朝比奈奈々役・水原詩生が一番緊張した共演者は一条さん!? 今だから語れる「仮面ライダークウガ」裏話満載の「鈴村監督のグラサンナイト」第1回放送レポート!

「仮面ライダークウガ」「仮面ライダーアギト」「美少女戦士セーラームーン」「炎神戦隊ゴーオンジャー」「非公認戦隊アキバレンジャー」といった特撮作品のみならず「ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜」「初森ベマーズ」「湘南純愛組! YOUNG GTO!」」などのドラマも多数手がける鈴村展弘監督がメインパーソナリティーを務める番組「鈴村監督のグラサンナイト」が、2020年10月30日20時よりニコニコチャンネルにて放送をスタートした。

「鈴村監督のグラサンナイト」は、映像監督・鈴村展弘さんをメインパーソナリティーに据えたトーク番組。俳優、女優、声優など芸能系のみならず、クリエイター、文化人、ミュージシャンなど、さまざまなパワーのあるゲストともに、時ににぎやかに、時に深く、さまざまな切り口で視聴者と一緒に楽しく盛り上がるという番組で、アシスタントは、女優・小山未結さんが務める。

今回のゲストは、「仮面ライダークウガ」で朝比奈奈々を演じた水原詩生(みずはらしお)さん。水原さんは今年放送20周年を迎えた「仮面ライダークウガ」が女優本格デビュー作であり、鈴村監督にとっても監督デビュー作でもある。まさに戦友ともいえる2人によって、今だから話せる撮影エピソードがたっぷり披露された。

記念すべき第1回の模様をレポートしよう。


鈴村監督のトレードマークはサングラス、ということで3人そろってサングラスで番組はスタート。何とも言えないコミカルなノリで始まった。

ファンの皆さんと一緒に作っていく番組、というコンセプトを掲げていることからトークは視聴者からの質問をきっかけに展開していった。

「仮面ライダークウガ」放送から20年ということで、「クウガ」との最初の出会いについて、オーディションを受けた当時は「何か歴史的な作品に出たいという駆け出し時代だった」と答える水原さん。実は、最初は「朝日奈 奈々」というキャラクターは存在しなかったそうだが、オーディション後に「こういう役はどうですか?」となかばあてがきのような形で役を用意してもらったという。

いっぽう本作が監督デビュー作だった鈴村監督は、現在の「平成仮面ライダー」枠以前の「メタルヒーロー」枠から助監督として制作に参加していた。番組中では、前番組「燃えろ!!ロボコン」は大きなアクションがない作品だったので、楽な撮影現場だったのに対し、「仮面ライダークウガ」は非常にハードな現場だったことを明かす。その結果、「仕事量が違いすぎる!」とぼやいていたスタッフもいたとか……。

また「緊張したスタッフ、キャストは?」というファンからの質問が読まれると、水原さんは「一条薫役の葛山信吾が、かっこよすぎて緊張した」とコメント。さすがイケメンヒーローブームの火付け役の「クウガ」。共演者も緊張させるほどだったとは。

いっぽう、緊張したスタッフについては、鈴村監督の師匠でもある「石田秀範監督の時は本当に緊張した」そうで、「とにかく怖かった」と振り返る。そんな時に助けになったのが、2020年10月13日に他界したカメラマンの、いのくままさおさんだったという。「いつもニコニコしていた」と水原さんが振り返ると、鈴村さんも「『クウガ』にはいのくまイズムが流れている」と故人をしのんだ。

そのほか、小山さんが「『クウガ』は現実味がある作品。人がすごく死にますよね」と感想を述べると、「コンプライアンス的に今はできないけど、リアルを追求した作風がよかった」と鈴村監督が作品を振り返る。

セットに本当に火を付けたり、ガラスを割ったりと、今ではCGで処理することの多い演出も実際にやっていたため、そういうシーンの撮影はまさに一発勝負。それゆえのリアリティが作品に独特の緊張感をもたらしていたと言える。

