長澤奈央×木下あゆ美×別府あゆみ! 東映特撮ファンクラブ オリジナル作品「ヒーローママ★リーグ」、帰って来た伝説の女戦士たちにインタビュー!!

東映特撮ファンクラブにて、オリジナル作品「ヒーローママ★リーグ」が、「母の日」=5月13日(日)より、会員見放題で配信となる。


長澤奈央さん(野乃七海(旧姓)/ハリケンブルー)、木下あゆ美さん(礼紋茉莉花(旧姓)/デカイエロー)、別府あゆみさん(小津芳香(旧姓)/マジピンク)にインタビュー!

リアルママ友でもあるという3名に、子育て中のリアルな「ママ」たちのコメントを聞いてきた。

“ハリケンブルー”長澤奈央דデカイエロー”木下あゆ美דマジピンク”別府あゆみ、歴代スーパー戦隊ヒロイン、夢の共演が実現!

──初号試写をご覧になられての感想をお聞かせいただけますか。

別府あゆみ(以下、別府) 音楽とか効果音とかキラキラな雰囲気で、あんなにかわいい感じになると思っていなかったです。

長澤奈央(以下、長澤) そうだよね。

別府 映像にしても、お金はかかってないんだけど面白かったです。

──(一同笑い)

別府 空の陰る音の不吉さとか。

木下あゆ美(以下、木下) 雲行きの怪しい感じとかね。

長澤 要所要所に笑いどころがあって。芳香ちゃんがドロッドロになっちゃうシーンも笑っちゃうよね。

木下 あのくだり大好き。

別府 ジャスミンのツッコミも面白かった~!

長澤 ラストシーンでは、ヒーローというよりママ目線で見てしまって、子どもとのシーンでは、話は分かっているのに泣きましたね。台本を読んだときにも泣いたんですけどね(笑)。ママになってもヒーローをやりたかったので、夢がいろいろ叶った作品でしたね。

木下 現場で撮影終わって泣いてたのは別府ちゃんだよね。

別府 ママたちって、みんな名もなきヒーローじゃないですか。

──誰も褒めてくれないですしね。

別府 それをピックアップしてくれたっていうのが嬉しくて。よく、こんな風な台本に上げてくださったな、と。私自身、個人的にもうれしいですし、他のママたちにも見てほしいですよ。同じようにがんばっているママに、「みんなもキラキラしてるよ!」って言ってあげたいんです。

──今回、アドリブとかは入れられているんですか?

木下 撮影スケジュールがタイトだったので、一切なかったですね。撮影する前に本読みして、お互いがどんなふうに芝居するかも決めてから撮影に挑みました。

──その割には、皆さんが自由に演じられている感じを受けました。

別府 素敵な脚本を書いていただいたおかげですね。

木下 撮影中の待ち時間にも台本の読み合わせをしていたんですが、そのときにやりすぎちゃったりしましたね(笑)

長澤 楽しすぎてやりすぎちゃうんですよね。でも、だからいろいろ試せて、相手のテンポ感もわかって。

別府 本当に楽しかったです。

──しみじみ語られていますが、撮影中の現場の様子はいかがでしたか?

木下 仕事なんだけど楽しかったですね。

別府 ご褒美みたいな撮影でしたね。


「ヒーロー」として戦ってきたからこそ出てきたアイデア

──本作は東映特撮ファンクラブオリジナル番組「山本康平の忍び道」で、木下さんがアイデアを出されたとお聞きしました。

木下 言ってたのは私かもしれないけど、でもちゃんと形にしたのは奈央ちゃんですね。

長澤 どんなヒーローがあったらいいと思いますかっていうインタビューがあった時に、「ママヒーローいいんじゃない?」ってあゆみちゃんが言って。それを聞いた私の相棒(山本康平)が、塚田さん(塚田英明プロデューサー)に話しをしたらしくて、「やりましょうよ!」って(笑)

──とんとん拍子に決まっていったんですね。実際に決定したときの感想は。

長澤 それはもう、「よっしゃあっ!」しかないですよね(笑)

別府 奈央ちゃんの提案で形になるの「忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER」以来だもんね?

木下 「10 YEARS」以来、2回目だから。

長澤 実は「10 YEARS」の後も何本も何本も企画出しに行って、何本も何本もボツになってるからね。

木下 そうなんだ。

別府 そんなに何本も。

長澤 ボツになってる数といったらもうすごいですよ(笑)。その中でヒットした企画を、「山本康平の忍び道」でやらせてもらっています。

──本作では幼稚園の先生役で「手裏剣戦隊ニンニンジャー」(15年)のスターニンジャーこと多和田秀弥さんが出演されていますが、実際の幼稚園であんなイケメンの先生に遭遇なさったことはありますか?

別府 あんな先生いるのかな?

