「B: The Beginning」ワールドプレミア試写会レポート! 「この作品は何度も繰り返して見たくなる」(平田広明)
Netflixオリジナルアニメ「B: The Beginning」の第3話までのワールドプレミア試写会とトークイベントが、2018年2月21日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、イベントにはキース・風間・フリック役の平田広明さん、黒羽役の梶裕貴さん、星名リリィ役の瀬戸麻沙美さん、皆月役の石川界人さん、監督の中澤一登さんが登壇した。
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「B: The Beginning」は、連続殺人犯“Killer B”を追う天才捜査官、キース・風間・フリックが、さまざまな事件の謎を解き明かしていく物語。今回のイベントでは作品名にちなみ、登壇者・来場者ともに“B”lack(黒)のドレスコードに身を包んだ。「ようやくこの日がやってまいりました」と会場を見渡しながら挨拶をする平田さん。続く梶さんは「やっと皆さんにご覧いただけて、とっても嬉しく思っております」とほほえむ。
まず、本作が作られたきっかけについて聞かれた中澤監督が「ダークヒーローものがやりたいですとプロデューサーの方から言われまして」と答える。監督は、そのダークヒーローというコンセプトから孤独や虚空というイメージが湧き、そこから言葉遊びをしているうちに「黒羽」と書いても、「こくう」と読めるなと気づき、「じゃあ黒い羽、生やしちゃえって」と。中澤監督が語る、キャラクター・黒羽の誕生秘話を聞いた梶さんは「初耳なんですけど!?」と驚きの表情を見せたあと、「現場で聞きたかった」と苦笑した。また、キースに関しては「(黒羽と)対象的なキャラクターが欲しいなと思って」と中澤監督。あらゆることを複雑に考えるイメージから、実在した数学者をモチーフに作り上げたと語る。
ヒロイン役の瀬戸さんは作品の第一印象について、オーディションの時は一話完結で警察チームのコメディものだと思っていたと明かし、「まじで?」と石川さん達にツッコまれていたが、「でも実際に台本をいただいてみたら、こんなに壮大な話だなんて」と感嘆した様子を見せた。いっぽう、本イベントで話す瀬戸さんの様子から、瀬戸さんとリリィは似ているという話題になると、監督からは、アフレコで初めてリリィの声を聞いた時に、そのはまり具合に「おわー!」という歓声がスタッフ側から上がったというエピソードが披露された。
次に、自身が演じた役で印象に残ったセリフを聞かれると、平田さんは「3話まででしょ?」と悩みながらも「話をかいつまんで解釈するな。悪い癖だ」と皆月のセリフでキメる。キャスト陣が聞き惚れる中、平田さんが「いや、ボケたらツッコめって言ったろ!?」と石川さんへ詰め寄った。それを見て「確かに舞台裏でツッコめって話していた」と梶さんが明かしたあと、石川さんは「ありがとうございますって思っちゃった」と嬉しそうに語った。ここで梶さんは黒羽の「僕はここにいる」と同じようなセリフをいろんな作品で言う機会が多いと話し、「よっぽど自分の現在地を知らせたいんだなって」と笑う。さらにリリィのセリフから「ゼッポレ・ディ・サンジュゼッペ」という食べものが気になったと言い、「ぜひイベント後、検索してください」と観客に呼びかけた。
瀬戸さんがリリィのセリフについて「『やばい』を『やばし』と言ったり、独特の口癖があるなとは思ったけれど、話してみると口の動きが楽でなじみやすかったです」と述べる。石川さんはというと、皆月の「見つけたぞ」というセリフをどう表現すべきか悩み、何度もリテイクを重ねてしまったと振り返る。また、リリィの「了解のすけ!」というセリフの汎用性が高いところを褒めつつ、「しかも瀬戸さん、たまに言ったりするんで」と石川さんが話すと、瀬戸さんは「了解ばしら(貝柱)だよ」と続け、会場を沸かせた。
劇中のこだわりについての質問には、中澤監督がまず音楽について語る。「音楽の池(頼広)さんから『新しい楽器、発見したんだ』って電話があって。電話越しにその楽器のポコペンポコペンって音が聞こえてきた」と笑ったあと、「それがオープニングです」と話すとキャスト陣からは「あー!」と驚きの声があがった。また、今回はネット配信で各話を繰り返し視聴できることから「何でもかんでも説明する必要はないんじゃないかなって」と述べ、過剰な説明は避けてテンポやタイミングを重視した、と説明。さらに「視聴者が好きになったキャラクターをちゃんと追いかけられる、選択肢を与えてあげられるような形ができたらいい」と視聴者に自身の思いを語った。
最後に平田さんが、「ストーリー、映像、音楽含め効果音、すべてが良質な仕上がりになっております。なおかつちょっと難しいので、1回通して見て、物語の全体感がわかったところでもう1回見ていただくと、最初に見た時には気づかなかった答え合わせができたりもします。この作品は何度も繰り返して見たくなると僕も確信しています。(第4話以降の)これからまた事件が起こり動いていくので、ぜひ楽しみにしていただきたい」と静かに作品への期待をあおったのち、「『B: The Beginning』、ぜひ3月2日配信をお楽しみになさってください。よろしくお願いします」と言葉をつなぎ、話題作のイベントを締めた。
(取材・文/原澤侑里)
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