「GODZILLA 決戦機動増殖都市」、アヌシー映画祭で2作品連結上映、舞台挨拶レポート到着!

大ヒット公開中のアニメ映画「GODZILLA」三部作の第二章「GODZILLA 決戦機動増殖都市」が、6月16日(土)までフランスで開催されていた「第42回アヌシー国際アニメーション映画祭」にて公式上映された。

「GODZILLA」(通称「アニゴジ」)は、1954年に公開された特撮怪獣映画「ゴジラ」シリーズ初のアニメ映画作品。監督は、シリーズ最新作「名探偵コナン から紅の恋歌」をはじめ、劇場版「名探偵コナン」シリーズを数多く手がける静野孔文さん。そしてTVアニメ「シドニアの騎士 第九惑星戦役」、アニメ「亜人」の劇場版、TV版にて総監督を務めた瀬下寛之さんの両者が担当。また、ストーリー原案・脚本は、TVアニメ「Fate/Zero」や「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ、「魔法少女まどか☆マギカ」を手がけた虚淵玄さん(ニトロプラス)といった実力派クリエイターがスタッフに名を連ねている。

アニメ映画は全3章で構成されることが発表されており、2017年11月に公開された第1章「怪獣惑星」に続き、第2章「決戦機動増殖都市」が2018年5月18日より公開。新たな姿で描かれるメカゴジラとの大決戦を予感させる新キービジュアルが先日公開され、大きな注目を集めている。
アニメ映画上映スケジュール

今回、現地時間、6/15(金)19時から、約1000名収容可能な、映画祭会場最大のメインシアター「ボンリューシアター」にて、アニゴジの第一章「GODZILLA 怪獣惑星」(英題:Godzilla: Planet of the Monsters)と第二章「GODZILLA 決戦機動増殖都市」(英題:Godzilla: City on the Edge of Battle)の2作品連結での上映が行われた。

今回の映画祭で2作品連結での公式上映が許されたのは“GODZILLA”のみ。また日本国内でも実施してない上映形態を世界で初めて仏・アヌシーの地で行った。そんな公式上映を記念して行われた舞台挨拶のレポートが到着したのでご紹介する。

【オフィシャルレポート】

映画祭モデレーターのオラール氏の紹介により、静野監督と瀬下監督が登壇し、自己紹介の後、早速Q&Aに入りました。


──今回のアニメ―ションで描かれた「ゴジラ」は、ハリウッド作品も含めると32作目と33作目となり、シリーズ初のアニメーション映画化かと思います。アニメ化のきっかけを改めて教えてください。

瀬下監督:「ゴジラ」は伝統あるコンテンツです。その分、強い固定観念もあります。
伝統と一緒に年をとっていく「ゴジラ」を、アニメ表現を通し、国内外の「ゴジラを見たことはないがアニメは好き」という層に向けてリブートすることが、我々のミッションでした。
アヌシー国際アニメーション映画祭での上映は、まさにその象徴的なイベントであり、同時に大変光栄です。


──静野監督にお聞きします。新しい映像化となった今回の「ゴジラ」ですが、今日ここアヌシーにいらした観客の皆さんに何を伝えたいですか?

静野監督:よろこんで貰えるように一生懸命作りました。また、海外で観てもらえるのはシンプルにうれしいです。より作品が広がっていくので。本日は色々な国の方がいらしていただいていますが、中でもフランスの方が多いと思います。映画祭のスタッフの方にも伺ったのですが、今もなおフランスのアニメ市場は拡大しているようで、そうした土壌のある場所の中心と言えるアヌシーで、海外初の上映ができるのは光栄です。
あと、お客さんが、すごく若い方が多いので、いまこの瞬間にこの作品に触れていただき、なにかのきっかけになってくれたらうれしいです。


ありがとうございました。海外の劇場では、初の上映、それがここアヌシー映画祭で実施されるのは、とても意味のあることです。さあ、皆さん一緒に楽しみましょう!

なごやかな雰囲気の中、舞台挨拶を終え、いよいよ公式上映がスタート! <第一章>「GODZILLA 怪獣惑星」はすでにヨーロッパの多くの国でもネットフリックスによる配信によって視聴可能ですが、<第二章>「GODZILLA 決戦機動増殖都市」は海外では初のお披露目となりました。両作品とも上映中、観客の皆さんは、両監督が作り込んだ世界観に没入していく様子。ただ、花澤香菜さん演じるヒロイン・ユウコが登場すると、会場から歓声が上がりました。そして、本編中盤にいよいよGODZILLAが登場すると、さらに大きな歓声が上がりました! 昨年のアヌシー映画祭で行った「ワークインプログレス」では、見せることのできなかったアニゴジをついにお披露目することができた瞬間でした。

そして、「怪獣惑星」、「決戦機動増殖都市」のエンドロールが始まると場内は拍手喝采に! さらに「Yuko――――!!!!」と雄叫びを上げる観客も!! そしてエンドロール後の櫻井孝宏さん演じるがメトフィエスが、宮野真守さん演じる主人公・ハルオに放った「キドラだ」の台詞で、オーディエンスからはさらに大きな拍手と歓声が上がりました。


<最終章>「GODZILLA 星を喰う者」で描かれる、<ゴジラ・アース>VS<ギドラ>の怪獣対決に、海を越えたヨーロッパのアニメーションファン、ゴジラファンも大きな期待を寄せて、待っているようでした。

また、舞台挨拶終了後には、両監督とオーディエンスで記念撮影を実施。瀬下監督が右手を掲げて、ゴジラの手を模したポーズ(以下ゴジラポーズ)をすると、会場にいるオーディエンス全員も“ゴジラポーズ”でレスポンスが! 国際アニメーション映画祭の中心であるアヌシーで、両監督による、ゴジラシリーズにおける新たな挑戦が受け入れらたことは、大きなことです。

今年の11月の「GODZILLA 星を喰う者」、さらには来年公開のレジェンダリーピクチャーズ制作の第二弾と、フランチャイズが加速するシリーズへの大きな追い風を感じる公式上映となりました。




【作品情報】(※敬称略)
■「GODZILLA 決戦機動増殖都市」
・公開中

<スタッフ>
・監督:静野孔文、瀬下寛之
・ストーリー原案:虚淵玄(ニトロプラス)
・脚本:村井さだゆき、山田哲弥、虚淵玄(ニトロプラス)
・キャラクターデザイン原案:コザキユースケ 
・音楽:服部隆之
・副監督:安藤裕章、吉平”Tady”直弘
・プロダクションデザイン:田中直哉、Ferdinando Patulli 
・CGキャラクターデザイン:森山佑樹
・造形監督:片塰満則
・美術監督:渋谷幸弘
・色彩設計:野地弘納
・音響監督:本山 哲
・製作:東宝 
・制作:ポリゴン・ピクチュアズ
・配給:東宝映像事業部 


<キャスト>
宮野真守・櫻井孝宏・花澤香菜・杉田智和・梶裕貴・諏訪部順一
三宅健太・堀内賢雄・中井和哉・山路和弘・上田麗奈・小澤亜李他


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