超絶リアルな搭乗型ロボットを、自分流でカスタマイズしよう！「MODEROID 1/35 汎用作業用エグゾフレーム(グレー)」を作ってみた！【泰勇気の週末プラモ第23回】

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット＆プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載！

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1～2日の制作期間の2点のみ！この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ！」。第23回スタート！

第23回　MODEROID 1/35 汎用作業用エグゾフレーム(グレー)

現在好評配信中のYouTubeオリジナルアニメーション「OBSOLETE（オブソリート）」に登場する謎多きメカニック「エグゾフレーム」の「汎用作業用エグゾフレーム」が、グッドスマイルカンパニーより発売されました。

「EP 4 LOEWNER」

EP1でいきなりバリバリ戦闘を繰り広げたのを皮切りに、その後のエピソードでエグゾフレームの機能やバリエーションが描かれていったものの、まだまだ多くの謎が残されたままシーズン2の公開が待たれるこのタイミングでのリリースです。（※最新エピソード EP7～EP12 は、2020年12月1日（火）20時にYouTubeにて公開予定！）

作品同様、ハードなイメージでの商品化となったキットをご覧いただきましょう。

「MODEROID」シリーズとして登場。パッケージデザインは、MODEROIDシリーズの中でもとりわけ渋い印象。

背面には塗装例の写真など。

汎用作業用という設定の本キットのランナー構成は、かなりシンプル。

組立て説明図もこの1枚のみ！

これはあっという間に組み上がってしまいそうです！

まずはエグゾフレーム（素体）から。これが全てのエグゾフレームの基本となる状態です。ここまでおよそ30～40分しかかかりませんでした！

搭乗している人間のフィギュアからこのメカの大きさ感がおわかりになるのではないでしょうか。
※女性搭乗員の組み立てにはプラモデル用接着剤が必要です。

搭乗方法は非常にシンプル。

女性搭乗員フィギュアも、同スケールのミリタリーモデルなどと比較しても全く遜色のないしっかりとした造形。サドルに座らせると、ちゃんとハンドルに手を置くような位置になります。

続いて可動を見ていきましょう。

胸部にあたる部分の下あたりで、前後に倒すことができます。

腰にあたる部分には、360°回転可能なほどクリアランスの取れているロール軸が。

肩はまず、胴体側の関節で上下に可動。

さらにその外側にあるジョイントで前後にスイング。

球状ジョイントで水平方向に腕を上げていき、真上まで上げることもできます。さらに軸接続で肩を回転させて上に上げることもできるし、肩と二の腕の接続軸でロール軸もあります。

肩だけでこれだけの可動個所があり、このサイズのロボットものキットとしては驚くほど可動範囲が広いです。

肘はここまで曲げられます。十分に人間らしい動きがとれます。

手首は軸接続なので、ロール回転が可能です。

脚部の関節も優秀で、まず前後への開脚。

左右の開脚。

膝とつま先の可動。

つま先もロール回転が可能です。

というように、この大きさからは思いもよらないほど優秀な可動域を持っています。

なので、物語冒頭などで見られた格納状態を再現することもできてしまいます。AFVのトレーラー系プラモなどと組み合わせると、さらに劇中のイメージを再現できそうですね。

女性搭乗員以外に、男性搭乗員のパーツも同梱。接着剤の使用が推奨されていますが、一応接着しなくても形にすることはできました。

そしてエグゾフレームももう1個組み立てることができます。同じ素体か、汎用作業用のパーツを取り付けたものが選択可能です。

こちらが汎用作業用のエグゾフレーム。操縦席周辺のガードフレームと工具を追加したのみなのですが、素体とは印象が異なります。

非常にリアリティのあるメカなので、実際に工事現場などで見かけそうですよね。

工具を握らせるための手首が、左右ひとつずつ付属。工具はどちらの手にも持たせることができます。

操縦席周辺。

ガードフレームが追加されるだけで、素体とは違った表情になったように感じました。

工具はレンチのような形状をしています。

工具の先端は開閉可能。

ボディ両脇のラックに、工具をマウントすることもできます。

素体と汎用作業用を並べてみました。搭乗者が男女どちらかよりも、装備によって印象が大きく変わります。軍事用の装備を施された機体は、さらに異なる印象のメカになっていますので、そちらもぜひ組み立ててみてください。

顔がないので一見無機質に見えるメカなのですが、優秀な可動範囲のおかげでかなり表情豊かなポージングが可能。

もちろん膝立ち可能。劇中ではあまり見られませんが、ヒロイックなポーズもいけます。

特に汎用作業用エグゾは、工具を持っているのでアクションポーズもなかなか。

こんな工具でも、エグゾでしばかれたら人間はひとたまりもありませんね。

また、股間部に接続されている車輪も腰部の前後に動かすことができるので、こういった走行形態をとらせることもできます。汎用作業用のほうは、少しスポーティーなイメージで変形させました。

後ろから。腰部の車輪と両膝の車輪の三輪で走行します。

劇中ではこのような状態で走行している場面も見られます。どう扱うかは、搭乗者の自由なんですね。つまるところ、どう楽しむかはこのキットを手にした者の自由というわけでもあります。

今回は搭乗者以外の部分に、GSIクレオスさんの「Mr.ウェザリングカラー/グランドブラウン」を筆で塗って、塗料が乾ききる前にディッシュで拭き取るという、フィルタリングに近い作業を行ってみました。成型色のままの搭乗者と比べて、一段茶色っぽくくすんで汚れたようになっているのがおわかりいただけますでしょうか。