注目の2タイトルのキャストがズラリ登壇!「ジェンコ新作アニメステージ -『鹿楓堂よついろ日和』『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』-」レポート【AnimeJapan2018】

2018年3月24日、25日に開催された「AnimeJapan 2018」にて、「ジェンコ新作アニメステージ -『鹿楓堂よついろ日和』『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』-」が開催された。

3月24日、AnimeJapan 2018のREDステージにて行われた本ステージでは、両作品からそれぞれキャストが登場し、ファンを沸かせることとなった。そんなステージの様子をご紹介しよう。


まず、ステージのスクリーンには「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」の紹介ムービーが流れる。「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」は、1996年にPCゲームとして発売され、1997年にセガサターン版、2017年にはPlayStation 4、PlayStation Vita版もリリースされるなど、20年を超えてなお愛される名作ノベルゲーム。この「アニメ化不可能とまでいわれた伝説のゲーム」が、2クールアニメとして現在、制作されている。

そんな本作より、有馬たくや役の林勇さん、島津澪役の釘宮理恵さん、波多乃神奈役の内田真礼さん、そしてユーノ役の小澤亜李さんが登壇。あわせて、キャラクターデザインを「灼眼のシャナ」シリーズなどで知られる大塚舞さん、監督は「ゼロから始める魔法の書」を手がけた平川哲生さんが務めることが発表された。

ビデオメッセージとして登場した平川監督はアニメ版でも全キャラ全ルートを描くことに加え、「ゲームとアニメ版との違い」として、ゲームでは描かれなかった女性キャラ同士の人間関係にも注目してほしいと、アニメ版「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」の見どころを語る。そして、それぞれのキャラクターについて、「下ネタ増し増し」(有馬たくや)、「ツンデレ増し増し」(島津澪)、「ミステリアス増し増し」(波多乃神奈)、そして、「ゲームよりも登場が多いかも?」(ユーノ)とコメントを残した。特に、島津澪の「ツンデレ増し増し」については、キャストの釘宮さんに合わせて脚本が当て書きされたという。

これを受けて、キャストそれぞれが自身のキャラクターについて言及。

「シニカルだったりやんちゃな部分もありつつ、仲間思いでやさしい面もある。そんな、いろんな表情を持っているキャラクターです」(林勇さん)

「(島津澪はツンデレ増し増しになるという話を受けて)どんな感じになるのか、楽しみです」(釘宮理恵さん)

「(神奈は)ミステリアスなところが魅力の女の子です。仲良くなっていくことで見えてくる部分を、楽しみにしてくれれば」(内田真礼さん)

「ユーノについては、言ってしまうと楽しみが半減するので、『何も言っちゃいけない』と言われてまして(笑)。ただ、元気で明るい素直な女の子です! (アニメで登場機会が増えることについて)よかったです! それだけでももう救いです」(小澤亜李さん)

その後、キャスト陣が最後にひと言ずつコメントを述べ、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」ステージは終了。

続けざまにこの4月より放送開始となるアニメ「鹿楓堂よついろ日和」のステージへと移行する。「月刊コミック@バンチ」(新潮社)連載中のマンガが原作となる本作は、お茶やラテアート、スイーツといったそれぞれのスペシャリストが働く和風喫茶を舞台にしたハートフルストーリー。ステージには、スイこと東極京水役の諏訪部順一さん、永江ときたか役の中村悠一さん、東極八京役の前野智昭さんが登場した。


それぞれ、自身の担当するキャラクターの魅力を紹介する中でも、「スイは猫が大好きで、僕は犬が大好きなんですけど、そこらへんは気兼ねなくやっています」(諏訪部さん)、「共演する声優はほかの現場でも一緒の方が多いんですけど、こういうほっこりした作品はなかったですね。どっちかというと、殺し合ったりしてました(笑)」(中村さん)といった小ネタが挟まれる。また、スイと東極八京が名前の字面とビジュアルが似ているということに触れ、その関係性を匂わせるなど、作品への期待感をあおることも忘れない。

続けて、司会者からアフレコ現場でのエピソードを聞かれた一同。和風喫茶を舞台にした作品ということで、和菓子の差し入れも豊富だというが、なんとそもそも「けっこう和菓子が苦手なほう」と諏訪部さんが告白。これには、中村さんも「とんでもないですね」とツッコミを入れる。それでも、現場で差し入れられる菓子は「苦手でも食べられるくらいおいしい」(諏訪部さん)とのこと。

また、前野さんは、共演者の山下大輝さんと鳥海浩輔さんが同じ事務所ということで、後輩となる山下さんが監督からの指示をすぐに反映して収録に臨む姿を見て、鳥海さんと一緒に「山下くん、うまくなったな〜」と感慨にふけっていたことを明かす。

トークが盛り上がりを見せる中、オープニング主題歌「桜色クリシェ」を歌うアーティスト・akiさんが登場。本楽曲について、「アニメの世界観をふんだんに盛り込んだ曲になっていて、歌詞の中にも『ラテアート』や『デミグラス』といった作品を連想する単語が入っているので、そのあたりにも注目して曲を聞いていただけたら!」とコメントを残した。

その後、先行上映会を含む、放送情報などが紹介され、ステージはクライマックスへ。そんな中、AnimeJapan 2018で行われているほかのステージにライバル心を燃やし出した諏訪部さん。中村さんが「歌いますか?」と言うと会場からは拍手が巻き起こり、諏訪部さんが即興の“鹿楓堂よついろ日和のうた”を一節披露する場面も。

最後に、諏訪部さんが「見終わった後、めっちゃお腹が空いてしまうかもしれません」「糖質大好きー!!」と締めくくると、会場からは黄色い声と万雷の拍手が上がるのだった。

(取材・文・写真/須賀原みち)

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