物語にちなんだ「黒服」姿で11名が勢揃い! TVアニメ「中間管理録トネガワ」記者会見レポート!
2018年7月から日本テレビ AnichU枠での放送が予定されているTVアニメ「中間管理録トネガワ」のメインキャスト陣登壇による記者会見が開催された。
「中間管理録トネガワ」は、福本伸行さんの「賭博黙示録カイジ」の登場人物のひとりで、カイジの宿敵である帝愛グループのナンバー2・利根川幸雄を主人公として誕生したスピンオフ作品。福本伸行さんが協力に入り、萩原天晴さんが原作を、三好智樹さんと橋本智広さんが漫画を担当している。スピンオフとして制作されたにもかかわらず、「このマンガがすごい!2017オトコ編」第1位、シリーズ累計発行部数200万部を突破(電子書籍含む)と、超人気シリーズとなった本作が、日本テレビ AnichU枠にて2018年にテレビアニメ化される。なお、制作は、TVアニメ「逆境無頼カイジ」シリーズでおなじみのマッドハウスが担当する。
⇒2018夏アニメ
これまで、帝愛グループのナンバー2・利根川幸雄役を森川智之さんが担当することが発表されていたが、会見には、「賭博黙示録カイジ」シリーズではおなじみの「黒服」たちのキャストとして、羽多野渉さん(山崎健二役)、島﨑信長さん(左衛門三郎二朗役)、八代拓さん(海老谷役)、西山宏太朗さん(川崎敏政役)、濱野大輝さん(中田役)、江口拓也さん(堂下浩次役)、河西健吾さん(萩尾純一役)、青柳尊哉さん(菊地役)、沢城千春さん(長田役)、前田玲奈さん(西口冴子役)という豪華キャスト10名が一気に発表となった。
さらに、主人公・利根川幸雄の上司、兵藤和尊役として津嘉山正種さんが、伊東開司(カイジ)役で萩原聖人さんが出演することもこの会見にて明らかとなった。
会見ではまず、監督の川口敬一郎さん、そして日本テレビの中谷敏夫プロデューサーらが登壇し、本作への意気込みが語られた。
2005年に放送されたTVアニメ「闘牌伝説アカギ ~闇に降り立った天才~」、そしてTVアニメ「逆境無頼カイジ」シリーズも手がけてきた日本テレビの中谷敏夫プロデューサーは、満を持して放送開始となる本作について、「カイジ」が「ヒリヒリするような命をかけたマンガ」なら、「トネガワ」は全面ギャグ作品として、「カイジ」の世界観の延長線上にありながら、子どもから中高年まで、全ての年代をターゲットに、全ての人に楽しんでもらえる作品を目指すと説明。「カイジ」が「フルコースディナー」だとすると、「トネガワ」は「B級グルメの権化」と語り、「より庶民的に、カジュアルに楽しんでほしい」「アニメ界の富士宮やきそばを目指していきたい」とコメントして笑いを誘った。
そして川口監督からは、「原作そのものが面白い」と語られた後、監督という職業も中間管理職のような部分もあり、つらいこともあると語りつつ、素晴らしいスタッフと豪華なキャストで、毎週アフレコを楽しみにしていると語った。
そして、いよいよキャスト陣が登場。
合計11名のキャストたちは、本作にちなんで全員が黒服で登場。さらに胸元にはサングラスを用意し、完全に作中の「黒服」と見間違う出で立ちで登場。その圧倒的な存在感に、会見に集まった関係者からも感嘆の声が漏れていた。
まずは、本作について、トネガワ役の森川さんは「インパクトのある人気の作品に出演できて光栄」とコメント。しかし、人気の作品なだけに責任重大であるとも語り、熱い意気込みを語った。
続く森川さんを除く「黒服」キャスト陣は、全員が、原作において全黒服共通とされる「趣味:ボウリング」の設定をからめた自己紹介で会場を笑わせた。
そして、男性イメージが強い黒服たちの中、“紅一点”として登場する西口冴子を演じる前田玲奈さんは、緊張をにじませつつも、西口が自身と同じ福岡出身であるため、生まれたときから使っている博多弁でナチュラルに演じられるはずと意気込みを語った。
また、この日解禁となった兵藤和尊役の津嘉山正種さん、カイジ役の萩原聖人さんについて尋ねられると、島﨑さんから「アフレコ現場が『ざわざわ』した」と、そのときの様子が語られた。
さらに、自身の演じる役の見せ場やお気に入りのシーンについて尋ねられた「黒服」キャスト陣、そしてキャスト未解禁のキャラクターである荻野と並ぶシーンがあるという萩尾役の河西さんは、荻野と演技を似せてほしいとディレクションがあったと明かし、判別が付くかどうか楽しんで、とアピール。その荻野を演じるキャストだが、島﨑さんいわく「大先輩」であるとのこと。そんな大先輩と河西さんの間に絆が育まれていく様も、ぜひ楽しみにしていただきたい。
また、特撮テレビドラマ「ウルトラマンオーブ」で主人公・クレナイ ガイの宿敵・ジャグラスジャグラー役を演じており、役者としての活動が主な青柳尊哉さんは、アニメへの現場はまだ不慣れとのこと。そんな青柳さんは、事前に本読み(台本に目を通すこと)をしていた際「どきっ」という擬態語があり、それを声に出して練習していたそうなのだが、いざ本番に臨んだ際には誰も「どきっ」と口に出しておらず、自分自身が「どきっ」とさせられたとコメントし、会場を笑わせた。
そして現在、声優事務所「アクセルワン」の社長を務める森川さんへ、社長と中間管理職との違いについて尋ねられると、森川さんからは「全方向に気を使わなければいけないという意味では社長も中間管理職も一緒」と語った。スタッフに役者にマネジャーと、さまざまな人に向けて気を遣うことが多く、社長といっても中間管理職に近いという芸能系の会社ならではの苦労が語られるひと幕も。
このように、終始笑いにあふれた会見だったが、最後に森川さんは、原作ファンはもちろん、多くの人に注目されている作品であることをあげつつ、「キラキラしたアニメが多い中、黒服たちが切り込んでくる、ある意味とても目立つ作品になると思う」と、早く観てほしいという思いをアピール。そして自身が外画の吹き替えでトム・クルーズの声を担当していることもあり「トム・クルーズもカッコいいが、利根川のカッコよさも見ていただけたらうれしいです」とアピールした。さらに、「世の中の不条理を察していただければ幸いです(笑)」と、本作ならではの描き方で示される世の世知辛さを視聴者へアピールし、会見は締めくくられた。
TVアニメ「中間管理録トネガワ」は、2018年7月より、日本テレビの深夜アニメ枠「AnichU」にて放送予定だ。
【作品情報】※敬称略
■「中間管理録トネガワ」
<放送情報>
日本テレビ 2018年7月期 AnichU枠ほかにて放送
<キャスト>
利根川幸雄:森川智之
山崎 健二:羽多野渉
佐衛門三郎 二朗:島﨑信長
海老谷:八代拓
川崎 敏政:西山宏太朗
中田:濱野大輝
堂下 浩次:江口拓也
萩尾 純一:河西健吾
菊地:青柳尊哉
長田:沢城千春
西口 冴子:前田玲奈
兵頭和尊:津嘉山正種
伊藤開司(カイジ):萩原聖人
<スタッフ>
制作:マッドハウス
(C)福本伸行・萩原天晴・三好智樹・橋本智広/講談社・帝愛グループ 広報部
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