新海誠作品舞台化!「雲のむこう、約束の場所」、2018年4月20日より東京・大阪で上演決定!!

映画「君の名は。」で、今や世界から注目の新海誠さんによる初長編アニメーション「雲のむこう、約束の場所」(2004年11月公開)、その初となる舞台化が決定した。

2002年に「ほしのこえ」で映像界に鮮烈なデビューを飾った新海誠さんが、たったひとりで作った初長編作品「雲のむこう、約束の場所」。短編映画館トリウッドの動員最多記録を塗り替え、幾多の賞を受賞。DVDは国内で6万枚以上のセールスをあげ、現在世界16ヶ国でリリースされるなど、世界全体が注目された。原作・脚本・監督・撮影・美術を新海自身が手がけ、その作家性をあますところなく発揮している。監督を支えるスタッフには、音楽に「ほしのこえ」でもタッグを組んだ天門さん、作画監督に「NHKみんなのうた『笑顔』」でも息のあったところを見せた田澤潮さん。そして美術に、実写映画の美術・絵画制作等を担当して来た丹治匠さんが加わり、新海さんの映像美にさらなる深みを与えている。ひとりで作った前作に続き、今回もスタジオ製作とはまた違うアニメーションの形に挑戦している。

その「雲のむこう、約束の場所」が、今回、初舞台化されることが発表された。
公演は2018年4月20日(金)より4月24日(火)まで全7公演を東京国際フォーラム ホールC(東京)にて、同年5月2日(水)全2公演をNHKホール大阪(大阪)にて、上演される。


出演は、主人公の藤沢浩紀を今年に入り2作目の主演作品となる辰巳雄大さん(ふぉ~ゆ~)が務める。そして、浩紀のクラスメイト白川拓也を高田 翔さん(ジャニーズJr.)、ヒロイン役の沢渡佐由理を伊藤萌々香さん(フェアリーズ)が演じる。
さらに、浅野温子さん、松澤一之さん、湖月わたるさんといった実力派俳優陣も登場し、作品の奥行きを深める。

若い男女の葛藤を中心に描かれた原作の魅力に加え、舞台版では、分断された二つの国に暮らす大人の背景も描き、舞台作品としてより深みを増して描き出される。

出演が決定したキャスト陣からコメントが到着しているので紹介する。

【コメント】※敬称略
■辰巳雄大(ふぉ~ゆ~):藤沢浩紀役
まさか新海誠さんの作品に関われる日が来ると思ってなかったです。出演が決まってからは、毎日興奮が収まりません。映像の中の世界観を大事にしながら、生身の人間が演じるからこその舞台『雲のむこう、約束の場所』にしたいです。そして、浩紀役を全力で演じきることを約束します。


■高田 翔(ジャニーズJr.):白川拓也役

今回、先輩の辰巳くんと初めて共演させていただく事になりました。以前から多数の舞台に出演している辰巳くんとこうして共演できることをすごく嬉しく思いますし、先輩の背中を見ながら僕自身、精一杯出せるものを出していけたらいいなと思っています。そして、今回の作品では白川拓也という役を演じさせていただきます。辰巳くん演じる藤沢浩紀とは同級生で、浩紀とは対照的に理知的で大人びた役で、物理学に才がある頭のいい役どころです。物語も、展開が全く予想もつかない作品で、友情だけでなく、甘酸っぱい恋心や大人の恋愛だったりと様々な要素が詰まった作品です。今から稽古が楽しみです。辰巳くん始め共演者の方々と刺激しあって本番を迎えられると思ってます。ぜひ、劇場でお待ちしてます。


■伊藤萌々香(フェアリーズ):沢渡佐由理役

今回この作品に携われる事になり本当に嬉しく思っています。私は前から新海誠さんの作品DVDを買って何十回も見るくらい大好きなので、まさか自分が演じることになるとは思ってもいませんでした。今はとにかく楽しみで仕方ありません。あの世界観に見ている方を引き込めるよう全力で頑張りたいと思います。よろしくお願いします。


【作品情報】

■舞台「雲のむこう、約束の場所」

<あらすじ>
戦後、南北に分断されたもうひとつの日本。
世界の半分を覆う共産国家群「ユニオン」は、エゾ(北海道)を支配下に置き、島の中央にとほうもなく高い、純白の塔がそびえていた。しかし「ユニオン」の意図は誰にもわからない。青森県の津軽半島に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は異国の大地にそびえる塔にあこがれ、飛行機で国境の津軽海峡を越え、塔まで飛んで行く計画を立てていた。そのための小型飛行機<ヴェラシーラ>も、山の上の廃駅の倉庫で製作が進んでいる。犯罪以外の何ものでもないこの計画は他言無用とされていたが、浩紀が口を滑らせたせいで、クラスメイトの沢渡佐由理にばれてしまう。さいわい佐由理は<ヴェラシーラ>に強い関心を持ち、計画の共犯者になってくれる。浩紀たちと佐由理は、「<ヴェラシーラ>が完成したら佐由理を塔まで連れていく」と約束を交わす。<ヴェラシーラ>が完成に近づくにつれ三人の仲も深まるが、佐由理はある日、塔の夢を見る。そして突然、浩紀たちの前から姿を消す。佐由理が目の前から消えてから浩紀たちは、<ヴェラシーラ>の製作を止めてしまう。そして、3年が経ち・・・。

