【サイン入りチェキプレゼント!】「主役の3人は補い合っている関係」──おジャ魔女どれみ20周年記念作品「魔女見習いをさがして」主演の、森川葵×松井玲奈×百田夏菜子インタビュー!

「おジャ魔女どれみ」20周年を記念した映画「魔女見習いをさがして」の主人公は、22歳の長瀬ソラ、27歳の吉月ミレ、20歳の川谷レイカ。

3人は小さい頃に「おジャ魔女どれみ」を見て育ったという共通点を持つが、そんな3人をそれぞれ演じるのは東海地方出身で20代後半、そしてやはり「どれみ」を見ていたという共通点を持つ、森川葵さん、松井玲奈さん、百田夏菜子さん。自身とシンクロするような役柄に対して真正面からぶつかっていった彼女たちが映画と現実をつなぎ、「どれみ」ワールドを2020年によみがえらせる。

3人が補い合うことで自分自身と向き合うことができるように

――主人公を演じたみなさんは、パートナーとなるキャラクターをどのようにとらえましたか? まずは、ソラを演じた森川さんから見て、ミレやレイカはどんな女性だったか教えてください。

森川 ミレさんはすごく芯が通っていて、きれいで素敵な女性なんです。でも、ソラが「思ったことなんでも口に出していいと思ってるから」ってたしなめるシーンもあるんです。恋愛やいろんなことに鈍感だし、ちょっとぬけてるところもあって、かわいい女性という一面がありますね。レイカちゃんはとにかく明るくて。でも、仲良くなるにつれて、複雑な家庭環境に育ってきた自分のことをいろいろとしゃべってくれるんです。それを聞いているとマイナス思考になってしまいそうな感じがするのに、そう感じさせないレイカって人間がちょっと切なく見えたし、なんだか「上手に生きていけない人なんだな」って思いながら見てはいました。

長瀬ソラ役・森川葵さん

――松井さんから見たソラとレイカは?

松井 ソラさんはすごく引っ込み思案というか、自分が思っていることを相手にあまり伝えられない子だったんですけど、物語の中でミレやレイカちゃんと出会うことによって、閉じていた心の扉が少しずつに開いていく様子が見えました。それに実はとても正義感が強くて、人の役に立ちたいという思いを強く持っているような感じがしました。レイカちゃんは若いし元気だし、エネルギッシュだし、っていう印象ですね。でも、彼女がそれまでに経験してきた人生での苦難とか、そういう部分が彼女の中では当たり前になってしまっていて、時々、そういう部分が会話の中に冗談っぽく出てくるんですよね。自分の暗い部分というか、あまり人に話さないようなところをあえて明るく言葉にするのを見ていると、自分の中で受け止められていなかったり苦しんでいたりするところがあるのかな、とは思いました。でもソラさんもレイカちゃんも、この映画の中で自分の過去と向き合うことで前に進めるようになっていきますね。

吉月ミレ役・松井玲奈さん

――百田さんから見てはいかがでしたか?

百田 ソラさんは本当にとってもやさしい人。見るからにやさしそうなんですけど、実際、誰に対しても気を使いながら接することができるんですよ。多分、ソラさんがいなかったらレイカとミレだけだったら仲良くなれていないと思うし。

松井 うん(笑)。

百田 ソラさんとレイカ、ソラさんとミレは仲良くなれたと思うんですけど。最初に、「GWにどれみちゃんのおじいちゃんの家があった岐阜に行きませんか?」と言ってくれるのもソラさんでしたし、そういうきっかけを作ってみんなをまとめてくれるソラさんだから、レイカとミレさんも安心してついていけるんだろうなって感じました。ミレさんは、すごくストレートでかっこいい女性で。ちょっと近寄りがたい感じもあるんですけど、かわいらしい部分を一番持ってもいます。レイカはそのうち、結構甘えたり冗談を言ったりするようになるんですけど、そういうことをしても受け入れてくれる大きさもあるし、仕事もできるし。やっぱり、ソラさんとレイカが決めきれない部分をミレさんが引っ張ってくれるんですよね。3人の間で、そうやって補い合っている関係というのができていましたね。

川谷レイカ役・百田夏菜子さん


ひとりだけで演じるのではないという貴重な経験

――声優自体は初めてではないにしても、これほどセリフが多く、表現力が必要とされる役柄は初めてだったと思います。演じるうえで特に、どのあたりに難しさを感じましたか?

