【独占インタビュー】新型コロナで、eスポーツ大会の現場はどう変わったのか?「TEPPEN Japan Ambassador Grand Prix 2020」大会舞台裏をのぞいた

「TEPPEN」のサービス開始から初の大規模なリモート大会となった「Japan Ambassador Grand Prix 2020」。新型コロナウイルス感染拡大の影響が世界規模で続く中、eスポーツ業界では新たな大会形式としてリモートでの大会配信という方法を取ることが多くなり、「TEPPEN」も今回は同様の措置をとった。しかし、リアルイベントで行われる大会と、リモートの大会にはどういった違いがあるのだろうか。

⇒「TEPPEN」の運営に聞く!今後の展開とコロナ禍の大会運営

⇒「Japan Ambassador Grand Prix 2020」優勝選手や実況・解説者に聞く

2020年8月30日に大会映像を配信した「Japan Ambassador Grand Prix 2020」は、事前収録・編集した映像を流す形式をとった。試合の進行に関しては参加選手に通信アプリ「Discord(ディスコード)」を使用してもらい連絡をする形で行った。レギュレーションの通達、選手への連絡、選手の管理等、大会進行に関してはなんと4人という少人数で行ったそうである。



大会進行担当者は、「時間になったら選手に連絡をしてチャットルームに集まってもらい、そこで組み合わせを発表しました」と語る。また、通常の大会では大会用に用意した専用端末を使ってもらう方法をとっていたが、今大会に限り、選手が普段使っている端末での参加となったということで「負担を強いてしまった形ですね、本当は、こちらから全て同じ条件の端末を渡すのが理想的なのです」と明かす。

試合に関してだが、試合用に対戦ルームという専用のページを2つ作り、そこで同時進行で試合をしてもらうという形式をとったとのこと。「TEPPEN」の大会では3つのデッキを組んで、試合では2デッキ選択することが通例になっているが、試合で使用するデッキの公開に関しては、運営にダイレクトメールを送ってもらい、確認した後、運営側が両者に見せるシステムをとったそうだ。



また、「TEPPEN」はカードゲームという性格上、手札の操作も映像として見せる必要性があり、FPSや格闘ゲームと違って、ひとつの画面で済ますということが困難だ。その問題を解消すべく今回の大会では、各選手それぞれが「TwitCasting(ツイキャス)」を使用し、動画を配信してもらったそう。それを編集し、組み合わることで本大会画面とした。

もちろん機材トラブルも想定していた。担当者は、「このゲームにはリプレイ再生機能がありますので、ツイキャスが切れた場合でも、試合は続けてもらい、最悪リプレイ動画を送ってもらって収録できるようにはなっていました」と語る。



今後の公式大会に関しては、今回の運営経験を生かしながら、改善していきたい、
とのことだ。なお、世界大会「TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2020」の特設サイトは2020年9月25日に公開される。

⇒TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2020 特設サイト

【ゲーム概要】
■「TEPPEN」
ジャンル:アルティメットカードバトル
対応機種:iOS10.0以降/Android6.0以降
価格:無料(ゲーム内課金あり
配信開始日:2019年8月8日(アジアパシフィック・日本)
発売元:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
開発:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社、株式会社カプコン


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