新人声優アイドルユニット「Run Girls, Run!」、「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」のOPテーマ「スライドライド」でCDデビュー!リリース記念インタビュー(後編)

昨年、「Wake Up, Girls! 新章」で声優デビューした林鼓子(ここ)さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんによって結成されたRun Girls, Run!。2017年は激動の1年だったと思うが、「まだまだ全然行けます!」と元気に語ってくれた3人。そんなRun Girls, Run!のデビューシングル、TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」のOPテーマ「スライドライド」が2月28日にリリースされるということで、前後編にわたりメンバー3人にたっぷりと話を聞いた。

後編となる今回は、楽曲についてディープに語ってもらった。
⇒インタビュー前編はコチラ!


16分音符しかない!みたいな。でも私も難しいほうが燃えるから楽しかったです。(林)

──1stシングル「スライドライド」ですが、アニメタイアップで、しかもOPテーマだと聞いた時はどんな気持ちでしたか?

 いきなり、そんな大事なOPテーマを歌っていいんですか!って。すごく嬉しかったんですけど、正直、大丈夫かな、と不安な部分もありました。(2人は)どうだった?

森嶋 私もまさかこんなに早くデビューのチャンスをいただけるとも思っていなかったので、すごくびっくりしました。

厚木 Wake Up, Girls!(以下、WUG)さんがアニメのタイアップでいろいろな曲を出していて、すごくカッコいいなと憧れていたんです。でもまさかこんなに早い段階でタイアップをやらせていただけるとは思わなくて。だから素直に嬉しいというのと、本当に(私たちで)いいのかな?って、信じられない気持ちでいっぱいでした。

──曲もすごくカッコよかったですが、聴いてみてどうでしたか?

 「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の原作を読んでいたので、「スライドライド」を聞いたとき、アニメの異世界感が加わっている!と思って、楽しくなっちゃいました。

厚木 筋肉! すごいカッコいい、ムキムキな曲だなって思いました。歌詞に「流星の雨」って出てくるんですけど、作品だと流星雨って言葉が出てくるんです。そういうところがタイアップだ!って思いました。

森嶋 聴いた瞬間、これ好きな曲だ!って。私の好きなところはサビの盛り上がりなんですけど、そこまでの曲調との変化がすごく好きなんです。最初は静かめに入るんですけど、サビで一気に盛り上がるから、ライブがすでに楽しみな状態です。

──みんな、こういう曲調が好きなんですか?

 私、ロックが好きなんです! 吹奏楽部でドラムをやっていたこともあって、ロックはよく聴いていて。だからRun Girls, Run!(以下、RGR)の曲も「ドラム、カッコいいな~」ってずっと思っていました。

──普段はどんなの聴いているんですか?

 女の子っぽいところから言うと、チャットモンチーさんやSHISHAMOさんなんですけど、それ以外だと、ヤバイTシャツ屋さんとか、最近だとMy Hair is Badさんが好きで聴いています。

──結構ガチだし、コアなところ付いてきますね(笑)。

 兄がバンド好きなんです。だから父の影響と兄の影響を受けて、2で割った感じになってます(笑)。

──2人はどうですか?

森嶋 私はOLDCODEXさんとか、GRANRODEOさんが大好きなのでロックは好きですし、楽器持ってロックしたい!くらいの気持ちです(笑)。

厚木 一度やってみたいよね~。

──曲調的にはそうですよね。でも、MONACAさんの曲だからベースも難しそうだけど。

 ベースは大変そうですよね。ベースラインが難しいなって。

──林さんがドラムだとすると、2人は?

森嶋 私ピアノは弾けるんですよ。なのでキーボード?

厚木 私、楽器全然できないよ~。

──じゃあ厚木さんがギターでいきましょう(笑)。厚木さんもロック好き?

厚木 ロックサウンドは好きでよく聴いてました。Q'ulleさんというロックダンスユニットがすごく好きで、ライブを見に行って、はしゃぎすぎて全身筋肉痛!みたいな感じでしたね。

──じゃあ、3人とも、ロックが好きなジャンルではあるんですね。それにしても力強い歌声でしたけど、レコーディングはどうでしたか?

森嶋 楽しかったです。この曲が私たちの色になるのかなっていう感じもしましたし、歌うだけではなくタイアップなので、作品への気持ちを込めなきゃと思いました。実際に「今から冒険に出る感じで歌ってみて」というディレクションがあったりしたので。

──オープニングの絵も想像しながら?

森嶋 はい、想像できました! 勝手にOP映像が組み立てられてましたね(笑)。

 こういう曲調が本当に大好きなので、大変さは全然感じずに楽しんでいました。レコーディング中もすごく体が動いちゃって。そのくらい楽しく歌わせていただきました。私も作品の絵は浮かんできて、ここで主人公が立ち上がるとか、周りが草原で、とか考えたりしました。

厚木 曲を聴いたときに、リズムが次々と変わっていくから難しいなと思ったんです。実際に歌ってみても個人的には難しかったんですけど、逆になんてすごい曲なんだろう!って、モチベーションにもなりました。

 リズムは本当に複雑で。いつも曲を聴きながら楽譜を目で追ってチェックをするんですけど、楽譜が黒過ぎるんですよ(笑)。16分音符しかない!みたいな。でも私も難しいほうが燃えるから楽しかったです。

──エモいところはどこでしたか?

森嶋 Dメロの3人でかけ合いをするところです!

