「ゴールデンカムイ」が第22回手塚治虫文化賞・マンガ大賞を受賞!!

現在アニメが好評放送中の「ゴールデンカムイ」が、「手塚治虫文化賞・マンガ大賞」を受賞したことが明らかになった。

「ゴールデンカムイ」は、野田サトルさんが週刊ヤングジャンプにて連載中の人気コミックで、明治時代末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を狙う元陸軍兵・杉元佐一と、アイヌの少女・アシ(リ)パの冒険が描かれる。また、作中ではアイヌの文化や風習、料理などがリアルに表現されており、歴史エンターテイメントとしても楽しめる作品となっている。

TVアニメ版の監督は、「Fate/Grand Order -First Order-」の難波日登志さん、シリーズ構成が「黒子のバスケ」の高木登さん、キャラクターデザインは「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」でキャラクター作画監督を務めた大貫健一さん。制作は「虐殺器官」のジェノスタジオが担当し、2018年4月からアニメが放送中だ。
2018春アニメ

その「ゴールデンカムイ」が、「手塚治虫文化賞」の、年間のベスト作品に贈られる「マンガ大賞」を受賞したことが発表された。

今回の受賞にあたり、作者の野田サトルさんは「栄誉ある賞を頂きありがとうございました。これもひとえに男たちの美しい肉体を妥協なく描き続けた結果、その激しいトレーニング後の筋肉から放たれるような熱が審査員の方々に伝わったのだと、感無量の思いでございます。 」とコメントしている。公式サイトではその感無量の思いが込められたイラストも見ることができる。

「手塚治虫文化賞」は日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念し、朝日新聞社が1997年に創設。手塚さんの志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的としている。


また、あわせてそのほかの賞も発表となっている。
斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に贈られる「新生賞」は擬人化された動物たちを描く「BEASTARS」(秋田書店)を描いた板垣巴留さんに、短編、4コマ、1コマなどを対象に作品・作者に贈られる「短編賞」が矢部太郎さんの「大家さんと僕」(新潮社) に、そしてマンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる「特別賞」が、18年ぶりの単行本「ひねもすのたり日記」(小学館)刊行と、長年の業績、マンガ文化への貢献からちばてつやさんに贈られることが発表された。


贈呈式は 6月7日(木)午後6時から東京・築地の浜離宮朝日ホール(音楽ホール)にて開催される。
手塚治虫文化賞に対して昨年に引き続き、以下の1市3区、1団体の後援が決定。今後、受賞作家のサイン入り作品パネルの巡回展などが開かれる予定だ。

【受賞作・受賞者紹介】※敬称略
■マンガ大賞 (年間のベスト作品に贈る 正賞:賞牌 副賞:200万円)
「ゴールデンカムイ」(集英社) 野田サトル 作

■新生賞 (斬新な表現、 画期的なテーマなど清新な才能の作者に贈る 正賞:賞牌 副賞:100万円)
板垣巴留
擬人化された動物たちを描く「BEASTARS」(秋田書店)の独自の世界観と清新な表現に対して

■短編賞 (短編、 4コマ、 1コマなどを対象に作品・作者に贈る 正賞:賞牌 副賞:100万円)
「大家さんと僕」 (新潮社) 矢部太郎 作

■特別賞 (マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈る 正賞:賞牌 副賞:100万円)
ちばてつや
18 年ぶりの単行本「ひねもすのたり日記」(小学館)刊行と、 長年の業績、 マンガ文化への貢献に対して

<選考委員>
秋本治 (漫画家)
杏 (俳優)
桜庭一樹 (小説家)
里中満智子 (マンガ家)
中条省平 (学習院大学フランス語圏文化学科教授)
南信長 (マンガ解説者)
みなもと太郎 (漫画家・マンガ研究家)
ヤマダトモコ (マンガ研究者)
(以上敬称略、五十音順)


西村陽一 (朝日新聞社常務取締役編集担当)
山口進 (朝日新聞東京本社文化くらし報道部長)

おすすめ記事