今年の「ゆうばり映画祭」はアニメが豊作! 今年の上映作品の中から注目作をピックアップ

2018年3月15日~19日に北海道・夕張市にて開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」より、上映作品の中から注目のアニメ作品情報が到着した。

洋邦メジャー大作から、次世代の若手クリエイターがメガホンを取る作品まで、多彩なジャンルの作品が上映されることでも有名な「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。昨年は、オープニングを飾った神山健治監督の「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」をはじめ、アニメの分野でも大いに話題を集めていた。

そして今年は、<インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門>の審査員に、「四月は君の嘘」や「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」など、人気作で監督を務めたイシグロキョウヘイさんを抜擢! さらに、「アニメーション企画コンペティション」が新設されるなど、“アニメ作品”が盛り上がりを見せている。

ここでは、今年の上映作品の中から注目のアニメ作品をピックアップしてご紹介しよう。

■「映画の妖精 フィルとムー」/ゆうばりチョイス部門
【斎藤工がその才能にベタ惚れ?! 新星監督と“コマ撮りアニメ”でコラボレーション】


斎藤工が声優を務め、本名の“齊藤工”名義で企画・ストーリー原案・脚本に携わったクレイアニメーション「映画の妖精 フィルとムー」。これまで人形を使ったさまざまなコマ撮りアニメを製作し、2011年に発表した「さまよう心臓」では国、内外問わずさまざまな賞を受賞。その後も精力的に活動を続け、新星アニメーション監督のひとりとして注目を集める秦俊子が監督を務めた。

廃墟でひとりぼっちで暮らしている映画の妖精フィル。その表情はどこか寂しげだ。そんなフィルの前に突然映写機が現れ、カタカタと鳴るフィルムロールの音とともに古いフィルム映像が映し出される。突如現れた映画の種のムーによって、スクリーンのなかに誘われるフィル。フィルとムーの映画の旅が始まる―。斎藤工も「世界観が好き」とベタ惚れした秦監督が作り出す、その可愛らしくクオリティの高い世界観は、「KOBO/クボ」に続く注目のストップモーション・アニメとなりそうだ。

■「ドントクライ」/インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門
【AIが政権を握る?! まさかのシチュエーションを舞台に描くアニメ作品!】


紙芝居アニメーション”と呼ばれる、唯一無二の映像で反響を呼んだ「影鰐-KAGEWANI-」を手がけた高嶋友也監督の最新作。奇獣と呼ばれるUMAが人々を襲うパニックホラーを描いた「影鰐」では、その斬新な展開で話題を呼んだが、最新作ではAIが政権を握る時代という、斬新な設定で魅せる。

アンドロイドの管理下に置かれた人類は、出産を制限されていた―。その夫婦はレジスタンス「人類師団」に子供を託すため港を目指すが、追手は身近に迫っていた…。「(私が住む地域では)300人以上の待機児童や子育て女性に対する雇用制限が大変な問題になっており、子育てで感じた思いをディストピアSFの形で表現した」という制作側の想いが込められた本作。人類と“AI”の攻防戦の先にあるものとは…?“次世代アニメーション監督”が魅せる本作の世界観を、ぜひ目に焼き付けてほしい。

■「イリオンとカリシア」/ゆうばりチョイス部門
【アニメ『AKIRA』作画監督と“白組”がコラボ! 初の3DCGアニメーション】


短編アニメ『寫眞館』や劇場アニメ『AKIRA』の作画監督などで知られる、なかむらたかし監督による自身初の3DCGアニメーション作品の本作。 仲のよい姉弟のカリシアとイリオンは、ある日、ユニコーンを捕まえようとする父親の行為によりカリシアが連れ去されてしまう。10年後、イリオンは強い戦士として成長し、王より賜ったユニコーンの角の剣を手に、ユニコーンの棲む空中庭園を目指し…。

緻密で繊細な表現を持ち味に観る者を魅了するなかむら監督と、「ALWAYS 三丁目の夕日」「STAND BY ME ドラえもん」など、さまざまな映画作品をヒットに導いてきた“白組”がタッグを組んだ本作。極上のファンタジー作品を、ぜひ“ゆうばり”で堪能してみては?

【イベント情報】
■「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」
・会期:2018年3月15日~3月19日
・公式サイト:#

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