また水原さんは、奈々はきたろうさん演じる「おやっさん」とともに作品における「ぼけ役」であり、「ヒロインと思うなよ」と言われていたことを明かすなど、なかなかほかでは聞くことのできないトークが次々と飛び出してくる。

ちなみに今もきたろうさんとは、季節の変わり目にメールで時候の挨拶を交わしているという水原さん。放送から20年経ち、「おやっさん」と「奈々」は本当の親戚のような関係になっているというエピソードには、ほっこりさせられた。


さらに、水原さんが持ってきた共演者のサインが入った台本や、オフショット満載のアルバム。鈴村監督が持ってきた、人生初監督回となった第17話「臨戦」の台本、打ち上げ時に配られた五代雄介の名刺など、レアなアイテムも紹介され、またそのアイテムからトークがふくらんでいく。

個人的には、グロンギ語で演技するのが大変難しく、俳優によってはグロンギ語のカンペを出したことがある、という鈴村監督のトークが非常に印象的だった。

ファンなら、いつまでも番組を見ていたいと思わせられる裏話満載であった。

番組ではほかにも、鈴村監督から映像業界用語を教えてもらうコーナー「おしえて!!鈴村先生」、リアルタイムで流れてくる視聴者からのコメントを拾って回答するコーナーなどがあり、まさにファンと一緒になって番組が作られていく。

放送終盤、「当時、『クウガ』を見ていた子が親になって、子供に『クウガ』を見せているのか気になる」と水原さんが語ると、「見せているよ」と視聴者コメントが届く。それを見た水原さんは「がんばって撮った甲斐がある」と嬉しそうな表情を見せた。

このように、終始なごやかな雰囲気の中で「仮面ライダークウガ」のエピソードが語られた「鈴村監督のグラサンナイト」だった。今後も、番組では鈴村監督とゆかりのあるゲストを招き、今だから語れる裏話があれこれと聞ける番組になりそうだ。

次回の放送は11/30(月) 20:00から!ゲストに「魔法戦隊マジレンジャー」小津蒔人 / マジグリーン役の伊藤友樹さんを迎えて放送される予定だ。

最後に、放送終了後の3人にコメントをいただいたのでご紹介しよう!

■コメント

鈴村監督 放送自体は別に緊張しなかったけど、生放送だからね、話しちゃまずいこともあったりして別の緊張感はあったかな。ついつい出ちゃったけど(笑)。

今日の詩生ちゃんは若干天然感があったりして、そこが面白いというかね。ゲストによっても番組のノリが変わる気がして、そこは楽しみに思っています。

また、視聴者のお客さんたちの質問だったりテンションだったり、皆さんと一緒に作っていく番組というコンセプトが体感できた気もします。

小山 高校生の時に1回だけ生放送番組に出たことはあるんですけど、今回はアシスタントということで、ちょっとたどたどしいところもあったと思います。これから番組をやっていくうちに慣れていきたいです。

「仮面ライダークウガ」については、第1話、第2話と水原さんがメインの第40話、第41話を事前に見たんですけど、今回水原さんにお話をうかがって、最初からちゃんと全話を見てみようと思いました。

水原 当時のことを思い出しながら話すのって楽しかったです。つくづく「クウガ」って愛されている作品だと思いましたし、共演者、スタッフの皆さんの印象が熱いというか、出演できてよかったと思います。ただ、私ももうちょっとかっこいい役をやりたかったです(笑)。

奈々ちゃんのシーンは癒される、というコメントは私にとってうれしい言葉なので、ほめてくれてありがとうございます。また私とおやっさんのハチャメチャなギャグのシーンを見て、癒されてください。

【チャンネル情報】

・メインパーソナリティー:鈴村展弘

・アシスタント:小山未結    

・視聴:月額770円

・協力:株式会社ムジーク

・URL:#

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