「からかい上手の高木さん」OP&EDを歌う大原ゆい子と高橋李依にインタビュー! いたずらな感じ+普通の女子中学生なところを感じてほしい
TOKYO MX、読売テレビ、BS11 「あにめのめ」枠にて好評放送中のTVアニメ「からかい上手の高木さん」(原作:山本崇一朗「からかい上手の高木さん」「あしたは土曜日」/小学館「ゲッサン」刊)。毎週、高木さんと西片くんのからかい青春バトルにキュンキュンする人が続出の本作より、主題歌を歌う大原ゆい子さんと高橋李依さんにインタビュー。曲の聴きどころや収録秘話などたっぷりお話を聞いた。
大原ゆい子さんが歌うオープニングテーマ「言わないけどね。」は、シンガーソングライターである自身が作詞・作曲をした楽曲。もともと作品の大ファンだったという彼女が描く作品の世界観を感じさせる歌詞、キャッチーでリズミカルなメロディにのせたキュートな歌声が心地いい胸キュン・ポップソングだ。
エンディングテーマはJ-POPの名曲を高木さん(CV:高橋李依)がカバー。これまでいきものがかりの「気まぐれロマンティック」(第1話、第2話)、HYの「AM11:00」(第3話、第4話)、JUDY AND MARYの「自転車」(第5話、第6話)の3曲が放送され、どの曲も原曲とはまた違った高木さんらしい魅力にあふれている。
“いたずらっけ”のあるメロディはやったぞと思いました
――まずはオープニングテーマ「言わないけどね。」についてお聞きします。大原さんはもともと原作が大好きだったそうで、今回のお話が来た時は嬉しかったのではないですか?
大原 そうなんです。まさか自分が歌うと思わずに読んでいたからすごく嬉しかったです。駅で歩いている時に電話をいただいて「うわっ!!!」と変な声が出ちゃいました。「いいんですか? 大好きなんですけど!」って(笑)。
――作詞・作曲はご自身がなされています。曲のイメージはすぐにふくらみましたか? それとも結構悩んだのでしょうか?
大原 後になって「イメージと違う」と言われないように、最初にプロデューサーさんとお話をさせていただいてイメージをすりあわせたので、悩むことはなかったです。
――具体的にはどのような話を?
大原 「こういう曲がいいよね」と出していただいた参考曲と、私の「こういうのがいいな」と思っていたイメージが一致していました。なので、疑問を持つこともなく、とりあえず何曲か書いてみようと思ったんです。
――大原さんはいつもメロディを先に作られるとお聞きしました。
大原 そうです。先に制作チームの皆さんに聴いてもらって、このメロディでいいとなってから歌詞を書こうと決めています。
高橋 メロディを作るたびに聴かせるんですか?
大原 1曲できたらとりあえず送って……を繰り返しますね。1人コンペみたいな感じで(笑)。
――この曲のメロディができた時の感触はどうでしたか?
大原 何曲か書いていった中で、このメロディに一番胸がキュンとしたんです。自分的にポイントをつかめたメロディだったので、内心で「これがいいな」と思っていました(笑)。
――メロディで特に聴いてもらいたいポイントをあげるとしたら?
大原 Bメロの「スウィングしていてちょっと“いたずらっけ”のある感じ」は、自分の中で「よし、やったぞ!」という思いがありました。ここは特に聴いてほしいポイントです。
――いたずらっけという意味では、歌詞も高木さんらしさがありつつ、同時に誰もが「あるよね」と共感できる内容だと感じました。
大原 あまり高木さんに寄せすぎると、逆に違和感が出ちゃうんじゃないかなと最初の話し合いから言っていて。たとえば、「憂うつなテストも 吹き飛ばせるような」という歌詞があるんですけど、高木さんはすごく頭がいいですし(笑)。
高橋 92点とか取っちゃいますからね(笑)。
大原 「高木さんはたぶんテストが憂うつじゃないよね」という話を音楽プロデューサーさんからいただいて、確かにと思ったんです。でも、私もそうですし、聴いてくださる人もテストが憂うつじゃない人ってあまりいないんじゃないかなって。そういうところは自分の意見も込めて書かせていただきました。
――高橋さんはご自身の目線と高木さん目線の両方あるのかなと思いますが、この曲を聴いた時はどう感じましたか?
高橋 高木さんを演じている時はもちろん高木さん目線でとらえようとしているんですけど、高木さん目線が100%つかめるシーンってなかなかないんですよね。それを踏まえると、この曲はすごく魅力的なバランスというか、高木さん個人のことを全部はわからないけど「からかい上手の高木さん」という作品が伝わる世界観だなぁと感じていました。
大原 えへへへ。なんかちょっと照れますね(笑)。
――レコーディングはどうでしたか?
大原 歌うのは好きなんですけど、いつもはレコーディングで苦戦することが多いんです。でも今回は楽しい曲だったので、苦戦することなくニコニコニヤニヤしながら歌っていました。
――歌う際に意識した点やディレクションで言われたことがあれば教えてください。
大原 「かわいく歌ってほしい」と言われて、私もそう歌いたいと思っていたので言い方やニュアンスなどいつもよりポップにかわいく歌うことを意識しました。
高橋 なんだか歌いたくなる曲なんですよね。カラオケで歌う人は歌い方もマネするんじゃないかなぁ。私もカラオケに行ったら絶対に歌いたいです!
大原 聴いてみたい! 女の子に歌ってほしいなと思っていたので、そう言ってもらえるとすごく嬉しいです。
高橋 でも、アフレコ現場では梶さん(西片役の梶裕貴さん)が「いい曲だよね」と言って歌っていますよ(笑)。
――Music Video(MV)はYouTubeでフルサイズが公開されているので、見た方も多いと思います。学校を使ったMV撮影はどうでしたか?
大原 スタジオでの撮影はありましたが、このようなロケは初めてでした。やっぱり学校の机の質感とかいいですよね。作品にマッチした「学校という世界」とそこから離れたところにある「たまごを持った自分」が合わさり、「アニメの主題歌」と「自分の楽曲」が合わさったMVになったと思います。
――抱えているあの物体は“たまご”なんですね?
大原 たまごです。最終的には音のたまご、音符のようになりますが、どのように思っていただいてもいいと思っています。
――解釈は自由でかまわない、ということも話していましたよね。
大原 そうですね。なんであんなに大きいのか?ということもありますし、「たまご型のなにか」です(笑)。
高橋 割とふわっとしているんですね(笑)。
――個人的には、あのたまごは「心の奥に生まれた好きという気持ち」の象徴で、それが最後に芽生えるように音(言葉)となって表に出てくる、という解釈でした。
大原 MVを作ってくれたアートディレクターさんに、たまごについては詳しく聞かなかったんですよ。感じるままにやればいいかなというのがあったので。もしかしたらそういう意味があるのかもしれませんし、皆さんに自由に考えてもらえればなと思います。
――正解は言わなくていいような気がします。
高橋 「言わないけどね。」ですからね(笑)。
大原 あははは(笑)。
――MVではDメロでアカペラになるシーンもすごく印象的でした。
大原 CDや配信のバージョンにはオケ(伴奏)が入っていますが、MVバージョンだけアカペラになります。ぜひ両方楽しんでもらいたいです。
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