「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」第4話感想 同じ種類の魚なのに大きさで名前が違うってややこしい……

「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」(以下、のぶ)は、最近流行りの異世界ものと食を題材とした作品だ。京都の寂れた通りに「居酒屋のぶ」を構えているが、店の正面入口が中世ヨーロッパ風な異世界の街・古都アイテーリアとなぜか繋がってしまっている。店を切り盛りする大将の矢澤信之と給仕の千家しのぶの2人は、そんな異世界の住人を相手に店を営業している。

「のぶ」には、衛兵、職人、商人、貴族など、さまざまな職業の人たちがやってきては、うまい酒と肴でその日の疲れを癒やす……あたかも日本のサラリーマンが居酒屋で飲んでいるのと同じような光景が描かれる。


第4話は、アイゼンシュミット商会の麦の仲買人のイグナーツ(CV:小野友樹)とカミル(CV:島崎信長)の2人が「のぶ」に向かうところからスタート。イグナーツは、自分の妹と結婚する予定のカミルの気が小さいことを心配しているようだが、カミルもイグナーツに話したいことがある様子。そしてイグナーツは、「衛兵に教えてもらったこの店料理がお前の勇気を試す試練となるのだ!」とカミルの度胸を試すことを伝える。

余談だが、先週は来店した客が貴族とようjy…姪っ子だったため、飲んでいるシーンがまったくなかったが、やはり居酒屋なら「トリアエズナマ」を気持ちよく飲んでいるシーンは欲しいところだ。

そんな筆者の気持ちが通じたのか、「トリアエズナマ」と「オトーシ(筑前煮)」を堪能し、「こんな試練ならいつでもOKだよ」と余裕を見せるカミル。

しかし、イグナーツの試練はここからが本番。注文を聞きにきたしのぶちゃんにイグナーツは「魚をお願いします……生の!!」と注文する。

どうもこの世界では生魚を食べる習慣がないようで、「たしかに生の魚を食べれば勇気を試せるかもしれないが、下手したら死んじゃうよ!」と、ビビるカミル。

カミルには刺し身を注文し、自分には「ブルスト(ソーセージ)」を注文するイグナーツ。2人とも食べてどちらも麦の買い付けに行けなくなると困るだろうという判断と、あくまで食べようとチャレンジする勇気があるかを確認したいようだ。そして運ばれてきたのは、「ハマチの刺し身」。ハマチというと養殖のブリ(中型)の呼称のようだが、天然物だと「イナダ」と呼び方が変わったりしてややこしい(地方によって呼び方も異なる)。


イグナーツ的にはカミルが本当に食べることは想像してなかったようだが、運ばれてきた美しく輝く刺し身を見て心を奪われ、つい食べてしまうカミル。刺身が美味いという予想外の反応に、イグナーツは罪の意識で自分も食べることにするが、お腹が鳴ったのをしのぶちゃんに聞かれて、刺し身ではなくボリュームのある「海鮮丼」をすすめられる。運ばれてきた「海鮮丼」をおそるおそる食べてみたイグナーツだったが、彼もカミル同様刺身や「海鮮丼」の美味しさに気づき、また飲んでいた「レーシュ(冷酒)」が、刺身の生臭さを洗い流し口の中をリセットさせ、次の具をかっこむ。イグナーツは「海鮮丼とレーシュは最高の組み合わせだ!」とすっかり生ものに対する抵抗はなくなったようだ。
筆者が居酒屋でご飯ものや麺類などを頼みたくなるのは、お酒のシメだが、今回登場した「のぶ」の「海鮮丼」なら刺身をつまみにしながらお酒を飲むのも悪くなさそうだ。ご飯に酢飯を使用するお店もあるが「のぶ」の「海鮮丼」は普通のご飯なのか酢飯どちらだったのか少々気になるところ。



後半の実写パート「のぶ+PLUS」は、シンガーソングライター・タレントのなぎら健壱さんが「のぶ」に登場した絶品料理を探す「なぎら健壱ののぶ居酒屋をさがして」の2回目。今回は、田原町の「魚料理 遠州屋」で「海鮮丼」をアニメ同様日本酒でいただきながら、「『あたま(海鮮丼の具)』の半分くらいを酒の肴にして、最後にかっこむのがいい形だなと」と、粋ななぎらさん。

なお筆者はGW中に美味い豆腐料理を食べることがかなわなかったが、代わりに「海鮮丼」を食べに行くことはできた。あとは美味しい日本酒を求め中目黒界隈の酒屋をのぞきに行きたいところだが、あいにくの空模様と日に日に近づいてくる健康診断が気になるため、美味しい日本酒を飲むのは先になりそうな予感……。



(編集部 よなよなハンター)


(C) 異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~製作委員会

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