「甘い懲罰~私は看守専用ペット」感想:屈折した恋愛ドラマを振り返る

「甘い懲罰~私は看守専用ペット」完走しました、皆さんは最後まで見ましたか?

1話ほぼ3分半なので12話すべて合わせても45分未満という短さ! そんな中でどれだけの要素が詰め込まれていたか振り返ってみましょう。ちなみにあくまでTV版での振り返りです。

甘い懲罰~私は看守専用ペット各話の感想はこちら

まずはイントロダクションから

時は20XX年――無実の罪で刑務所に収監されてしまった陽菜。

そこで待っていたのは、美貌の看守・明神亜貴による

冷酷で甘美な支配だった…。

「黒翼刑務所から…このオレから逃れられると思うなよ ?」

身体検査で、牢獄で、そして恋人との面会中まで…、

ココロもカラダも翻弄されていく陽菜の運命は――!?

皆さん気づきましたか?このお話はあくまで近未来のお話だったということを! もし現実の日本が犯罪者であふれるほどの国になったらと思うとゾッとします。

ポイント1 TL(ティーンズ・ラブ)アニメ枠の中でも異色な「甘い刑罰」

Webコミック「ComicFesta」連載の漫画でこれまでアニメ化されたのは

「僧侶と交わる色欲の夜に…」

「スカートの中はケダモノでした。」

「お見合い相手は教え子、強気な、問題児。」

「25歳の女子高生」

の4本。始めは僧侶から始まり、美形女装男子・10代の男子高校生・イケメン教師と続き、今回は看守です。もうこれだけで違います。どうやって恋愛要素を入れるのか想像が全くつきません。看守とXXXXなんてそもそも法律としては違反行為です。

ポイント2 刑務所自体があり得ない設定

今回、舞台となった刑務所はなんと女子が1人、残りはすべて男性、もちろん看守も男性。この話は主人公以外男性しか登場しません。ここだけ見るとB級映画でありそうな設定です。そんなに犯罪者が多いのでしょうか?

ポイント3 45分の中に2回の脱獄を試みる無謀さ

最初の脱獄の計画はなんと面会室で堂々と話されます。もうこの時点で計画バレバレじゃないですか! そもそもこの計画を持ち出したのは陽菜の恋人で横領した会社の経理である八雲。筆者が思うに、この計画は陽菜をハメて刑期を延す作戦だったのではないかと思います。ちなみに本作の後半、八雲はなぜか登場しなくなってしまいます。

ポイント4 屈折した愛の形

この物語の1番のポイントです。そもそも恋愛アニメだったことを忘れそうになります。主人公・陽菜、看守・明神、そして囚人でヤクザの比嘉との三角関係だったかと思いますが、どの愛情も癖のある愛情表現で展開します。
そもそも陽菜は恋人・八雲とは別れていませんので2股、いや3股状態です。明神に関しては、屈折した調教という名の愛情表現で、陽菜にいろいろとXXXXをさせます。まっとうな恋愛感情があったのはヤクザの比嘉でしょうか。最終的には、懲罰という調教を陽菜に最後まで行った明神が陽菜の心を奪いました。正直もう少しこの2人の相思相愛部分が見たかった。

まとめ

やはりショートアニメの中でこれだけの内容を詰め込むには無理があります。また完全版が存在しているということで、なかなか濃厚な恋愛シーンがTV版では映像化されていないため、どうしてもギャグアニメのような展開になってしまいました。
ただ個人的には、それはそれで十分に楽しむことができました。不満だった方は、完全版と合わせて見ると、恋愛部分がきっちりとわかるのではないでしょうか。


皆さんはいかがでしたか?ぜひ感想をお寄せください!
(編集部 K)

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