「ヲタクに恋は難しい」第5話感想:宏嵩、暢気に徹ゲーしてる場合じゃないぞ!? 誰だ、その男!!!!!

「隠れ腐女子のOL・成海(なるみ)と、重度のゲームヲタク・宏嵩(ひろたか)。そんな2人の恋愛は、ヲタクなら思わずクスッとする笑いあり、そうじゃない人もキュンキュンするシチュエーションあり。 ヲタクの恋愛をポジティブに描写した新しいタイプのラブコメ。」という「ヲタクに恋は難しい」。今回は第5話の感想をお届けする。

第1話のラストで宏嵩くんからの「俺でいいじゃん」という提案を、「採用!」と即決してしまったヒロイン・成海。第2話では4人中3人がヲタク仲間との食事よりも戦利品を堪能することのほうが重要という、親近感沸きまくりの展開を見せたが、やはり2話にしてすでにカップル2組というところから、恋愛方面への期待も高まりまくったのではないだろうか。そして第3話では2人で仲良くイベント会場へ出かけ、スパダリな宏嵩くんがモブおじさんに「ねえお兄さん…今どんな気持ち?」されたり、初めてのお泊りだというのに先輩ズも誘ってマリ○カートに勤しむという、筆者の期待を裏切っての通常営業っぷり。
さらに第4話では先輩ズの痴話喧嘩を延々と見せ付けられるという、「けっ、やってられっかよ」的展開となっていたが、さて今週の「ヲタ恋」は?
第1話感想
第2話感想
第3、4話感想

いまさら宏嵩くんの耳のピアス跡に気付く成海という、「お、ちょっとは進展あるのか?」と思わせておいて、結局「大好きなおもちゃに囲まれていつまでも子どもでいたい」という全ヲタクの心を代弁し、本編とはまったく関係ない安定の滑り出しで通常営業すぎる。

本作においてツッコミはいくらあっても足りないのでここはひとまずスルーして、いよいよ本編である。

せっかくの彼女とのランチタイム(ずっと気になっていたのだが、成海はここまでずっとランチはサンドイッチ)、返事がないのを不審に思った成海が宏嵩くんに手を触れた瞬間、なんと床へと倒れこむ宏嵩くん!!
どうやら徹夜でゲームをやりこんでしまったらしく、せっかくのランチタイムデートを台なしにする、ヲタクの鑑のような男、宏嵩くんである。
しかし、そんな彼を前に、そこはさすがの成海さん。
宏嵩くんの目が覚めるよう、コーヒーを買いに行ってあげることにしたらしい。
徹ゲーにも理解あるとか、ヲタク同士で付き合うことの最大の利点なのではなかろうか。

さて、会社のそばの? 下の? カフェへとやってきた成海。舌を噛みそうに長い名前のなんちゃらフラペチーノを「宏嵩、甘いの好きかな」などと考えながら注文する成海。いや、多分だけど宏嵩くんそんなの飲まないっていうか飲めない気がするんだけど筆者の気のせいかな?
そしてその注文を受ける相手というのが、先々週のモブおじさんとは比べようもないほどキラキラとした好青年!


ホントキラキラしてる! なにこれまぶしい! 
しかもCV:梶くんさん!

これはもうモブって感じじゃないじゃないですか、やだぁ、奥さん、とニヤニヤしていると、このCV:梶くんさんな好青年は、「クリーム大盛りにしておいたよ☆」と、あふれそうなほどのクリームにとびっきりのスマイルを無料でトッピングしてくれたものだから、TVの前の全女子は倒れ伏したのではないだろうか。
おいおいおいー、顔もよくて声もサービスもよくてって、いったい何拍子揃ってんねん!とツッコミを入れた瞬間、

「ずっと気になってたんですけど……成海ちゃんだよね?」

と、このイケメンくんからまさかの声がけ!!

この事態に動揺したのは、「なおちゃん!?」とその正体に気付いた成海でも、眠りこけてこの場に遭遇していない宏嵩くんでもなく、なぜかたまたまそこに居合わせ、ずっと2人の様子をうかがっていた、樺倉先輩と小柳先輩だった。

休憩だからと成海の席に一緒についたCV:梶くんさんこと「なおちゃん」と、なにやら仲良さそうに話しこむ成海。
いっぽう、その様子を眺めていた先輩ズは、昔の彼氏かと勝手に盛り上がり、これは宏嵩くんが見たら大変と、この事態を打開すべく、相談を始める。
しかしその時、2人の横に人影が。

…………って宏嵩くんじゃないですかー!?

えー、なんで? なんで起きてきちゃったんすかー!?
と、樺倉先輩と一緒にツッコミ入れてたら、原因は小柳先輩でした。

■「よかれと思って」ってあなた、絶対炎上させようとしてるでしょ!

そんな2人のあわてふためく様子に、何かを察したらしい宏嵩くん。
店内奥のテーブル席で盛り上がっている「なおちゃん」と成海のもとへ、つかつかと歩み寄る。

おおおお、これはまさかの修羅場展開!?!?!?!?!?!?!?

