「ヲタクに恋は難しい」第7話感想:ネトゲのスパダリ彼氏はチートだと思った?

「隠れ腐女子のOL・成海(なるみ)と、重度のゲームヲタク・宏嵩(ひろたか)。そんな2人の恋愛は、ヲタクなら思わずクスッとする笑いあり、そうじゃない人もキュンキュンするシチュエーションあり。 ヲタクの恋愛をポジティブに描写した新しいタイプのラブコメ。」という「ヲタクに恋は難しい」。今回は第7話の感想をお届けする。

第1話のラストで宏嵩くんからの「俺でいいじゃん」という提案を、「採用!」と即決してしまったヒロイン・成海。
第2話では付き合うことをOKしてしまったものの、気まずさに耐え切れずに宏嵩くんを避けまくり、その中で樺倉先輩と花ちゃん(すっかり仲良くなって「花ちゃん」「なる」と呼び合う仲に)が付き合っていることを知ってしまった成海。

2話にしてすでにカップル2組となってしまった本作だったが、4人中3人がヲタク仲間との食事よりも戦利品を堪能することのほうが重要という、かなり末期のヲタクであることも判明した回であった。
第3話では2人で仲良くイベント会場へ出かけ、スパダリな宏嵩くんがモブおじさんに「ねえお兄さん…今どんな気持ち?」されたり、初めてのお泊りだというのに先輩ズも誘ってマリ○カートに勤しみ、筆者の期待を裏切って通常営業っぷり。
そして第4話では先輩ズの痴話げんかを延々と見せ付けられ、第5話でついに間男乱入かに思われたが実は宏嵩くんの弟というオチ。そして6話では相変わらずのヲタクライフを満喫しつつも、クリスマスという、日本におけるリア充最大のイベントを迎えてもなにひとつ変わらずに某狩りゲーに勤しむ成海と宏嵩くんと、高級レストランでディナーという絵に描いたようなクリスマスを迎えた先輩ズという構図に、安心したらいいのか、うらやましがったほうがいいのかわからない展開だった。

第1話感想
第2話感想
第3、4話感想
第5話感想

第6話感想

さて今週のヲタ恋は?


なんかしょっぱなから違うアニメ始まったんですけど!?
ロールプレイングゲーム的な、オンラインゲーム的な……?
そしてそこに登場したのはCV杉田さんの、剣士チックな出で立ちのSDキャラクター。
中の人が某声優さんとひたすらゲームしながらわいわいやる番組でも始まるのかとそわそわしたところ(わりとすぐ)で、どうやらこれが樺倉先輩であることが判明。
筆者の動揺を悟ったように『「ご覧のアニメは「ヲタクに恋は難しい」で間違いありません』と即座にナレーションと吹き出しでのアナウンスがあり、見ているチャンネルが間違いだったわけではないらしいことがわかる。
が、いったいどういうことなんだ!

いつものオープニングのみの小ネタかと思っていたのだが、CMが明けてもまだ画面には先ほどのSDキャラクターたち。
どうやらAパートはこのオンラインゲームをプレイする4人の物語ということのようだ。
樺倉先輩のイメージ通りのかわいらしいエルフ姿の成海。しかし職業はアサシンで、しかも樺倉先輩よりもレベルが20近く高いというガチっぷり。

どうやら今日は、なかなか誘いに乗ってくれなかった小柳先輩がオンラインゲームに付き合ってくれるらしく、ならばみんなで、ということになったようだ。

しかし、当の小柳先輩はまだログインしていないらしく、まだ2人は休憩中。
その頃の小柳先輩はというと……んなななんと!! お風呂ターイム!! 本作始まって以来(だと思う)のセクシーお色気シーンが!!
ありがとうございますありがとうございます。

そしてお風呂を終えた小柳先輩も合流。
胸元の露出と腰のくびれがセクシーな小柳先輩のアバターだが、樺倉先輩は気付いていた。
その衣装が、課金アイテムだということに。

な、なるほど……。
花ちゃんかっけぇ……。


さて、ゲーマーだが実はネトゲはあまりやらない(コミュニケーションが面倒くさい)という宏嵩くんもまだ合流していないのだが、なんとフィールドにレアエネミーの襲来を知らせるアラートが。

宏嵩くんがくるまで少し待てという樺倉先輩の忠告をさっぱり聞かず、金に目のくらんだ成海はレアエネミーへ一直線。
さらに先輩ズは喧嘩を始めてしまい、あわや全滅か、というところで、ついに宏嵩くんが登場!


いよっ、待ってました!

……おいおい、ちょっと待ってくれよ。
この宏嵩くん、なんだか変だぞ……?
装備?

ジャージだし、なんか「絶対に働きたくないでござる」って書いてあるタスキかけてるし……。
しかしオンラインゲームにおいて、たとえ見た目がいくらふざけた装備であろうと、その装備の違いが戦力の決定的差ではないということは周知の事実。第一、中身はあの宏嵩くんなのだから、装備に関してはふざけていても実は超高性能とか全然ありえる。むしろ絶対そう。

だから、そこ(見た目)はまったくもって全然問題ではない。
問題はそこではないのだ。

宏嵩くん、こんなにぽやぽやしたキャラしてないだろ!

