「Back Street Girls-ゴクドルズ-」第6話感想:なんだかめんどくさいババァが出てきたぞ!! 大御所演歌歌手、田中なつ子と犬金組長の関係は!?

鬼プロデューサー・犬金組長のもと、点滴までしながら超過酷なスケジュールをこなしているゴクドルズ。このままじゃ死んでしまうぜ!ってことで、「どうしたら休めるのか」を真剣に考え始める。

ゴクドルズの3人は新規に加入した研究生・リナのアイデアに食いつく。「組長に反抗すれば(ボコボコにされることで)休める! 組長を怒らせればいい!」と。しかし、できるのか? 心はいつも極道!を守り続けてきた3人に、組長を“わざわざ”怒らせることなんて、できるのか? 相手はあの犬金組長。うまくいくはずがないという考えも思いつかないほど、疲れているのね、ゴクドルズ。

ということで、無謀にも組長に訴えてみます。

アイリ「これ以上、働けません! 死んじゃいます!」

組長「聞こえないなー、なんか言ったか?」

いや、もうすでに怖い。顔が怖い、声が怖い、存在が怖い。鬼の犬金組長に逆らえる方法なんてあるはずがない。

組長「今日、現場に行けないって連絡しておいて」


案の定ボコボコにされるゴクドルズ。でも、ここまで殴られたら休める……なーんて夢物語は通用しない。さすが鬼プロデューサーの考えることは違う。全身包帯ぐるぐる、ベッドに寝かされたまま、車椅子に座ったままでヘッドセットつけてステージに登場。「いきなり!! 特別コスプレイベント」にプログラムを変更してお届けされちゃっているのだ。吸入器と眼帯でほとんど顔も見えないのに、肩やら、お腹やら、足はちゃんとチラ見せしているというサービス付きで。犬金プロデュース、恐るべし。

前回はマリちゃんが暴走してしまったラジオでのアイドル対決。今度の対戦(対戦なのか!?)相手は、大御所演歌歌手・田中なつ子。インパクト大のビジュアルは一度見たら忘れられない。いや、夢に見そうなくらいパンチが効いているのだ。しかも、なつ子の肩書きは、大御所演歌歌手だけではない。毒舌家、そして、新人キラーなのである。わざわざこの肩書きが出てくる時点で、嫌な予感しかしないのだ。

なつ子「歌ってみて」

アイリ「え?」

なつ子「じゃあいいわ」

アイリ「歌います!」

なつ子「めんどくさい、最初っから歌えばいいのよ」

アイリ「恋の♪」

なつ子「ヘタクソ、もういいわ、たいして聴きたくもない」

新人キラー? いえいえ、これ、新人いじめでしょ。またマリちゃんあたりが暴走し始めちゃうのでは? と思いきや、なつ子の意外な正体がここで発覚。ぬぁんと、犬金組長とは極秘結婚している夫婦だったのである。これは、ますます嫌な予感がする……。

実はなつ子は、大のアイドル嫌い。最近の仕事について聞かれた組長だが、まさかアイドルをプロデュースしているなんて口が裂けても言えない。「キャバクラとか……」なんてごまかしてみたものの、女の勘は鋭いのである。組長の言動に怪しさを感じたなつ子は、探偵を雇って真実を知ろうとする。まあ、ここで、お約束の勘違いのオンパレードが繰り広げられる。



・組長の部屋にアイドルグッズがある→アイドルファンだと勘違い

・組長がアイリにラッパーとは何かを教え込む→エッチなことをやらせていると勘違い

・組長の「こんなにうまくいくとは思わなかった」発言→アイドルとうまく付き合える(浮気できる)とは思わなかったと勘違い

・アイリからのメッセージ。「明日はもっとがんばります!」→何をがんばるの?と怒りMAX!

噛み合ってないのに、なぜか見事に成り立っている犬金組長&なつ子の会話。しかし、そこにはなぜかお互いの愛を感じずにはいられない。組長はなつ子をババァと呼んだ組員を殴るし、なつ子は組長の浮気相手に恐ろしいほどジェラシーを感じている。ま、このジェラシーのレベルがハンパないところが、なつ子の怖いところ。

「ペットが欲しい」発言をしたアイリに、飼うことができるペットの中で一番凶暴な(?)すっぽんをプレゼントしちゃうのだから。ま、疲れ切っていたゴクドルズは、すっぽんをおいしくいただいちゃうわけで、この勝負はなつ子の完敗なのである。

どうする、なつ子!

見た目もコワイし、発言はいじめレベルだし、やることもぶっ飛んでるけど、なぜか憎めない大御所演歌歌手・田中なつ子。なつ子に救いの手を!と思った次の瞬間、あの場所があるじゃないかと思った視聴者も多いのではないだろうか。そう、ハートマークが飛び交うボールルームと化している「ゴクドルズ被害者の会」である。やってきちゃいました。合計5名となった被害者の会。

その頃、組長はコワイ夢を見ていた。

「5人の悪魔が襲ってくる!」

悪魔なあんたが何言ってんだか、な雰囲気のゴクドルズだが、この悪夢は現実となるのか。5人の悪魔の襲撃はあるのか!

もはや被害者の会には全く見えない「ゴクドルズ被害者の会」なのだが、果たして反撃のチャンスはやってくるのだろうか? 来週も見逃せない!

そういえば、今週はさらっと木村も登場していた。被害者の会には入らず、ゴクドルズの側で働いていたとは!! 木村の一方通行な想いの行方も気になっているのだが……。

(文/タナカシノブ)

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