・原作: 新海 誠「雲のむこう、約束の場所」
・上演台本: モトイキ シゲキ
・演出: 内藤裕子(演劇集団・円)
・音楽: 鎌田雅人
・出演: 辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)
 高田 翔(ジャニーズJr.)
 伊藤萌々香(フェアリーズ)
 松澤一之
 湖月わたる
 浅野温子 ほか

主催・企画・製作: 舞台「雲のむこう、約束の場所」製作実行委員会
(エイベックス・エンタテインメント/プロデュースNOTE/サンライズプロモーション東京)
協力: コミックス・ウェーブ・フィルム
制作協力: オレガ
オフィシャルホームページ:#


<東京公演=全7公演>

公演日程・会場: 2018年4月20日(金)?4月24日(火)
東京国際フォーラム ホールC(東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
チケット料金: S席9,500 A席5,000 (全席指定・税込)
お問い合わせ: サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00~18:00)


<大阪公演=全2公演>

公演日時・会場: 2018年5月2日(水)開演12:00
5月2日(水)開演17:00 *5月2日(水)17:00 スペシャルカーテンコールトーク開催
NHK大阪ホール(大阪府大阪市中央区大手前4丁目1?20)
チケット料金: S席9,500 A席5,000 (全席指定・税込)
お問い合わせ: キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00~18:00)
*3月14日(水)オフィシャルホームページにて、東京・大阪公演のチケット最速先行発売開始!


<主な登場人物>

藤沢浩紀(ふじさわ ひろき):辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)
本作の主人公。中学時代は弓道部に所属していた。ムキになりやすいなど、少し子供っぽい性格。佐由理が2人の前から消えたショックから、約束の場所であった「ユニオンの塔」が見えなくなるよう、中学卒業後は東京の高校に進学し、学校寮に寄宿している。やがて、彼は一つの決断をする。それは、かっての約束を守ることだった。

白川拓也(しらかわ たくや): 高田 翔(ジャニーズJr.)
中学時代はスケート部に所属。浩紀とは対照的に、理知的で大人びた性格。中学卒業後は、地元の高校に進学した。物理学に才があり、岡部の紹介で富澤研究室に外部研究員として参加し、「ユニオンの塔」の研究をしている。

沢渡佐由理(さわたり さゆり):伊藤萌々香(フェアリーズ)
本作のヒロイン。浩紀と拓也が密かに思いを寄せている同級生。性格は非常に明るいが、どこか儚げな少女。ヴァイオリンが弾ける。ヴェラシーラで「ユニオンの塔」まで飛ぶことを楽しみにしていたが、中学3年の夏に原因不明の睡眠障害を発症し、東京の病院に入院する。以後、2人の前から姿を消す。

岡部智之(おかべ ともゆき):松澤一之
飛行機の部品代稼ぎのために、浩紀と拓也がアルバイトをする蝦夷製作所の社長。みんなにはバツイチで独身としていた。南北分断により、妻と別れている。工場では米軍の下請けで、ミサイル等を組み立てている。富澤とは旧知の仲。
だが、かっての妻が訪れた時に大きく人生は変わる。

富澤常子(とみさわ つねこ):湖月わたる *原作キャラクターの性別を変更しております。青森アーミーカレッジに所属する、戦時下特殊情報処理研究室の室長。「塔」の研究をしている。岡部とは旧知の仲。今では、陰ながら男としても慕っている。
かっての北にいたという岡部の妻が現れ、戸惑ってしまう。

岡部の妻 芳江:浅野温子 *今回、世界観を深めるために、新たな人物として岡部の妻が登場。
南北分断で岡部と生まれ故郷の違いで、生き別れていた。
ある日、突然の便りで岡部と再会する。それには深いわけがあった。彼女は生まれ故郷の北の大地の為に、生きた活動家だった。しかし、一緒に暮らしたいと願い、この地に舞い戻ったのだった。それは、冷戦を迎えていた南北の戦いが始まろうとした時でもあった。


(C)Makoto Shinkai/CoMix Wave Films

おすすめ記事