厚木 私もそこ! 大好き! 3人ならではのよさが出てるよね。エモエモのエモだよね~。

 個人的に思いを込めたのは、落ちサビの私のソロの〈その声 どこかで確かに聴こえた〉のところです。ここはバックの演奏も静かになって私の声だけになるんですよ。私は歌うことがすごく好きなので、存分に聴かせよう!と思って、一生懸命歌いました。


両サイドに2人がいてくれる安心感はすごくある。守られてる感じがするんです(林)

──この曲自体、仲間との絆みたいなところもテーマにありますよね。あらためてメンバーの信頼しているところを、教えていただけますか?

森嶋 やっぱりはやまるは、最年少でありながらもランガの軸みたいなところがあります!

厚木 本当にしっかりしてくれてて、ありがとう(笑)。

(一同笑)

森嶋 年齢差を感じずに接していられるよね。

 東京で仕事がある時は、地方組のもっちー(森嶋)と一緒なんです。その時に、本当にどうでもいい私の学校での悩みとかを、「せやな~」って言いながら聞いてくれるんです。それが本当に助かってます。

森嶋 助かってた? よかった~(笑)。

 私生活面で本当に助かるんです。普段はボケキャラなんですけど(笑)、私たちのことを一番見てくれているんです。

厚木 うん、そうだね。主軸ははやまるなんだけど、メンタル面でのヒーラーみたいなポジション。

 そうそう。よくレッスン中に、私たち(林と厚木)はツラくて泣いちゃったりもして。そうすると「大丈夫やって」って言ってくれる。

厚木 ね~。

 で、あっちゃん(厚木)はRGRの癒しですね。あっちゃんがいると場がなごむんですよ。でも頭脳班であり、いろいろ教えてくれる知識班なんです。わからないことは教えてくれます。

厚木 それは最年長のもっちーが知らないだけだよ(笑)!

森嶋 そんなことないって! 2人でよくびっくりしてるよね。

──厚木さんが、林さんに信頼しているところというと?

厚木 パフォーマンスですね! ステージに出る前、私はめっちゃ震えてるんですけど、はやまるはいつもステージのほうを見て凛としているんです。その背中を見ると、毎回「最年少ながらRGRのセンターなんだな」って感じます。真ん中にいてくれる安心感がありますね。

 それを言うなら私も、両サイドに2人がいてくれる安心感はすごくあります! 守られてる感じがするんです。

──カップリングの「サクラジェラート」は、これまでの2曲とは全然違う、新しい感じの曲ですね。

森嶋 ひと言で言うとはかない雰囲気の曲です。本当にこれまでの曲から、ガラッと印象が変わります。

 儚いというのもあったんですけど、ディレクションもこれまでと違ったんですよ。「息を入れた感じで」って言われたり。

──ウィスパー気味というか?

 はい。私は声を張って歌うタイプなので難しく感じたんですけど、歌っているうちに「新境地だー」ってすごく楽しくなりました。3人で「サクラジェラート」って歌うところがあるんですが、「語尾をちょっと抜いて歌って」という指示もあったりして、今まで考えなかったことも考えながらレコーディングをしました。

厚木 私はディレクションのときに「艶っぽく」と言われて、艶?みたいな(笑)。歌で艶って何だろう?って困惑したんですけど、先に2人の歌録りを見ていたので、優しく息多めで、さらに艶っぽく!とレコーディングをしていました。今までと違うランガを見てもらえる曲だと思います。

 歌詞もすごく切ないよね! 突然の切なさ!

森嶋 2番とか特にそうだよね。私も自分のパートすごくツラかったもん!

 私も「どこか秘密の顔してる人」だよ。

森嶋 ツラいー!

──春は出会いと別れの季節ですから、切ないんでしょうね。では最後に、5月12日に開催されるWUGとRGRのライブ初共演となるイベント「Green Leaves Fes」への意気込みをお願いします!

森嶋 幕張メッセ イベントホールという大きなステージに、「WUGさんと一緒に立てるなんて!」と感動です! すごく楽しみな気持ちもありつつ、ちょっとプレッシャーを感じてたりもします。私たちランガとWUGさんのからみって、ワグナー(WUGファンの愛称)さんにあまりお見せできていないので、アフレコ現場で築き上げたWUGさんとの絆を、このフェスでお見せできたらいいなと思います!

 WUGさんは本当に憧れの存在なんです。そんな方たちと一緒の舞台に立てるなんて本当に嬉しいです。「Green Leaves Fes」では、憧れのWUGさんに一歩でも近づけるよう、3人でがんばりたいと思います!

厚木 「新章」が終わって新章ロスというか、すごく寂しかったんです。でもこうしてTVアニメ「Wake Up, Girls!」を感じられるイベントがあるということで、今から楽しみです。アニメでは阿津木いつかちゃんを演じたので、そろそろいつかちゃんの衣装を着たり声を出したり、いつかちゃんを感じたいと思っていたので、またいつかちゃんとしてステージに立てるのが嬉しいです。

──楽しみにしています。ありがとうございました!


(取材・写真/塚越淳一)


【イベント情報】

■Green Leaves Fes

Wake Up, Girls!とRun Girls, Run!のLIVE初共演イベント開催!

・開催日時:2018年5月12日(土)

【昼の部】開場 13:00 開演 14:00予定

【夜の部】開場 17:00 開演 18:00予定

・場所:幕張メッセ 幕張イベントホール (千葉県)

・出演者:

Wake Up, Girls!(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)

Run Girls, Run!(林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美)

・チケット情報:各7,800円(税込)※全席指定 ※3歳以上有料。3歳未満入場不可。


プレイガイド先着先行受付中!!

・受付期間:2月26日(月)10:00~3月6日(火)23:59

・楽天チケット:http://r-t.jp/wug-glfes.ticket/

・イープラス:http://eplus.jp/glfes/

・チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/greenleavesfes/

・ローソンチケット:http://l-tike.com/greenleavesfes/

※受付は先着順となり、予定枚数に達し次第終了となります。

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