キャスト渾身のアドリブの嵐!?「ちおちゃんの通学路」三谷裳 ちお役・大空直美×野々村 真奈菜役・小見川千明インタビュー！

巷で話題の新感覚エクストリーム登校コメディ「ちおちゃんの通学路」が2018年７月より放送開始！　「中(ちゅう)の下(げ)」ポジションをこよなく愛する本作のヒロインである三谷裳ちお役・大空直美さんと、ススクールカースト上位を虎視眈々と狙うちおちゃんの幼なじみ、野々村真奈菜役・小見川千明さんに作品の魅力を語っていただきました！
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中二病全開だった大空直美の通学路！

――まずは、それぞれ演じたキャラクタ―の紹介をお願いします。

大空　ちおちゃんは海外のゲーム、いわゆる「洋ゲー」を愛していて、学校では「中の下」を目指しており、「悪目立ちをしたくない」という根性の持ち主です（笑）。

しかし、ゲームで得た無駄な……もとい楽しい知識と、意外にある運動神経により、突拍子もない行動をしてしまったりするのが見ていて楽しいです。

小見川　真奈菜はちおちゃんと同じく「中の下」カテゴリに分類されてはいるものの、常に上を目指している、女子の悪い部分をギュッと詰め込んだような（笑）、かわいい女の子です。

――演じたキャラクターとご自身の似ているところはありますか？

小見川　私は情報弱者で、ネットで話題の商品なんかをつい買ってしまうのですが、原作で同じようなエピソードがあり「あれ、真奈菜って私かな？」と思いました（笑）。

大空　ちおちゃんは通学路を頭の中でゲームに見立ててニヤニヤしているような子なのですが、私も学生時代に某「魔法使いの少年が活躍する映画」が流行っていたこともあり、授業中に使い魔のふくろうが窓から飛んでこないかなぁ……なんて妄想をしていました（笑）。あとはヘリコプター通学に憧れたりとか、通学中に「明日雨にしてくれる？　報酬ははずむわ」と精霊に語りかけてたり……。とにかく妄想癖がすごく強かったんです。

小見川　それはちょっとやばいね……（笑）。

――原作を読んだ感想をお願いします。

大空　「ちおちゃんの通学路」というタイトルなので、学園モノなのかと思ったら、通学路のエピソード1本で勝負しているエキセントリックでユニークな作品でビックリしました。こんなに寄り道して遅刻しないのか、個人的にすごく気になります（笑）。

通学路でたまたま出会う人々もたくさんいるのですが、彼らにはモブではなく準レギュラークラスの存在感がありますね。オーディションに向けて原作を最新刊まで一気に読んでしまいました。

小見川　以前どこかの記事で「ちおちゃんの通学路」が特集されていたのを読んで「通学路だけに特化した漫画がある」という知識だけはあったんです。その後、オ―ディションの時に「あの作品だ！」と気づきました。でも、最初は「通学路を歩くだけの作品で、アニメ化できるのかな……？」と不安にもなりました（笑）。

――オーディションの話が出ましたが、別の役を受けたりもしました？

大空　実はちおちゃんのほかに真奈菜を受けました。なので、「ちおちゃんに決まりました！」と言われたときに、事務所の人と一緒に「えっ、意外！」と叫んだのを覚えています（笑）。でも、今思うとちおちゃんのオーディションの時に「セリフの合間に『うっす！』というセリフをたくさん入れてください」といったディレクションがあったので、もしかしたらそれが決め手になったのかも知れません（笑）。

小見川　オーディションではちおちゃんと（大地葉さん演じる）まどか先輩を受けたのですが、ちゃんと受けた記憶のない真奈菜に採用されて、とてもビックリでした（笑）。

大空　2人とも予想外の配役に驚いた、ってことです（笑）。

――本作はアドリブもいろんな意味ですごいらしいですね。

大空　そうなんです。最初はとまどいながらやっていたのですが、段々と「視聴者の皆さんの笑顔が見たい！」という気持ちが強くなってきまして。もしかしたら、物語の後半ではそんな欲が演技に出ているかも知れません。

小見川　私は最初から最後まで一生懸命やってるだけです！　ちおちゃんについていこうという気持ちで演じているだけなんで！

大空　え、私は真奈菜を目指してたんだけど……。

小見川　いやいやいや（笑）。

大空　いやいやいや（笑）。

小見川　アドリブに関しては、途中まではすごく楽しくやっていたのですが、みなさんが高みを目指しているのがわかってきてからは「ここはこうくるな」と、お互いの手の内がわかるようになってきたんです。そこで裏をかいたり「スタッフさんもこのリアクションは飽きてきてるのでは？」みたいなことも考えるようになったり……。胃が痛くなることが増えました（苦笑）。