長澤 私はまだ出会えてないなー。

──幼稚園の先生というと、やはりまだ女性が多いでしょうか。

長澤 男性だと、体育会系の頼れる感じの先生が多いですね。

木下 冬でも半袖で、肉体派、みたいなね。

長澤 ああいう先生がいると、ほんのちょっとだけでも綺麗にしたいっていう目標になって、自分も元気になれる気がしますね。

──さらに今回はシークレットのゲストキャラが登場しますが、出演されるのは皆さんご存知だったのでしょうか?

長澤 全然知らなかったですね。たまたま撮影の現場に遊びにくることになって。

別府 「来たの?」ってなって。

木下 「じゃあ出ちゃう?」みたいな(笑)

──なるほど、皆さんにもサプライズな出演だったということですね。他のメンバーが出演されていると、空気も変わりますよね。

長澤 本当にありがたいですね。



ヒーロースーツを着てのアクションで改めて感じた、スーツアクターへの尊敬の念

──久々にヒーロースーツを着てみての感想を教えてください。

別府 ヒーロースーツを着るのは、実は珍しいんだよね。

木下 ハリケンは結構着る機会があったのかな?

長澤 そうだね、着る機会があった作品だったからこそ、全部自分のサイズでつくってもらっていたので、着るって言ったからには、着れる体形を常に維持していないといけなくて、そこが大変でしたね。

木下 プレッシャーだよね。産後なのに。

長澤 産後だけど、無事に着れてよかったです(笑)。

──他のヒーローとの共演というのも、年代が離れていると珍しいことだと思います。

長澤 間近で2人のスーツ姿を見れたのには感動しましたね。話の中で、変身しているシーンでは2人(木下・別府)が面も被ってるんですよ。

──そうだったんですか!? てっきりスーツアクターの方なのかと思っていました。

木下 そうなんですよ。

別府 プロの方がやってくださるのかと思ったら、まさかの「自分ですか!?」って。

──着てみての感想はいかがでしたか?

別府 苦しかったです(笑)

長澤 お面がね、意外と苦しいんだよね。

別府 スーツアクターの方は、あれを被って激しいアクションをされているのかと思うと信じられないですね。今のスーツはさらに機密性があがっているので、もっと苦しいそうなので、十何年ぶりに、またアクターの方を尊敬しました。当時はそこまで大変だと知らなかったので、今回の撮影後に思わず、「こんなの着て撮影やってたんですか!?」ってメールしちゃいました。

──現在放送中のニチアサはご覧になっていらっしゃいますか?

木下長澤 見てます。

別府 子どもたちがいるとやっぱり見ますよね。

長澤 うちは男の子なので、どっぷりですね。Gロッソの公演も見に行ってます。

──お子様は将来ヒーローになりたいと思っていたりされるのでしょうか?

木下 すごい身近にいるから、自然になれると思ってるみたいですね。「ぼくは鳥レンジャーかな」とか言ってますね(笑)

別府 私は自分の娘がいつかヒーローになりたいって言い出したらどうしようって思ってていて……。

──どうしてですか?

別府 私は運よく受かったから良かったですけど、ヒーローって目指したらすごく大変なことだし。小さい頃からなりたいと思っていたのに、いざ目指したら「実はすごく狭き門だったんだ……」って気付いて落ち込んじゃったらどうしようって。

木下 いつか「すごい茨の道なんだ……」って現実を知る時はくるもんね。

長澤 でもそのおかげで「ママはすごい!」って思ってくれるんじゃない?

別府 子ども心にどう思うのか、それが今から不安ですね。

木下 私は気付いてほしいな。もっと尊敬してほしい(笑)。「ママたいしたことない!」って思われてるもん。自分もテレビ出れると思ってるし。

──お子さんに、ご自分がヒーローだったというのはいつ打ち明けられたのでしょうか?

長澤 物心つく前から見せてるので。

木下 意外と自然の流れで話しちゃいますね。

長澤 子どもは、パパが会社に行くのと同じように、ママはヒーローをやってるって思ってるんじゃないかな。

木下 「え、ママ、デカレンジャーなの!?」みたいなのはないですね。本当に小さい頃から周りが「ほら、ママ出てるよ」って教えていたりするので。

──案外、驚かずに受け入れているものなんですね。

長澤 でも、うちの息子の場合は、(木下)あゆ美ちゃんの家に遊びに行くときにはテンション高くなるんですよ。私よりも他のヒーローに興奮しちゃうっていう(笑)。

木下 そうそう、ママのことってけっこう忘れがちというか。

別府 ママのことはちょっと置いておかれるよね。

──出演作品はすでに視聴済みのおかげで、お子さんもテンションが上がってしまうんでしょうね。「遊びに行くときにテンションが上がってしまう」とのことでしたが、今回、3人で共演なさるのは本作が初かと思います。本作で共演する前から、皆さんお付き合いがあったということなのでしょうか?

