「断末魔が一番大事」原作者・原哲夫も登場の「蒼天の拳 REGENESIS」、先行上映会レポート!!

「蒼天の拳 REGENESIS」の先行上映会が2018年2月25日(日)、秋葉原 UDX THEATER にて行われ、霞拳志郎役の山寺宏一さん、ヤサカ役の佐藤せつじさん、葉役の檜山修之さん、鹿住朗生監督、さらに原作者・原哲夫さんがスペシャルゲストとして登壇し、会場を沸かせた。


「蒼天の拳 REGENESIS」は、原作者・原哲夫さん監修の元、TVアニメで紡がれる新たな「蒼天の拳」だ。北斗1800年の歴史上、最も奔放苛烈で最強と呼ばれた「第62代北斗神拳伝承者・霞拳志郎」の物語が描かれる。

今回の先行上映会ではなんと、第1話から第3話までを上映。本編の上映前にはスペシャルMCとしてキャイ~ンのウド鈴木さんと天野ひろゆきさんが登壇して会場を盛り上げた。作品を知っていてこの日司会ができることに喜ぶ天野さんと、タイトルの中に相方の「天野」の名とも読める「天の拳」が入っているとはしゃぐ相方大好きなウドさんの軽快なトークが展開され、男たちの熱いバトルが開幕する前に、ひと笑いが提供された。

しかし上映がスタートするとそんななごやかな空気は一転した。フルCGで描き出される、目にまぶしいほどの筋肉と、血と汗が踊るようなアニメーションと人間ドラマに圧倒され、観客は固唾を呑んでこの物語を見守っていた。

上映が終わると、霞拳志郎役の山寺宏一さん、ヤサカ役の佐藤せつじさん、葉役の檜山修之さん、そして鹿住朗生監督がステージに登壇し、まずは山寺さんが「アニメで久しぶりに拳志郎を演じることができてうれしい」とコメント。続く佐藤さんが「ヤサカの文句は監督に言え!」と、拳志郎の決め台詞を先に言ってしまい、山寺さんを苦笑させるというひと幕も。さらに「ポスターにいないのに呼んでいただいて」と会場を笑わせたのは葉役の檜山さん。こちらはパチスロでの登場からアニメへの出演したキャラクターで、ポスターにはいなくとも物語の要所に登場するので気になるキャラクターのひとりとなりそうだ。

自身の出演している某国民的アニメでも完成形での収録ではないと会場を笑わせつつ、声優陣が収録する際にはすでにアニメーションが完成していると説明してくれたのは山寺さんだ。フルCGにて制作されている本作は、実はモーションアクターがキャラクターの動きを先に収録しており、声優陣はそのモーションアクターの動きに合わせての収録となるため、通常のアニメや洋画の吹き替えとは違った苦労があるのだという。そうして苦労が語られていく中、葉役の檜山さんから衝撃の告白が。檜山さんの演じる葉は全身を包帯に覆われているキャラクターなのだが、口元にも火傷を負っているので、口の動きをそれほど意識しなくても大丈夫なのだと、しばらくしてから気付いたというのだ。その告白を聞いた会場では、そこかしこで笑いが起きていた。

そんな苦労を乗り越えて完成した3話までを見ての感想を尋ねられた3人だったが、ここで山寺さんからヤサカを演じる佐藤さんに、収録時にだんだん「おふざけ」が入るようになってきたのではないかと指摘が。これには檜山さんからも同意を示す声があがり、会場には佐藤さんの返答を待つ空気が満ちる。佐藤さんとしては、自身の声が細いため、原作の雰囲気を出すために、勢いを表現する方法として発声しているとのことなのだが、その話を聞いた山寺さんと檜山さんからは、「気合いの入れ方がおかしい!」と総ツッコミが入っていた。気になるシーンはこの日上映された3話までには登場していなかったので、4話以降の放映となるのだろうか、件のシーンの登場が楽しみだ。

そしてその「声」についての話から、トークは「北斗の拳」シリーズの代名詞ともいうべき、雑魚キャラの断末魔についてへと移る。実は脚本段階で原作者の原さんから一番直しが入ったのはこの断末魔のシーンだったと鹿住監督が明かすと、会場からは驚きの声があがっていた。

アニメの裏話満載のトークが展開する中、なんとここで、原作者の原さんがステージに登場! 突然のサプライズに、会場からは大歓声が沸き起こり、ステージの上のメンバーたちは心持ち、緊張した面持ちに。