小見川「歌詞の書かれた紙に大きく「JK かわいく！」と書きました（笑）」

――では主題歌についての話もお聞かせください。まずはOPテーマ「Danger　in my 通学路」から。

大空　ちおちゃんの作中での物語をそのまま歌にしたような曲です。

小見川　徳島「マチ★アソビ」のステージでプロデューサーさんが、「面白くてカッコいい曲だよ」とハードルを高くしたコメントを出されていたのですが、それを越えていくようなすごい曲がきてビックリしました！　

大空　ギターもギュインギュインいってたよね。

小見川　そう！　でも「なんでこんなひどい歌詞で歌わなくちゃいけないの？」って（笑）。

大空　メロディアスな部分は音楽に乗せて歌いつつ、Aメロなど遊べるところは遊びながら歌いました。合いの手も楽しかったよね。

小見川　普通の曲とは違い、「ごまかせ!!」「もみけせ!!」など聴いたことのないようなコ―ルが特徴で、最初かわいい感じで歌ったら「もっとシャウトするようにお願いします」と言われたので、街頭でプラカードを持って抗議しているようなイメージで歌いました（笑）。

ここに雪ちゃんの声が乗ったらどうなるんだろう？　というワクワクもあります。

大空　そうだね。雪ちゃんは雪ちゃんでサイコな面もありますので、3人の声が合わさったらどうなるのか？　非常に楽しみです。また、歌っていて難易度も高いな、と感じたので、カラオケで配信されたらぜひ挑戦していただきたいですね。ロッカーになった気分で歌い上げてください！　

――ではEDテーマ「ナナイロード」はいかがですか？

大空　ちおちゃんと真奈菜、お互いに向けて歌っている曲になっています。お互いのことを想っていることは悟られたくないという、複雑な気持ちを歌で表現しています。

お互いの気持ちを隠さずに言い合える関係ってすごく憧れるんですよね。私、親の転勤が多くて小・中・高とそれぞれ２校ずつ通っていたので、幼なじみと呼べるような子がいないんです。それもあってふたりの関係がとてもうらやましく感じるんです。

小見川　「ものすごくいい曲が来たな」と思いました。１周回っていい曲っぽく歌ったほうが面白いと思い、レコーディングに臨みましたが「JKっぽく」というディレクションをいただいたので、歌詞が書かれた紙に大きく「JK かわいく！」と書きました（笑）。

大空　私のほうが後にレコーディングしたのですが、2人の声が重なった完成版をひと足先に聴きました。最高だった！

小見川　いい曲だよね～、私も早く聴きたい！

――おふたりの通学路での思い出をお聞かせください。

大空　途中に友人が住んでいるマンションがあり、そのマンションのピロティーで各自家から持ち寄ったお茶をブレンドして飲むという優雅なティータイムを過ごしていました。ほかにはスーパーに寄って試食して帰ったり、楽しく下校していました（笑）。

小見川　かわいい～！　私は、親に車で学校まで連れて行ってもらったりしてたなぁ。下校の時は焼き鳥屋のお兄さんがいつも焼き鳥をくれてました。今思うと「なんでだろ？」という感じなのですが（笑）。

――番組を楽しみにしている皆さんにひと言メッセージをお願いします。

小見川　原作ファンの皆さんの期待をいい意味で裏切ることができたんじゃないかな……？　先ほども言いましたが、スタッフのみなさんを含めて原作に対してすごいリスペクトがあり、いち読者としてアニメを楽しみにしている方たちばかりだと思います。私たちはやるべきことはすべてやりましたので、よろしくお願いします！

大空　アニメの隅々まで小ネタを入れたい、面白くしたい、という情熱が詰まっていて、一見、素通りしてしまうようなシーンにもアツい思いが込められていますので、隅から隅までご覧になっていただきたいです。個人的に、面白い作品はコマ送りをして観てしまうタイプなので、「ちおちゃんの通学路」が皆さんにとって、そんな作品になってくれたらうれしいです。全力で演じましたので、ぜひご覧ください！

（取材・文／佐伯敦史）

なお、現在「アキバ総研」では「ちおちゃんの通学路」の放送開始を記念して、三谷裳ちお役・大空直美さん、野々村真奈菜役・小見川千明さん、細川雪役・本渡楓さんのサイン色紙が当たるヒトコトキャンペーンがスタート！
ふるってご参加ください！
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