「信長の忍び~姉川・石山篇~」第56・57話感想:真柄直隆vs本多忠勝、猛将対決!! コイツは泣けるぜ!

「信長の忍び」は、ヤングアニマル(白泉社)にて連載中の同名4コママンガ(作:重野なおき)を原作としたショートアニメなのだが、とにかく、戦国ギャグアニメとしての出来が秀逸で、隠れファンも多いはず。2016年10月にスタートし今期が3期ということになる。3期は、いよいよ、信長の天下統一への道の中でも重要となる「姉川の戦い」そして「石山合戦」が描かれる。歴史ファンなら、もう絶対にマストで見とかないとダメ!なヤツなのだ。


さて、今回のレビューは、そんな「姉川の戦い」のクライマックスとも言える、朝倉軍の猛将・真柄直隆と、徳川軍の猛将・本多忠勝との一騎打ちを扱った第56話と第57話の2話にフォーカスしてお送りしたい。この2話に関しては、本作内でも珍しいほどにギャグ要素がほとんどなく、この2人の猛将同士の戦いに焦点が当てられた、まさに戦国バトルものというハードな内容となっている。(千鳥も出てこない!!)


まず第56話「キケンな二人」では、大太刀を振るって獅子奮迅の戦いを見せる真柄直隆に対し、徳川軍の本多忠勝が対峙する。この2人、それぞれ朝倉軍、徳川軍を代表する猛者であり、ある意味「戦バカ」とも言える武将だ。この2人の戦バカが直接対決する様は、まさに「漢というものはこうでなければならぬ!」と思えるほどにカッコいい! 


これに続く第57話「武士の本分」では、徳川軍に追い詰められ退却を始める朝倉軍の中、一人孤立する真柄直隆の最期の奮迅ぶりが描かれる。朝倉軍の山崎吉家は必死で真柄を助けようとするも、すでに時遅し。四方八方から矢や槍を受け満身創痍となる真柄。そんな情況に「一騎打ちのじゃまをしおって!」と怒る本多。そして訪れる真柄の壮烈な最期は、涙なしには見られない! うおー、最高にカッコいいぜ、真柄! つーか、これって本当にギャグアニメ? 「信長の忍び」はこういうのがあるから余計にやめられない! 次回も期待!!

(編集部・鎌田)

・第56話「キケンな二人」 あらすじ
徳川軍は朝倉軍に兵力の差で押され始めるが、豪傑・本多忠勝が朝倉軍の真柄直隆と対峙し、一騎打ちでその勢いを止める。信長は「戦の勝敗は“戦術”と“指揮”だ」と言い、戦況を見つめていた家康が、その采配を振る!

・第57話「武士の本分」 あらすじ
姉川の戦い開始からおよそ一時間、西側の徳川軍が朝倉軍を打ち破り、戦局は大きく動く。朝倉軍は退却をはじめるが、本多忠勝と一騎打ちを繰り広げていた真柄直隆が、敵軍の中に取り残される。孤軍奮闘するも……

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