予約締切せまる! ソフビの限界に挑戦した「マスターディテール ムービーモンスターシリーズ」第1弾「メカゴジラ」開発秘話インタビュー!!

日本が世界に誇る「KING OF THE MONSTERS」として名高い「ゴジラ」を、今までにない新解釈によってアニメーション映画として生まれ変わらせた「GODZILLA 怪獣惑星」(2017年)、「GODZILLA 決戦機動増殖都市」(2018年)は、ゴジラファンならびに多くのSFアニメファンに極めて大きな衝撃を与えた映画だった。このシリーズには、地球上で暴威をふるう巨大怪獣ゴジラを倒すべく、異星人・ビルサルドの技術提供を受け「対ゴジラ決戦兵器」として製造された「メカゴジラ」が存在している。


ゴジラの究極のライバルとして描かれてきたメカゴジラだが、このアニメーション映画では新たに自律思考金属体「ナノメタル」という設定が加えられ、メカゴジラ自体も映画の進行に合わせて我々の想像を絶する進化を遂げていく。そんな決戦兵器としての「メカゴジラ」が、バンダイ・ボーイズ事業部よりソフトビニールフィギュアとして発売されることになった。通常のソフビ商品「ムービーモンスターシリーズ」からさらなる進歩を目指した新シリーズ「マスターディテール ムービーモンスターシリーズ」の第1弾、それがアニメーション映画版「メカゴジラ」なのである。

従来のソフビ怪獣・ソフビロボットのイメージを超える商品を!という意気込みで生み出されたこの商品について、バンダイ・ボーイズ事業部の玩具開発担当に開発秘話を聞いてみた。

――まずは、今回のアニメ版「メカゴジラ」のデザイン画を初めてご覧になったときの印象からお聞かせください。

開発担当 最初にメカゴジラと聞いたときには、かつての実写映画「ゴジラ×メカゴジラ」(2002年)の“機龍”のイメージが強かったものですから、アニメ版の設定画を見ると「ぜんぜん違う」という印象でしたね。顔も、いわゆるゴジラに似ているのかと思ったら、まったく異なりますしね。

――アニメ版メカゴジラならではの、造型面でのポイントを教えてください。

開発担当 可動部分については繊細に作業をしています。このメカゴジラは全身にトゲのような板パーツがいくつも備わっていますから、関節を曲げたときにそこと干渉しないようにすることが大事ですし、可動によって元のデザインから変わってしまわないように、というところにも注意しました。

――おっしゃるとおり、パーツの数が膨大で、ちょっと見た限りではソフビ商品というより、精密なプラモデルという印象があります。

開発担当 今回はパーツの尖っている部分を、しっかりと尖っているように表現したいという思いがありました。そうすると技術的な面で、パーツを分けていかないと作ることができないということに。ソフビ商品としてはかなりエッジのきいたものに仕上がっていると思います。


――通常のソフビ商品の対象年齢とはまったく異なっているのですか?

開発担当 そうですね。通常だと3歳以上ですから。今回は完全に15歳以上をターゲットにして、ハイクオリティな商品を作っていく「マスターディテール ムービーモンスターズ」という新シリーズを立ち上げることになったんです。

――塗装については、どのようなポイントにこだわりがありますか?

開発担当 やはり監督との話し合いのときに話題に出たのですが、今回のメカゴジラは「ナノメタル」でできているという設定なので、ナノメタルってどんな色だろう?ってことになったんです。監督には「水銀」がイメージにあったようで、今回の商品ではシルバーのコントラストをはっきりさせたいと考えています。また、メカゴジラの頭部の隙間から内部の「光」が漏れているのを塗装で表現してあるんですが、これによってメカゴジラに「目」があるように見えるという、デザイン上の特徴を盛り込んでいます。

――瀬下監督からのこだわりで、特に指摘があったのはどんな部分でしょうか。

開発担当 メカゴジラの両腕には指がついているのですが、ここも人間が手袋をしているような手ではなくて、機械的なロボットアームのように立体化してほしいと言われたことがありました。

――背ビレのパーツ数や形状もすごいんですが、全身に細かなディテールが入っていて、さすがはマスターディテールとうたうだけはあると驚いています。しかし、これだけ細かいと原型を作る作業は大変だったのではないかと思います。

開発担当 蝋を用いて原型を作るのですが、製作途中でも瀬下監督や造形監督の片塰満則さんからするどいチェックが入りました。原型を撮った写真にいろいろな指示が入っているのですけれど、特にこだわりがあったのは、トゲが放射状に広がっていて、正面から見ると「ウニ」のようなシルエットになるところです。ウニは全方位に攻撃のトゲを向けていて、絶対に他者とのコミュニケーションを行わないというイメージがあるので、そういうところを表現してほしいと注文されました。また、最初は尻尾の四角いディテールも単純に長方形を組み合わせていたのですが、ビルサルドの思想ではこうはならない、と監督に教えていただいて、角度を変えて台形に直してあります。開発者としてのこだわりとしては、顔はやはり人形の命といえる部分ですので、ここだけ別に原型を作り、商品も胴体部分のスラッシュ成型と違って、より精密なインジェクション成型による別パーツを使用しています。

――原型が完成したとき、瀬下監督たちはどのようなご感想を持たれましたか。

開発担当 これがソフビで商品化されるとは思わなかった、とおっしゃっていましたね。原型が完成したときも、すごく喜んでいただきまして、その場でアニメ版「GODZILLA」シリーズ三部作の世界観などをじっくりとお話してもらいました。その思い入れたるや、すごいものがありました。瀬下監督も片塰(かたあま)監督も、ソフビというのがどういう商品なのかをちゃんと理解してくださっていて、ソフビの特性をくみつつディテールにこだわって指示を出してくださいました。


――改めて、開発担当者から本商品「メカゴジラ」の推しポイントを挙げるとすると、どういったものになりますか?

開発担当 そうですね……。いっぱいありますけれど(笑)、まずはこれだけ細かいデザインのものを、ソフビ商品に落とし込むことができた、ここに尽きますね。

――今後「マスターディテール」シリーズで取り組んでみたいキャラクター構想なんてあったりしますか?

開発担当 今回のメカゴジラのように、従来以上のディテールと塗装で取り組みたい怪獣キャラクターとしては、このシリーズでしかできないような、こだわりを生かすことのできるキャラクターを商品化していければいいですね。まずは第1弾となる「メカゴジラ」をぜひ多くの方たちにご購入していただき、シリーズをつなげていきたいところです。

――ありがとうございました!


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・販売価格:4,968円(税込)

・予約受付終了:2018年7月23日 23時

・お届け日:2018年11月発送予定

・セット内容:本体…1

・商品サイズ:全高約19cm、全長約45cm

・製品素材:PVC

・対象年齢:15才以上

・電池:不要

・備考……お買い求めの前に:必ずお読みください。 

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