森川 もちろん絵も付くので、自分の声がすべてではないと思っていますけど、でもやっぱり声だけで自分の感情を表すのって難しいですよね。普段のお芝居なら、ちょっと言いにくいセリフのときには間を取りながら自分で気持ちの整理をしての芝居ができるんですけど、でもセリフを言うタイミングが決まっているのでそれができなくて……。決まった間の中でいかに気持ちを堪えて、それから「言えた」って感じを出すのか、そういうところがすごく難しかったですね。絵があって、監督のプランもあって、いろいろな方々がいて、自分だけの表現ではないんです。そこで、ソラというひとりを演じるというのは普段の映像のお芝居とは違うと感じました。

――そうすると、完成したフィルムを見たときの感想もいつもと違いそうですね。

森川 そうですね。自分がアフレコしたんだと思ったらすごく嬉しくなりました。でも、自分で聴いていると、「粗(あら)」というか納得いっていない部分が余計に気になっちゃって。「ああ、まだまだだな」と痛感しました。

――では、そこはぜひ次回に生かす形で。

森川 はい。次回に(笑)。

――松井さんが難しいと感じたのはどういうところでしょうか?

松井 私もやっぱり同じようなところで。ミレがレイカちゃんの家に行くとき、ソラが電話で「きっと、大丈夫ですよ」って言うんですけど、それに対してミレは「うん」ってひと言だけ返事をするんです。でも、その「うん」を実は何テイクもやり直したんです。監督がいろいろと教えてくださって、自分の中でも消化して、言われた通りの気持ちで「うん」って出したつもりだったんですけど。もしかしたらドラマなどの映像だとすぐにOKがかかるカットだったのかもしれないんですけど、短くてすごくわ分かりやすい言葉だけに、細かいニュアンスを息遣いとかそういうところでしか表現できなくて。「うん」というひと言に私はこんなにテイクを重ねて苦戦するんだ、奥が深いな、と思いました。声優さんたちならうなずきひとつでも心に迫るものがありますし。それを経験できたのは貴重なことだったと思います。

――では、その「うん」に注目してほしいですね。

松井 いや、サラッと聞いてほしいです。「これがそうか」って思われたらハードルが上がるので。もうサラッと(笑)。

――(笑)。百田さんはいかがでしたか?

百田 いや、すべてが難しいですよね。やることがいっぱいあるので。(台)本を見ながら、映像を追って、表情も見て、秒数も追って、その中で相手と会話をしなければいけないので、追いつかないんですよね。その基本が難しかったというのがありました。あとは、肩だけが映っているとか、後ろを向いてしゃべっているとか、表情が見えないときがあるんですけど、気持ちがト書きで書いてあるので「こんな感じかな?」って想像はしてみても、やっぱり難しかったです。口をちょっと開ける瞬間とかそういう一瞬の表情を追っていくのも難しかったですし、レイカが遠くにいるときはしゃべるタイミングを見落としそうになってしまって。そういうのがすごく難しいなと思いました。

――そうやって演じてきた中で、気に入っているセリフはあったら順に教えていただけますか?