まずはこのタイミングでなぜ改めて「蒼天の拳」を描こうと思ったのか尋ねられると、原さんからは「拳志郎の死に様を描きたかった」と衝撃のコメントが。それというのも、本来「北斗の拳」は主人公のケンシロウが死んで終わる物語を予定していたのだが、描き続けているうちにその構想があわなくなってしまったということで、「蒼天の拳」の拳志郎が死ぬことで「北斗の拳」へと繋がっていく物語が生まれたからだという。

そんな思いが込められた本作がアニメとして描かれることに対しての期待を尋ねられた原さんからは、「フルCGになってやっと絵が滑らかに動くようになった。今までは声優さんの芝居のみに頼っていた部分を、アニメーションで描けるようになった」と、期待のこもった少し辛口なコメントが飛び出した。その言葉を聞いた鹿住監督は、そんな原さんの思いを映像に出すべく、制作現場は気合いを入れていると語り、アニメ放送への期待もあおるトークが展開された。

そしてここで、放送直前の4月2日(月)24:30~、「北斗 35周年記念アニメ『蒼天の拳 REGENESIS』放送直前特番 ~北斗の文句はオレに言え!~」が放送されることが発表された。

スペシャルMCとしてキャイ~ンの2人が登場するほか、原さん、山寺さんによるスペシャル対談、さらに鹿住監督、佐藤さん、檜山さんも出演する豪華特番になるとのことなので、ぜひアニメ本編の放送前にチェックしていただきたい。

さらに、Amazonプライム・ビデオにて本作が1週間先行で配信されることも決定したので、放送が待ちきれない人は、先の特番を見た直後に先行配信をチェックしよう。

イベントでは最後にキャスト、そしてスタッフ陣から本作を楽しみにしているファンに向けたメッセージが贈られ、「他のシーンを削って断末魔を入れてほしい」「声優陣には遊びながら演じてほしい」と原さんが制作陣に向けてリクエストし、独特の口調で制作陣の士気を高める原さんに、会場にはあたたかな笑いが溢れた。

イベントの最後は、拳志郎の決め台詞「北斗の文句はオレに言えっ!」を、この日限定の「北斗の文句はウドに言えっ!」に替えて山寺さんが披露し、大いに盛り上がる中、イベントは終了となった。

【作品情報】

■TVアニメ「蒼天の拳 REGENESIS」

<イントロダクション>

『蒼天の拳』は、北斗 1800 年の歴史上、最も奔放苛烈で最強と呼ばれた“第 62 代北斗神拳伝承者・霞拳志郎”の物語。そんな『蒼天の拳』が、原作者・原哲夫の監修の元、新たに TV アニメで蘇る!

最強の北斗神拳伝承者・霞拳志郎の生き様を、目撃せよ!!

<放送情報>

2018年4月9日よりTOKYO MX、ほかにて放送!

TOKYO MX 4月9日(月)24:30~

サンテレビ 4月9日(月)24:30~

KBS 京都 4月9日(月)24:30~

BS フジ 4月9日(月)24:30~

※放送日時は変更になる可能性がございます

4月2日(月)25時~ Amazonプライム・ビデオ1週間前先行配信スタート!

<CAST>

霞拳志郎:山寺 宏一

エリカ・アレント:上坂 すみれ

流 飛燕:子安 武人

ヤサカ:佐藤 せつじ

潘 玉玲:冬馬 冬美

葉:檜山修之

葉 子英:渡辺明乃

シャルル・ド・ギーズ:置鮎 龍太郎

潘 光琳:谷 昌樹

<STAFF>

原作:漫画『蒼天の拳』(原 哲夫 監修:武論尊)

監督:鹿住 朗生/シリーズ構成/脚本:尾崎 悟史/キャラクターデザイン:勅使河原 一馬、佐藤 宏美/アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ/製作:株式会社蒼天の拳

<音楽情報>

■オープニングテーマ AK-69/蒼天の果てに

作詞:AK-69 作曲:RYUJA, AK-69

(UNIVERSAL MUSIC LLC / Def Jam Recordings)

■エンディングテーマ 上坂 すみれ/祈りの星空

作詞・作曲・編曲:AJURIKA(キングレコード)

<公式サイト/SNS>

蒼天の拳 REGENESIS 公式サイト URL:www.souten-regenesis.com

公式 Twitter:@soutenregenesis #蒼天の拳

北斗の拳 公式サイト URL:#

(C)原哲夫・武論尊/NSP 2001, (C)蒼天の拳 2018

おすすめ記事