アニメメディア横断企画! アイドルたちのプライドが激突する、2021年1月放送予定アニメ「IDOLY PRIDE」の魅力に迫る、成宮すず役・相川奏多×早坂芽衣役・日向もかインタビュー!

アイドルが隆盛を極める時代、プライドを胸にアイドルたちが競い合う……。少女たちが全青春をかけてアイドルの最高峰を目指す、アイドルたちの成長物語「IDOLY PRIDE」が、2021年1月からTVアニメ放送を開始することが先日発表されたが、それに先駆けてWebメディアを横断するリレーインタビューがスタートした。

アキバ総研では、本作に登場する星見プロダクション所属の成宮すず役・相川奏多さんと早坂芽衣役・日向もかさんに、作品の魅力などをたっぷりと語ってもらった。

ーー先日、「サヨナラから始まる物語」のアニメーションMVが公開されましたが、動いているキャラクターを見て、どう思いましたか?

相川 初めて見たときは「すずが一番かわいい!」って思いました(笑)。自分のキャラクターのことを言うのも何なんですけど……。衣装を着て踊っている姿も、私たちが実際にダンスを踊ったときと同じ衣装だったので嬉しかったです。

ーー途中で、すずちゃんが腕を組んで立っているところがよかったですよね。

相川 そこも、やっぱりすずちゃんだな~!って思いました(笑)。

ーー日向さんはいかがでしたか?

日向 私も、誰がとは言わないですけど、かわいいな!と思いました(笑)。

相川 言ってるようなものじゃ~ん!(笑)

日向 (笑)。あと、途中で、芽衣ちゃんが塀の上で猫をなでなでしているカットがあるんですけど、スカートなのにすごく足を広げてて驚きました。私も女子校だったから、あまり気にしていなかったけど、あんなに足を広げちゃうんだ!って。それと、芽衣は星見プロの10人の中では5番目の背の高さなんですけど、映像で見ると、身長が意外と高く見えて、ちゃんと高校生っぽいんだなと思いました。

ーーでは、かわいくて仕方がないという自身のキャラクターの紹介をお願いします!

相川 私が演じさせてもらっている成宮すずちゃんは、星見プロの中では最年少なんですけど、お嬢様で世間知らずなところがあって、金銭感覚や価値観もズレているんです。周りからしたら「どういうこと?」っていう発言を、当たり前の感覚でしてしまい、結局イジられちゃうという、憎めないイジられキャラの末っ子ちゃんです。それと言葉遣いも特徴的で、「~ですわよ」という話し方をするんですけど、上から目線なのに嫌味にならないところが、私の中でのかわいいポイントです。

成宮すず


ーー演じるときは、どんなことを心がけましたか?

相川 普段「ですわよ」とは言わないので、いつもと話すリズムが違って苦戦しました。でも、お嬢様っぽい話し方をするすずちゃんの強みを生かそう、そしてそれをかわいく思ってもらえるような演技をしようと心がけていました。

ーー日向さんはいかがですか?

日向 早坂芽衣ちゃんって、星見プロの中ではムードメーカー的な立ち位置の子なんです。でも、ただ楽しくしているだけの子ではなく、その場の空気を読んで行動できる子なんですよね。空気が沈んでいたら、場を明るくする言葉をかけるし、たとえば長瀬琴乃ちゃん(CV.橘美來)って、みんなが意見を言えないような雰囲気を持っている子なんですけど、芽衣ちゃんは唯一ズバッと意見を言えるんです。そのほかに、物語的にキーになるようなキャラクターでもあるので、かわいいけど変わった子、というだけではないのかなと思います。

ーーメンバー間の潤滑油みたいな存在でもあるんですね。演じるときは、どんなことを心がけましたか?

日向 私は芽衣ちゃんと似ているところがあって、YouTubeの「“一問一答”キャラクターインタビュー」で、目覚まし時計と戦って勝っちゃう(どんなに鳴っても起きない)みたいなことを言っていたんですけど、私もよく目覚まし時計に勝って、起きられず何度寝かしちゃうこともあるんです(笑)。でも休日とか楽しいことがあるときはちゃんと目が覚めるところとかも似ているので、そこは無理して演じるというより、芽衣ちゃんわかるよ!という気持ちで演じていました。でも、私自身は芽衣みたいに自然とかわいさを出せる感じではないので、そこはキャラクターに寄り添って、あざとくならないように、元気にかわいく演じることを意識していました。

ーーちなみに、芽衣の猫好きは共感しますか?

日向 そこは私、犬派なんですよ~。でも野良猫がいると寄っていっちゃうところは似ているかなと。

相川 私は、猫派です!(笑)

早坂芽衣


ーー相川さんから見て、日向さんが演じる芽衣ちゃんをどう見ていますか?