と期待がマックスにふくらんだその瞬間。

いたたまれなくなって「二藤!」と叫んだ樺倉先輩の声に、反応する2つの影。
宏嵩くんと「なおちゃん」である。

え?
待って待って、どういうこと?
と焦っているのは筆者と先輩ズくらいなものなのだろうか。

公式サイトをご確認の皆さんはお気づきかと思うのだが、この「なおちゃん」、キャラクター紹介にてすでに名前とその素性が書かれているのだ!
ちゃんと予習している人にはすでに周知のキャラだったのである。

しかし予習の足りなかった筆者と先輩ズへ、成海がわかりやすく解説してくれた。

「紹介するね~、二藤尚哉くん。宏嵩の弟~。」
ゆるっと紹介されるCV:梶くんさん、もとい尚哉くん。

マジか、弟か。
似てないな……。

公式サイトのキャラクター紹介によると「ヲタク用語を業界用語か何かと思っている非ヲタ。兄に似ず、さわやかで社交的で表情豊かでゲームがド下手。」とのことで、な、なーんだ、ほんとに弟だったのか。な、なんだよ、そういうことは早く言えよ。樺倉先輩並みに焦っちゃったじゃないか。

先輩ズの予想は見事に外れ、終業後に二藤兄の家へ押しかける成海、弟くん、先輩ズ。

Bパートでは恒例のゲーム大会が開催された。

コントローラーと一緒に体も動いてしまうかわいさと、キャラクター紹介通りの「ド」がつくほどのゲーム下手っぷりを披露する尚哉くんを、圧倒的優位という楽しいことこの上ない展開に眠気もふっとんだ宏嵩くんが大人気なくボコるという、全視聴者と樺倉先輩から同情をかき集める展開へ。

そのまま何事もなく終わるかに思われたが、またしてもここで急展開!
結局前夜の徹ゲーがたたってまたしても寝落ちしてしまった宏嵩くん。
そこで成海を家まで送ろうと言い出した弟くんに、樺倉先輩がこの提案を一蹴。
食い下がる弟くんだったが、「だが断る!」とでも言わんばかりの樺倉先輩に断固拒否されたその姿は、まるでおびえる子犬のようではないか。

もともと一重まぶたで顔が怖い樺倉先輩がそんなきつい言葉言ってたら完全に周りから見たらカツ上げだぜという一触即発の空気の中、それでも食い下がろうとする弟くんに、樺倉先輩は「そいつ付き合ってるやついるから余計なことすんな」と会心の一撃!!

その発言に、当然といえば当然の流れだと思うのだが、成海と樺倉先輩が付き合っているのかと驚く弟くん。
ややこしいことになってきたが、ここでもろもろがめんどくさくなっていた小柳先輩が2人の目の前で「こいつはこっち」と樺倉先輩に接吻をかますという男気を披露!(花ちゃん、お酒入ってたのかな?)

その展開を「使える!!」と速攻でメモる成海と、なぜか泣き出してしまう弟くん。


やはり弟くんは成海狙いだったのか、樺倉先輩の不安は正しかったのだなと視聴者が珍しく樺倉先輩に感心したその瞬間、泣き出した理由を語りだす弟くん。


その涙の理由が、あの兄に彼女がいると聞いて嬉しく、というのだが、どんだけやさしい子なのか、君は!

やはり樺倉先輩と一緒になって納得してしまいたくもあり、CV:梶くんさんということで油断できないと構える部分もありつつ、物語は次回へ続くのだった。

翌日、会社にて弟にゲーム教えてやれよと諭されるも、「時間の無駄だから嫌です」と身内ゆえの(?)容赦ない拒否をみせる宏嵩くんであった。

そして今週のCパートは、弟にマジックを披露する宏嵩くんと、そのネタがわからず。もう一回見せてとせがむ弟くんという、一部の方にはたまらないショタパートとなっていたので、ご興味のある方はぜひ配信などでご確認いただきたい。


なお、今週も、公式サイトの「名シーンふりかえりメーカー」にて、好きな場面写真と文字を使って「君だけの名シーン」を作成してみたぞ!

■なにかを目撃してしまったらしい樺倉先輩

■目撃されてしまったっぽいようすのおかしい成海

■その理由を知っていそうな小柳先輩を問いただし、証拠画像を提供させる樺倉先輩

というストーリーも勝手に作れたりする「名シーンふりかえりメーカー」、ぜひ遊んでみていただきたい。

※あくまでも「名シーンふりかえりメーカー」を使用して作成したものであり、本編とは一切関係ありません。



【あらすじ】
■05「尚哉登場とゲーム会PartII」
成海がスタボの店員と親しく会話するのを見かけ、勘ぐる花子と樺倉。
実はその好青年は、宏嵩の弟・二藤尚哉だった。
その後みんな揃って宏嵩の家に遊びに行くことになり……?

<スタッフ>
脚本:篠塚智子/絵コンテ:石川俊平・平池芳正/演出:岩月 甚/総作画監督:安田京弘・荒木弥緒

(編集部・U)

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