森川 3人が大宮(竜一)さんという男性と出会うシーンで、ソラがミレさんとレイカちゃんに「たしかにありましたよ、イケメンアイドルグループのDVDが何枚も」って言われるんです。そのとき、ソラは2人に否定をしたいんだけど電車の中なので大きな声は出せなくて。小声なんだけど大声で叫んでるみたいになるんですね。そこは、自分的にちょっと工夫してみたところなので聞いてほしいです。

松井 見てほしいところ……。難しいなあ。でも、ミレとレイカちゃんがけんかするシーンがあるんですけど、ミレはなんでも口に出してしまうので思ったことをレイカちゃんにぶつけちゃうんですね。百田さんとお芝居をしている中で自然と出てきたんですけど、完成版を見たときに一個人として「この言い方はきつすぎたかな」って若干思いました。

森川・百田 (笑)。

松井 でも、きっとミレさんの強さが自然に出てきたとは思うので、ミレさんのちょっとイラッとする強い部分を見てほしいと思います。

百田 私は飛騨牛寿司のシーン。

森川 あー(笑)。

松井 かわいい、かわいい。

百田 飛騨牛寿司を目の前にしたときに出るセリフには、湧き上がってくる気持ちを全部詰め込んだので、ぜひ一緒に幸せになってほしいなって思います。

「どれみ」を追体験しつつ、自分を見つけられる映画

――この映画は「どれみ」好きの女性がゆかりの地を巡る物語でもありますが、みなさんが行ってみたいと思った場所はありますか?

森川 本当に行けるならMAHO堂に行きたいですよね。

松井・百田 行きたーい!

松井 あとは、それこそ飛騨に。どうやら、スタッフさんたちが飛騨にロケハンへ行って、めちゃめちゃおいしいものを食べて帰ってきたから、ご飯があのクオリティで表現できたということを聞いたので。それだけおいしいなら私も行って、おなかいっぱい食べて帰りたいです。

百田 あれもMAHO堂になるのかな? 私は景色がすごく好きなので、扉をパッと開けたときに見えた風景がたまらなかったです。だから、あそこに行きたいというか、開けたときのあの瞬間を味わいたいです。

――最後に、登場人物達同様、「どれみ」を見て育ったみなさんから見て、今回の映画はどんな映画だと感じましたか?

森川 人の背中を押す作品だと思います。今は、SNSを通じてたくさんの人と気持ちをシェアできる時代になったと思うんですけど、だからこそ自分らしくいられることがすごく難しくなっている気もしていて……。同じものを共有しないといけないというか。でも、この映画ではまったく違う3人の主人公が集まって、お互いのいいところを見つけ合って、「みんなちがって、みんないい」みたいな感じになるんです。なのでこの作品を見たときに、一緒にいるからといって誰かに合わせる必要はないし、もっと自由に、楽しく、自分の生きたいように生きていいんだな、と思えました。

松井 「おジャ魔女どれみ」を見ていた自分たちがアニメの中にいるような、そんな気持ちになれる映画だな、と思いました。登場人物の3人とも悩みはあるんですけれども、「どれみ」が好きって気持ちは一緒で。彼女たちがどれみちゃんたちにゆかりのある土地を聖地巡礼するところではきっと、「あ、わかる」って思ってもらえるし、「おジャ魔女どれみ」の世界を追体験してもらえる、そんな作品になってるんじゃないかと思います。

百田 私たちと同じように「おジャ魔女どれみ」を見ていた方々は、その当時の気持ちを思い出す、その頃の自分に帰れる作品かな、と思います。だから、ちっちゃいときのことを思い出しながら、今の自分が何をやりたいのか見つめ直したり、自分と向き合う時間を得られたりできるんじゃないかな。そんな作品ですね。

(取材・文/清水耕司、撮影/徳田洋平)



プレゼントキャンペーン概要


<賞品>
■「魔女見習いをさがして」森川葵、松井玲奈、百田夏菜子サイン入りチェキプレゼント

<応募要項>
・応募期間:2020年11月12日(木)~2020年11月19日(木)23:59
・当選人数:2名様
・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます
・賞品発送:順次発送予定
・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付

<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
・応募はひとり1回に限らせていただきます。
・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
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