「フルメタル・パニック! Invisible Victory」2~3話感想:平穏な日常が一転して戦いの場に

ミスリルとアマルガムの衝突が不可避になった第1話。

第2~3話は、これまで失敗続きだったアマルガムが、ついに攻勢をしかけます。その内容は主に、ウィスパード・千鳥かなめの確保とその護衛任務に就くミスリルの傭兵・相良宗介への攻撃。さらに相良が所属するミスリルの作戦部西太平洋戦隊「トゥアハー・デ・ダナン」の拠点となるメリダ島基地の襲撃。

なかでも相良と千鳥の逃走劇は、ハラハラドキドキさせる展開でした。閑静な住宅街や公園など、平穏な日常のワンシーンで、繰り広げられる激しい銃撃戦。さらに(思い切りのいい3Dでしたが)カーチェイスもあり、緊張感に満ちたシーンが続きます。もう目が離せません! そしてついに相良は、相棒である専用アーム・スレイブ「アーバレスト」と合流。まさに鬼に金棒状態の無双ターンで、ようやくホッとひと息。

アーバレストでひとまず窮地を脱した相良に、千鳥は、恐怖や不安を感じていることを伝えます。そのうえで、それでもあなたが好き、と気持ちを伝えられた相良の答えが、カッコよすぎた。それにしても、こういうシーンでのゆきのさつきさんボイスの破壊力は、スゴい(ほめ言葉です)。理性的でいて落ち着いた言葉の中に、動揺が見え隠れする、あの絶妙な声色。聞き惚れます!


そんなつかの間の小休止に終わりがやってきます。千鳥のクラスメイトで親友でもある常盤恭子が、アマルガムに人質に取られてしまいます。相良と千鳥は常盤を助け出せるのか。4話以降でどうなるのでしょうか。

いっぽう、相良が所属するミスリルの作戦部西太平洋戦隊「トゥアハー・デ・ダナン」の拠点となるメリダ島基地も襲撃を受けます。ミサイルによる攻撃に続いて、今度はTVアニメファーストシーズンに出てきた巨大AS「ベヘモス」に取り囲まれ、絶体絶命の苦境に追い込まれます。ミスリルは主力のAS「M9」を投入し反撃に出るが……。基地からの撤退はほぼ確実。あとはどれくらい時間を稼げるかという状態。


そしてASの戦闘シーンは必見。今回は、ラムダドライバ搭載機であるベヘモス対ラムダドライバがないM9で、圧倒的な体格差と火力の違いに勝負にならないと思いきや、M9が機動力を活かした戦術で相手をかく乱します。その独特な動きはモーションキャプチャー? ロボットぽいカクカクとしたモーションだけでなく、人間のような滑らかさもある不思議な動きです。逆にベヘモスはどっしりと構えた重厚感に惹きつけられます。ファーストシーズンに比べてデザインに大きな変更はないと思うのですが、カラーリングを含めた質感の違いでしょうか。おそろしく見栄えします。


ミスリルへの攻撃はさらに続きます。揚陸部隊となったベヘモスがある程度片付いたときには、ミスリルの防空網は壊滅。そのタイミングを待ってたかのように、今度はエアボーンで攻めてきます。果たして降下してくるのは、兵士なのか、相良を襲った等身大のASなのか。どうなるのでしょう!!

第2話のアバンで、通信障害の原因が太陽風だと知ったときは、それなんてアルマゲドンと思ったものです。これから始まるのは天災クラスの「○○滅亡」的な展開なのかと。第2~3話は、平穏な日常が一瞬で奪われていく様子が多くあり、容赦のない戦いが始まるという感じでした。

(編集部・新人1号)

【第2話「損害制御」あらすじ】
対テロ組織集団「ミスリル」の西太平洋戦隊の本拠地メリダ島では、気象被害が起きていた。突如、メリダ島に向かって飛来するミサイルの大群。“アラート!”緊急事態に陥るテッサたち。

【第3話「BIG ONE PERCENT」あらすじ】
太陽からの電磁波「太陽風」によってミスリルの衛星回線が支障を来した。その自然災害に便乗してメリダ島を強襲するアマルガム。多数のミサイル攻撃に迎撃を試みるテッサたち。


(C)賀東招二・四季童子/KADOKAWA/FMP!4

おすすめ記事