と思ったら、聞こえてきたその声は!
CV:梶くんさんの尚哉くんではないか!

宏嵩くんがログインするまで、つなぎで尚哉くんがプレイしている、ということらしい。
だがしかし、今はレアエネミーとバトル中。しかも他キャラクターはすでに瀕死状態という、かなり差し迫った状況。
そこに満を持して現れた宏嵩くん! だがしかし中身はあのゲーム音痴の尚哉くん。
どうする、どうなる!?
考えを巡らせる樺倉先輩。
宏嵩くんは、4人の中では最高レベル。ならばいくらゲーム音痴の尚哉くんと言えど、どうにかなるのではないか。
そう願った樺倉先輩。
しかし、ほんの小さな一縷の望みも、尚哉くんの圧倒的ゲーム音痴っぷりの前では風の前の塵に同じ。
最高レベルの宏嵩くんのキャラクターも一瞬にしてゲージを削られ、まったく歯が立たないレアエネミーを前に、一行に絶望感が漂い始めた、まさにその時!

「要はノーダメで倒せばいいんだろう?」
「できるんならやってきてよー!」

聞こえた言葉にノリで返す成海。

ん???
今の、あのぽやぽや尚哉くん入り宏嵩くんではなかったような……?

そう思った瞬間、SD宏嵩くんが謎の弓矢でレアエネミーを瞬・殺!!!

そしてこのお顔である。


くっそかっこいいな、宏嵩くん!

そしてそんな宏嵩くんの隣には、ベッドに腰かけて足をぶらぶらさせつつ「ねーねー、僕にもやらせてよー」とかわいくおねだりする尚哉くんの姿が。
しかし無邪気な弟の願いは、無慈悲な兄に食い気味に断られるのであった。


結局オンラインゲームのSDキャラのみで終了したAパートであった。

そしてBパートは会社の男面子4人(樺倉先輩と宏嵩くんとモブ後輩2人)で飲みに繰り出す男子会と、それならばとファミレスでご飯食べる女子会小柳先輩と成海のお話。

後輩に、付き合っていることを話していない樺倉先輩と宏嵩くん。
小柳先輩と成海について、きれいだ、エロいだ、かわいいだと散々話のネタにされ、彼女(言ってない)が褒められてうれしくなってる宏嵩くんと、彼女(言ってない)をネタにされてわかりやすく不機嫌になる樺倉先輩。

いっぽう、ファミレスでは、新たなバトルが勃発していたのであった。
腐女子が避けて通れぬ道。
作品語りから始まり、キャラクター萌えについて語った後に行きつく、そう、カップリング語りからの、カップリング抗争である。
「主人公×ライバル」な小柳先輩と、「ライバル×主人公」の成海。
それはたとえるなら「ナ○ト×サ○ケ」か、「サ○ケ×ナ○ト」か、「ユ○リ×ヴィ○トル」か「ヴィク○ル×ユ○リ」かという、それである。


その解釈違いは、腐女子界においてはしばしば戦争を巻き起こす。
これが世に言う「カップリング戦争」である。

なんか見たことあるぞ、この感じ。そうです、セリフは毎回恒例「名シーンふりかえりメーカー」で2話から引っ張ってきているが、違和感まったくなし!)

しかもこの話、最終的に自分たちの彼氏がカップルだとしたらどっちがどっちか、という話に。
自分の彼氏同士をカップリングとは、業が深いな君たち……。


しかし、ここであえて、「相手の好みと合うだろう」という考えのもと告げたカップリングが、見事にここでも逆になるという、ある意味奇跡的な展開に。

成海「宏×樺」
小柳先輩「樺×宏」

うわぁ、確かにいつものパターンだったらお互いに摺り寄せた感じなのに、なぜなのだ……。

しまいには「顔がきれいなほうが攻めじゃないとダメなの!」(小柳先輩)やら、「宏嵩くんの顔は別に好みじゃない」と、もめだす2人。
自分たちの彼氏で何をやっているのだ君たちは。

そして決着はついたのか停戦となったのか、お店を出たところで出くわす4人(と後輩くんたち)。

先ほどの居酒屋男子会での流れから、なぜ小柳先輩と成海が仲がいいのかわからないと首をかしげる後輩くんたち。
それはな、ヲタクだからやで。
(だいたいこれで解決)

そして今週のCパートは!

「絶対宏嵩のほうがかっこいいもん!」
「どう考えても樺倉のほうが上よ」
と言い合う小柳先輩と成海を目撃した尚哉くんが、その場面にほっこりしたんだよと兄に報告するワンシーン。


兄と彼女が仲良しでうれしそうな尚哉くんであったが、兄はそこで「……それ、多分違うな」と察しのよさを見せ付けるのであった。

■07「ネトゲと、それぞれの夜」
みんなでネトゲをすることになり、次々にゲーム内で集まり始めた一同。
残りは宏嵩を待つのみ、というところで突然レアエネミーが登場!
戦力不足でピンチの成海・花子・樺倉の目の前に救世主(?)が現れて……。


<スタッフ>
脚本:高木聖子/絵コンテ:渡辺 了/演出:高島大輔/総作画監督:安田京弘・荒木弥緒

(編集部・U)

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