石原夏織、「Blooming Flower」で爽やかにアーティストデビュー!

声優の石原夏織が、待望のアーティストデビューを果たす。デビューシングル「Blooming Flower」は、今まで築き上げてきたアーティストイメージをさらに進化させた、春らしい爽やかな1曲。また、カップリングの「Untitled Puzzle」では、今まで見せたことのない新たな世界観を打ち出している。
すでに公開されているMVでは、得意のダンスも披露。そんな新たな扉を開いた彼女に話を聞いた!


デビューは、うれしさよりも驚きが大きかったです


──デビューが決まった時、どう思いましたか?

石原 うれしさと驚きでしたね。いつかデビューできたらいいなと漠然と考えていたので、想像よりも早くお話をいただけて「私、デビューしていいんだ!?」って。うれしさよりも驚きのほうが大きかったです。

──でも、歌のキャリアは十分という感じですよね。

石原 えー、そうですね(照れ笑)。ただ小心者というか、自分に自信があるタイプではないので、不安はありましたね。でも、実際にやってみたらできるかなっていう気持ちもありました(笑)。

──デビューしたらやってみたい、と思っていたことはありますか?

石原 今まで歌ったことのない系統の曲を歌ってみたいし、踊ってみたいというのが第一にありました。デビュー前からずっとダンスを習っていて、その時に使っていたサウンドは、今までの音楽活動ではほとんどやったことがないものだったので、それがソロになったらできるのかなって。可能であれば、チャレンジしてみたいなという思いがありました。

──親しんでいたジャンルというのは?

石原 アイドル的なかわいらしい曲を歌ったり踊ったりしてきたんですけど、私がもともと習っていたのはヒップホップとか、けっこう格好良い感じのダンスだったので、そういうものも生かせるようになれたらいいなって。ヒップホップを歌うというのは、ちょっと難しいと思うんですけど、もうちょっと違う要素も出していけたらいいなと思います。

──そういう思いがあったうえで、今回のデビューシングルですね。どのように曲を選んでいったのでしょうか?

石原 私もコンペに参加させていただいて、スタッフさんと一緒に曲を選んでいきました。最初はどの方向性でいくのか、コンセプトが明確に定まってなかったんです。みんなで試行錯誤しながら時間をかけて選んでいって、最終的に、ファンのみなさんがよく知っている石原夏織を出していくのがデビュー曲としてはいいのかもしれないということで、「Blooming Flower」に決まったんです。この曲は俊龍さんが作曲してくださっていて、ゆいかおりでもお世話になっていた方なんですけど、コンペだったので本当に偶然で。

──コンペの時は、誰が曲を作ったのかわからない状態で選んでいくんですか?

石原 そうなんです。あえて作曲の方の名前を伏せて、曲の印象だけで選んでいきました。しかも、石原夏織ということをあえてお伝えしないで曲を集めたので、私も作家さんもお互いに何も見えない状況の中でのコンペだったんです。

──今までのしがらみとか先入観を一切取り払って、いろいろな方向性の曲の中から、純粋にデビュー曲として的確なものを選び出したということですね?

石原 はい。その結果が俊龍さんだったので、びっくりしました。

──石原さんご自身は、「Blooming Flower」のメロディについて、どう感じましたか?

石原 ものすごく爽やかだなって思いました。私自身は、自分にここまで爽やかなイメージはなかったんですけど(笑)、周囲のみなさんが「これは夏織ちゃんだね」って言ってくださって。私ってこんなに爽やかに思ってもらえているんだって感じた曲でした。

──周りから見た石原さんらしい曲という。

石原 そうみたいです。自分自身にとっても、新たな発見でした。

──季節的にも、ちょうどいい感じがします。

石原 季節感はメロディよりも歌詞に強く出ていると思います。デビュー曲であり春先のリリースということで、新しい生活を始める方の背中を押すというテーマになっているんです。

──作詞は中村彼方さんです。

石原 新しいことを始める時の、うれしさの中にちょっと不安が混ざっている気持ちが描かれていると思いました。私にとっても他人事じゃないというか、まさに今の自分の状況にぴったりで、中村さんは「初めまして」の作家さんなのに、「なんでこんなに私の気持ちを知っているんだろう?」って思いました。

──自分自身の気持ちがリアルに描かれていたと。

石原 はい。もちろん、聴いてくださるみなさんのことを第一に考えて歌ったんですけど、自分自身の背中も押してもらえた感じがして、すごく好きな歌詞です。

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