木下 戦隊って世代が違ってもみんな知り合いなんです。

長澤 戦隊って、同じ作品じゃなくてもどこかで繋がりがあって、みんな知り合いになっていて。

別府 戦隊シリーズという大きな枠での先輩後輩だと思っているので、どこか別の現場で会うと「身内いたぁぁぁ!」みたいな気持ちになりますし、先輩はみんな優しくしてくれますね。

木下 ファミリー感あるよね。

別府 ありがたいですよね、芸能界にそういう人がいるって。

──戦隊はチームで戦う印象ですよね。今回の話も、ママ友というチームで戦うという印象でした。

長澤 子どもたちの年齢も近いので、ママ友でもあり、役者友達でもあり、そんな仲間と演じられて、すごくありがたいですね。

木下 ホントにそうだよね。

別府 うんうん。

──久々に撮影されて、当時と変わっていたことはありましたか?

長澤 音声が同時収録になっているくらい?

別府 前は音声さんがいらっしゃらなくてアフレコだったので、現場の声は入らなかったんですよね。

木下 もしかしたらアフレコやるかと思っていたんですけど、なかったですね。

別府 当時のスタッフさんがいらしたり、新しいスタッフさんもいらしたりしましたが、空気感は一緒でしたね。

木下 カメラマンさんも一緒だったし、助監督さんも知ってる方だったし。

別府 ホームに帰って来た感じでしたね。

長澤 リラックスしちゃいましたね。他の現場とは違う楽しさですね、ずっとやっている役だし。

別府 自信を持ってできるもんね。

木下 そうそう、こうくるだろうなって相手の演技も読めるしね。

──今、改めて当時を振り返ってみていかがですか?

木下 大変でした。

長澤 朝が早い、寒い、暑いっていう大変さはもちろんですけど、でも楽しかったですね。

──実際に働くママとして、作中ですごく共感したという部分や憧れる部分はありましたか?

別府 自分磨きを妥協しないママに憧れるっていう、その気持ちを思い出しました。エステもいきたいし、ネイルも行きたいし、ヨガも行きたいんだって、このセリフを見て、心の奥にあった思いがよみがえりましたね。

長澤 そうそう。普段はそこまで考える余裕がないんだよね。

木下 それが普通だと思ってるからね。「みんなそうじゃん」っていう諦めが普通になってて。でもこの作品で「ごめん、怠けてた!」って七海ちゃんに気付かされたというか。ヒーロー的な共感もありました。子連れで戦闘に出たら、オムツ替えはそうやるのかとか。

長澤 日々やっていることを戦いながらやるとなるとね。

別府 授乳用の変身スーツいいよね(笑)。

──「アキバ総研」は男性ユーザーが多い媒体なのですが、男性と、そして仕事や家事、育児をがんばっている女性に向けて、本作の魅力をお伝えいただけますか。

別府 これはママという名もなきヒーローたちへのエールです! 今回は私たちが演じていますが、「みんな同じだからがんばろう!」っていう思いです。見ていただいた男性には、こんな大変な思いをしている女性もたくさんいるんだよと少しでも知っていただけたらうれしいです。

長澤 「ハリケンジャー」「デカレンジャー」「マジレンジャー」と、世代を超えたヒロインたちがママになって、こうしてママとヒーローを軸にどう日々を戦っているか、その生き様が描かれているのでぜひ見てください。

木下 普通のママたちにも共感できる部分があると思いますし、今まで戦隊を見てくれていた人たちにも、「授乳用のスーツなんてあったら面白いな」と思ってもらえる作品だと思うので、ぜひ見てください。



【作品情報】

■ヒーローママ★リーグ

・配信日:5月13日(日)

・東映特撮ファンクラブ(TTFC)にて配信

<スタッフ>

監督:葉山康一郎  脚本:下亜友美  撮影:松村文雄

<出演>

長澤奈央(野乃七海(旧姓)/ハリケンブルー)、木下あゆ美(礼紋茉莉花(旧姓)/デカイエロー)、別府あゆみ(小津芳香(旧姓)/マジピンク)ほか

<あらすじ>

かつて地球の平和を守るために命を懸けて戦った、野乃七海・礼紋茉莉花・小津芳香。3人はその後、幸せな結婚をして、現在はそれぞれ、一児の母となっていた。しかし、人類を脅かす悪も不滅で、彼女たちは「ヒーロー」としての戦いと「ママ」としての務めを両立させるべく、日々奮闘しなければならなかった。それも、ただ単に両立させるだけでなく、いつでも輝いた「キラキラママ」になることが、3人の目標。それを実現させるべくカフェでアイデアを出し合う3人だったが、同じころ、宇宙忍デモストによる恐るべき地球侵略計画が動き出していて……。

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