相川 すずからすると、何でこんなにからんでくるんだろう?っていう感じなんですよ。一番イジってくるので。でも芽衣ちゃんは、みんなとの接し方が本当に上手だと思うんですよね。先ほど潤滑油という話もありましたが、みんなが疲れた雰囲気でも、芽衣ちゃんはパーッと明るくしてくれるので、そういう意味ではいつも助かっています。芽衣ちゃん、ありがとう!

ーー演じている日向さんも、そんな感じですか?

相川 そのままですね。みんなを楽しませてくれる感じです!

ーーでは、日向さんから見て、相川さんが演じるすずちゃんをどう見ていますか?

日向 実はキャラクターデザインを見たとき、すずちゃんめちゃめちゃかわいい!と思ったんです。そもそもこの髪型がすごく好きだし、身長も142cmと小さいのに、お嬢様言葉で、言うことはだいたい上からというギャップもかわいい! しかも上からなのに嫌な感じがしないから、ついついイジりたくなってしまう愛されキャラだと思います。でも、アイドルとしての気の持ち方なんかはしっかりしていて、精神的には芽衣ちゃんよりも大人なのかもしれないと思っています。

ーー演じている相川さんも、愛されキャラですか?

日向 もちろん、愛されキャラなんですけど(笑)、奏多ちゃん自身も最年少だけどしっかりしているから、私がもっとがんばらないとって思っちゃいます。私が助けてもらうことのほうが多いので、年上として負けていられないと思いつつ、やっぱりどうしても頼っちゃいますね。だから、うちの自慢の最年少です!

相川 ありがとうございます(笑)!

ーーでは、ダンスしたり歌を歌うときに、意識していることを教えてください。

相川 「サヨナラから始まる物語」では、すずちゃんらしさを出そうと、たくさんメンバーと目線を合わせたりしているんですけど、そこでも、目が合ったらきっとこういう反応するよねって、相手と相談したりもしていました。あと、「Shine Purity~輝きの純度~」では、最後にフリーのダンスがあるんです。そこはどうやったらすずちゃんらしくなるのかをすごく考えながら踊っています。あと、アフレコでも「自信を持って」とよく言われるんですけど、笑わないと自信って出ないのかなと思うので、よく笑うようにしています。

歌は、すずちゃんは、それこそ麻奈様が大好きなので歌も大好きなんです。だからきっと、曲の雰囲気に合わせて、気持ちをガラッと変えて歌うんだろうなと思ったので、自分で歌うときもそこは意識しています。

一番右が相川さん

日向 芽衣ちゃんはダンスがめちゃめちゃ好きだと思うので、私もめちゃめちゃ楽しんで、動きを大きくしようと心がけています。そんな大きな動きの中でも芽衣ちゃんらしさが出るようにしたいなと思っています。

歌に関しては、全体的に楽しいという感情で歌っているんだろうなと思うんです。もちろん、歌詞の意味も理解して歌っていると思うので、芽衣ちゃんだったらこの歌詞をどう理解して、どういう気持ちで歌うんだろう?というのを考えながら歌っていました。

ーーダンスの練習も大変だと思いますが、レッスンでの印象的なエピソードはありますか?

相川 この前、ABEMAの「IDOLY PRIDE ミュージックプログラム #1」のために「サヨナラから始まる物語」のダンス収録をしたんですけど、そのときは、ソーシャルディスタンスを意識したフォーメーションだったんです。でも、その前まで練習していたダンスでは、それこそ手をつないだり、肩を組む振り付けがあったんですね。結構フォーメーションの移動も激しくて、みんなで次はこっち、次はこっち!って言いながら必死に覚えるのが楽しかったです。なので、いつかソーシャルディスタンスバージョンではない元のダンスを披露できる日を楽しみにしていただきたいです。

日向 ダンスを覚えるのがもともと得意ではないので、いつも苦労するんですけど、「サヨナラから始まる物語」のレッスン1日目のときも全然みんなについていけなくて、置いていかれていると思ったんです。みんながご飯を食べてる間に、「もう、できない」って言いながら、ひとりで泣きながら鏡の前で練習していたら(笑)、白石沙季役の宮沢小春ちゃんが練習に付き合ってくれて、教えてくれたのが印象に残っています。その後みんなも来て「できてるよ~」って言いながら教えてくれたのも嬉しくて……。あの時は本当に急に泣いてごめんね、そしてありがとうって思いました。それを機に、本気でがんばろうと思って、次の練習では完璧にして、今日こそは泣かないぞ!と思いながらやっていました。

相川 全然踊れてたと思うけどね(笑)。

日向 ついていけてなかったんだよー。

日向さん

ーーそこでまた友情を深められる感じもしていいですね。そして今、YouTubeなどではいろいろな曲が聴けるようになっていますが、「IDOLY PRIDE」の音楽やダンスの特徴って、どこにあると思いますか?

