【インタビュー】ニューシングル「天使よ故郷を聞け/HOME」は、今までのMay’nの殻を破る挑戦だらけの1枚に

初の日比谷野外大音楽堂でのライブで、春から始まった「May'n Hall Tour 2018」を締めくくったMay'n。2018年8月8日には、16枚目のシングル「天使よ故郷を聞け/HOME」がリリースされる。「天使よ故郷を聞け」は、TVアニメ「ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王」のオープニングテーマ。ラウドロックバンド「SALTY DOG」のメンバーの作曲による、熱量の高い楽曲だ。また、「HOME」はTVアニメ「Phantom in the Twilight」のエンディングテーマに起用されている。さらに、MVでは今までにない意外な姿を披露することに。話題性十分のシングルが完成した!

「天使よ故郷を聞け」は、ロートーンを生かした曲になりました


──6月17日に行われた日比谷野外大音楽堂でのライブは、盛り上がりましたね。まずはあの日の感想から聞かせていただけますか?

May'n 今年のホールツアーは、1人ひとりにちゃんと想いを届けたいということから「and You」というタイトルを付けていて、みんなの近くに行きたいなと思っていたんです。会場によってはみんなの近くに行けなかったところもあったので、追加で野音が決まったときは、客席の中に入っていって歌いたいなと思っていたんです。その念願がかなって、ツアーのファイナルにふさわしいライブになりました。

──野音の客席のまん中に小さなステージを組んで、そこに立ったシーンがありましたね。

May'n 楽しかったです。みんなが本当に近くに見えました。

──その後も忙しい日々が続いていて、7月6日には、ロサンゼルスでの「Anisong World Matsuri at Anime Expo 2018 -Japan Super Live-」に出演されています。

May'n ロサンゼルスは4年ぶりで、アニメ・エキスポに参加したのは実に8年ぶりでした。8年前は「マクロスF」のライブで、菅野よう子さんと(中島)愛ちゃんと私の3人で行ったんです。「ダイアモンド クレバス」はあの頃からずっと歌い続けていて、今はこうしてひとりで歌っているんだなって思うと、感慨深かったですね。

──野音のライブでも感じましたが、シェリルの曲はライブごとにアレンジが変わって、楽曲としての幅が年々広がってますよね。

May'n シェリル・ノーム starring May'nという名義なので、厳密に言うとMay'nとは違うんですけど、私のターニングポイントであり、May'nの始まりの曲たちなので、本当に大切な存在です。今はその先の決意みたいなものを含ませたいなと思っていて、たとえば今回のツアーの「ダイアモンド クレバス」だったらアウトロを伸ばしたアレンジにしていただきました。

──歌うたびに更新されていくというのが、すごいです。

May'n 今回の「ダイアモンド クレバス」はすごくよかったと言ってくださるかたが多くて、うれしいです。

──そして、野音のライブでも披露された「天使よ故郷を聞け」が、ニューシングルとして8月8日にいよいよリリースされます。この曲はTVアニメ「ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王」のオープニングテーマでもありますが、May'nさんにとっては、どのような曲になりましたか?

May'n 10年間、May'nとして活動させていただいてきた中で、ハイトーンボイスを生かした楽曲というのがひとつの軸になっているんですけど、今後はロートーンを生かした曲も歌いたいなって、漠然と考えていたんです。「ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王」のタイアップのお話をいただいたとき、この作品だったらロートーンが合うんじゃないかなと思って。自分自身からふつふつと湧き上がる熱だったり思いが、作品のキーになっているように感じたので、今回はロートーンな曲になりました。

──ロートーンの曲は、下から突き上げるような迫力がありますね。

May'n そうですね。サビの最後ではハイトーンも使っているんですけど、Aメロ、Bメロは葛藤だったり、内に秘めた情熱がロートーンで表現できたように思います。作曲をSALTY DOGさんにお願いして、彼らが持つ力強さだったり熱量だったりを楽曲にこめていただいたうえで、アレンジをCHOKKAKUさんにお願いして、ソリッドなデジタルなサウンドに仕上げていただいて。ロックだけど、ライブではダンサーと一緒にパフォーマンスしたい曲になりました。今、思うMay'nをここでまた出せたと思います。

──ラウドロックには収まらないサウンド感です。

May'n ジャンルで言うとラウドロックに入ると思うんですけど、デジタルな魅力もあって、ジャンルレスな音楽になりました。今のMay'nが求めているサウンド感であり、「ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王」の世界にも合う楽曲になったんじゃないかと思います。CHOKKAKUさんはずっとお世話になっている方なので、今のMay'nに合うアレンジをしてくださるという直感があったんですけど、まさにそういう楽曲になりました。

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