「お前はまだグンマを知らない」第2話感想:起立、注目、礼!

この4月よりスタートしたショートアニメ「お前はまだグンマを知らない」。
ウェブコミック配信サイト「くらげバンチ」にて連載中のコミックが原作だが、その内容は、ネット上でやたらとディスられることの多い「グンマー」(群馬県/県民)の「あるある」を、やたらとテンション高めの大げさなアクションでデフォルメするというコメディである。

あまりにもローカルネタすぎる本作だが、何と民放局では地元の群馬テレビ(群テレ)しか放送しないという、あまりのローカルっぷりが泣ける。ただ、アニマックスやGyao!でも配信されているので、ぜひチェックいただきたい。そんな超ローカル作品のネタを、グンマー出身の筆者が、愛をもって、詳細に掘り下げ解説する。


第2話「起立、注目、礼」は、そのタイトルの通り、グンマ県の小中学校などで誰もが普通に行っている、朝礼や授業開始時などの挨拶の号令である(高校でもこのような号令をかけていたかどうかは、筆者の記憶にない)。一般的には「起立、礼」という2ステップで行われるこの号令だが、なぜかグンマ県では、その間に「注目」というステップが挟まり、「起立、注目、礼」という3ステップとなるのが特徴。かくいう筆者もこれが普通だと割と最近まで思っており、何かのテレビ番組で指摘されるまで、一般的には「注目」しないということを知らずにいたくらい、グンマーにとっては、しごく当たり前の号令なのである。


しかし、チバ県から高校に転入してきた主人公・神月は、そのことを知らずに、初登校した学校の朝礼で、他の人よりもワンテンポ早く「礼」に移ってしまう。そこで、周囲のクラスメイトに「よそ者」扱いされるというオチだ。ちなみに、その際に、神月に向かって「栃木の工作員か!?」と詰め寄るというシーンがあるが、実際のグンマーは別に栃木県をそこまでライバル視していないので、一応指摘しておこう。


なおこの際、何に対して「注目」するのか、という疑問に対しては、一般的に「教壇に立っている先生に対して」であるというのが正解だろう。なので、生徒のアクション的には、以下のようになるとご理解いただければ、まず間違いない。

1「起立」・・・席を立つ(このときは前を見ている)
2「注目」・・・立ったまま、先生のほうに身体を向ける
3「礼」・・・お辞儀をする


ちなみに、その後最後、神月を縛るために使われた「ひもかわうどん」だが、もちろん拘束具ではなく、普通の食品(うどん)である。ただ、全県区で食されているわけではなく、ED終了後のコーナー「産地直送!グンマ愛」でも語られていたように、東部(東毛地区と呼ぶ)の桐生地域の名物?となっている。西毛(西部)地区にある高崎出身の筆者は、ほとんど食べたことがない。あれは食べづらいだろ?と、同県人でも正直思うのだが・・・。


(編集部・鎌田)

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