相川 「Shine Purity~輝きの純度~」がアイドルっぽくないと言ったら変ですけど、すごく疾走感があってカッコいい曲で大好きなんです。ダンスも激しくて、スパッ! スパッ!っていう振り付けばかりで。でも「サヨナラから始まる物語」も、かわいいダンスで、楽曲もお客さんと一緒になれるようなところがあって好きなんです。あと、みんなで一緒にジャンプする振り付けなんかは、アイドルらしいところかなと思います。

そうやって曲ごとに魅力が全然違うんですけど、両方の曲に言えることは「どちらもエモい!」ってことなのかなと思います!

日向 「IDOLY PRIDE」というコンテンツ全体を通してみると、グループそれぞれに色がすごくあるんですよね。星見プロの曲はカッコよさもありつつ、まだ駆け出しの新人アイドルだからこそ爽やかさもあって、何色にでも染まれるようなところがあるんです。LizNoirの「Shock out,Dance!!」はロックな感じの曲で、グループのストイックなイメージがすごく出ているんですよね。歌詞でも、それぞれのがんばりが語られているところがいいなと思います。

TRINITYAiLEは、みんなに「がんばろう」と勇気を与えてくれる元気でかわいいグループで、「Aile to Yell」もまさにそういう曲なんです。それでいて、天動瑠依(CV.雨宮 天)を筆頭に、アイドルとしてのプライドがしっかりある。

そして、長瀬麻奈(CV. 神田沙也加)は、みんなが追いかけている王道のアイドルで、「First Step」はかわいいしワクワクするし、背中をそっと押してくれるやさしさがある曲です。

だから「IDOLY PRIDE」は、ひと作品で4度おいしいじゃないですけど、さまざまなコンセプトの楽曲が聴けるという特徴があると思います。

ーーそして、1月からはTVアニメ「IDOLY PRIDE」が始まります。すでに収録も始まっているそうですね。みなさん、初のメインキャストになると思いますが、アフレコはどんな雰囲気ですか?

日向 今は、こういう状況なのでアフレコも3人ずつでやっているんです。だから、初めてのメインキャストですけど、落ち着いた環境でできているんです。これが本来なら、みんな一緒にマイク前に立ってやっていたんだと考えると、ほかのキャストさんに迷惑をかけないか緊張で鳥肌が立ちます。ある意味では、集中しやすい環境だったのかなとは思います。

相川 本当に、ひとりにマイクが1本あってという感じでやっているので、これに慣れてしまって、本来のみんな一緒にやるアフレコに戻ったとき、またゼロからそれに慣れなければいけないと思うと、そういう意味での怖さはあるかもしれないですね。

ーーでは最後に、アニメを期待しているみなさんに、メッセージをお願いします。

相川 星見プロの10人は寮で過ごしているんですけど、私たち10人も一緒にいるときはわちゃわちゃしているので、そういう雰囲気や気持ちは忘れずにしつつ、ステージに立っているときは、麻奈様を超えようと真剣にやっているところを表現できるように、私たちもがんばってアフレコをしています! 私も、どんな展開になるのかドキドキしていますし、今からアニメの完成が楽しみです。すずちゃんというキャラクターを、すずちゃんらしくさせてあげられるようにがんばって演じるので、放送を楽しみにしていてください!

日向 動いている芽衣ちゃんはとびっきりかわいいので、それを視聴者のみなさまに存分に伝えられるように演じたいですし、「IDOLY PRIDE」がいろいろな方に愛される、応援してもらえるような作品にできるよう全力でアフレコに臨んでいます。残りのアフレコも、このプロジェクトを作る一員として、今出せる全力を出していこうと思いますので、よろしくお願いします!

(取材・文/塚越淳一)

【作品情報】
TVアニメ「IDOLY PRIDE」
<放送情報>
2021年1月より、地上波・BS・CS各局やテレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」をはじめとした配信サービスにて放送予定

<スタッフ>
原案:水澄佳希(QualiArts)、安達薫(ストレートエッジ)、花田十輝(SATZ)
原作:Project IDOLY PRIDE
キャラクターデザイン原案:QP:flapper
監督:木野目優
シリーズ構成:髙橋龍也
キャラクターデザイン:木野下澄江
アニメーションプロデュース:CAAnimation
アニメーション制作:Lerche

<キャスト>

長瀬麻奈:神田沙也加
長瀬琴乃:橘美來
川咲さくら:菅野真衣
一ノ瀬怜:結城萌子
伊吹渚:夏目ここな
佐伯遙子:佐々木奈緒
白石沙季:宮沢小春
白石千紗:高尾奏音
成宮すず:相川奏多
早坂芽衣:日向もか
兵藤雫:首藤志奈
天動瑠依:雨宮天
鈴村優:麻倉もも
奥山すみれ:夏川椎菜

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