「ひそねとまそたん」第7話感想:もう恋なんてしないなんて、絶対に言わない!?
時代設定って平成30年だったんだ…とか、実はあまり気にしてなかったことが知れた「マツリゴト予算案」。そもそも“マツリゴト”ってずっと出てきているけどいったい何なんだ!と思っていたが、結局まったくわからない。ただ日本がどうにかなっちゃうような危機を回避するようなものらしい。
ちなみにここで流れていた音楽が和っぽい感じだったので、だんだん物語もそちらにシフトしていきそうだ。ドラゴン、神、巫女……今後それらがどうつながっていくんだろうか。そして「必ず愛は勝ちますから」と、盗んだバイク云々に続きおっさんネタをちょいちょい挟んでくるところ、嫌いじゃないです。
そして飯干事務次官のとんでも司令。「DパイはOTFと共生してるときだけ自身に存在価値を見い出す。自分にはOTFにしかいない、依存という精神状態でこそOTFと真に繋がりあうことができる」。なのでリアルな恋はOTFへの依存を失わせるから、それを防ぐために恋で痛い目を合わちゃうぜ!という、いわゆる闇落ちさせる作戦を計画する。ちなみにここでの「もう恋なんて言わないでしょ絶対」も歌ネタですね……。
かくして“ソトオリ作戦”が実行に移され、小此木はひそねとデートするように命じられる。同時に恋とは縁遠いからと心配すらされてない絹番は、ほかのDパイをスパイすることに。ここで絹番が道端に落ちている大好きな漫画「キングダム」の誌面に釣られて飯干事務次官に捕まるのだが、普通に声をかけて「キングダム」の次号を読みたければ言うことを聞いてとお願いすればいいだけでは?って思ったのだが、こういう変なくだりを挟むことで、飯干事務次官が悪そうに見えなくしているというか。やってることはゲスいんだけど、嫌悪感を抱かせないようにリードされているなと感じる。「なーぜか」のくだりもお茶目で面白かった。
ただ絹番は恋愛に疎すぎるゆえ、財投と星野絵瑠が一番危ないというところに気づかないところは誤算だったと言えるだろう。「キングダム」ではなく少女漫画を読んで勉強しろと言いたいレベルだった。
“マツリゴト”をうまく行かせることが小此木家の使命という気になるワードもあったが、ひそねをデートに誘う小此木。それにしても、残念キャラなはずのひそねが異様にかわいく見えるのは、久野美咲さんのお芝居の賜物だなと思う。「小此木さんめ、憎いー」とか「小此木さん憎くない!」って言うところはかわいすぎて……。一緒に行った映画デートでは、友達と一緒に何かをする経験がないという、かなり切ないひそねの過去がわかり、そんなひそねを裏切ることはできないよね、小此木くん!的な感じが漂い始める。「小此木榛人が爆誕した!」もかわいすぎる!
なんだかんだで星野絵瑠や日登美真弓、そして甘粕ひそねも恋愛しようと思えばできちゃいそうだなと、作戦が裏目りそうな気がなきにしもあらずだが、最終的にスパイを終えた絹番が受け取った「キングダム」の次号分は、単なる落書きだったというオチ。絹番役の新井里美さんが渾身の「だまされた~」でしっかり笑いを取っていくあたり、すばらっ!であった。しかもEDは絹番のソロバージョン!
随所に出てきた“マツリゴト”、そしてジョアおばさんの謎、伏線を張っていたかにみえたが、実はサイトの次回ストーリーに細かいことが書いてあるというのが「ひそねとまそたん」スタイル(笑)。第8話はいろいろ謎が明らかになりそうということで、ワクワクして待ちたい。第7話は、Dパイ個々のキャラクター性や女性らしさがわかった回で、やっぱり面白かった。
(文/塚越淳一)
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