特殊素材のグラデーションが美しい! 「Figure-rise Standard 仮面ライダー響鬼」を作ってみよう!【YU-GOのキャラクターモデリングLABO 第3回】

「YU-GOのキャラクターモデリングLABO」第3回のテーマは、BANDAI SPIRITSのプラモデル「Figure-rise Standard 仮面ライダー響鬼」です!!


今年は「仮面ライダー響鬼」15周年のアニバーサリーイヤーということもあり、そのタイミングでプラモデルが出るなんて嬉しい限りです。

ボックスアートは本編冒頭の舞台となった屋久島をイメージしているようで、開封前から期待が高まります!!

それでは、早速箱を開けてみましょう。


いきなり音撃鼓がドドンッ!!と出てきました。蘇我入鹿もビックリ!です。

パーツはこんな感じ。新開発の「偏光成形色」で実物スーツの質感が再現されています。これは本当にすごい技術です!!



マスク部も全て別パーツ!! マスキングの必要は全くなし!!

開発ブログに書かれていた通り、かなり鍛えた仕様になっていますね。

変身音叉「音角」も細かいディテールがキッチリと再現されています。

「音撃棒 烈火の鬼石」もクリアパーツで再現されているのが嬉しいトコロです。「告」って文字が太鼓の音とともに浮かび上がってきそうですね。

キット自体は細かい部品が多いので、組み立て時になくさないよう注意が必要ですが、その分、完成するとかなり見応えがあります。再現度もかなり高く、響鬼を演じたスーツアクター・伊藤慎さんの体型がバッチリ再現されています。

やっぱり結構、鍛えてますね。

このままでも最高にカッコいい響鬼さんなのですが、ここから少し手を加えてみたいと思います。

ボディ全体の合わせ目が気になるので、接着後に、合わせ目をすべて消しました。

かなり手間はかかりますが、その効果は十分にあると思います。

接着後の隙間を埋める際、ガイアノーツの「瞬間カラーパテ ブラック」がかなり役に立ちました。

手首のパーツも少し削り込んで、握り拳の指を彫刻していきます。

「変身音叉 音角」も、プロップ(劇中で使用された物品、小道具のこと)の資料を見ながらディテールアップ。針ヤスリ等で削り込んでいます。

インパクトの強い音撃鼓も、少しテクスチャーを追加することでさらに雰囲気が出てきます。溶きパテに鉄道模型用のシーナリーバラストを混ぜて塗ってみました。

褌(ふんどし)の部分はメラミンスポンジで擦った後に、GSIクレオスのMr.ウェザリングカラーでウォッシング。お手軽に質感を再現できるのでオススメです

今回は偏向成型色にもうひと味加えてみようというコトで、「SHOW UP MAZIORA アンドロメダII」を使用。

実際のスーツに使われた塗料ということもあり、響鬼さんをつくるうえでもマストな塗料です。

合わせ目処理後のリタッチに「ベースカラー リアルブラック」。仕上げのクリアコートに「ホビー専用 1液型ウレタンクリアー」を使用することにします。

本体は偏光成型色を生かすために、オールノンサフ仕上げにしてあります。

完成!!

偏向成型色にひと味プラスするだけでこのような仕上がりに!

スーツのグラデーションをリアルに再現するコツとしては、少し吹き過ぎたかな?くらいで、ちょうどいい感じに仕上がります。

コーティングに使用した「1液型ウレタンクリアー」も、実物に近い質感を出すのにピッタリでした。完成に近づくに連れて実際のスーツの質感に近くなっていくのが楽しかったです。

顔のアップショット。

極力実際に撮影に使われたスーツに近づけるために、各個所ごとにさまざまな塗料を使い分けています。細部を塗り分けることによってマスクの情報量が増えました。

塗料の質感を変えることで雰囲気を演出することも、プラモデル作りのうえでは重要だったりします。

「語る背中」といった感じのバックショット。

オープニングのイメージも演出することが可能です。

もちろん響鬼さん独特の「あの」ポーズもバッチリキマリます!!「シュ!」

第56回紅白歌合戦に、サプライズ出場した時の決めポーズも再現!!

細部も資料を徹底検証して塗り込んでいきます。

台座に、テクスチャーを加えた音撃鼓を配してみました。

決めろ! 一気火勢の型!!

「変身音叉 音角」をキッチリつくり込むと、これがいいアクセントになりますね。わがままを言わせていただくなら、ディスクアニマルも欲しかったな~……。

響鬼の世界観には「緑」が合うと放映当時から感じていたので、簡易ながらベースもつくってみました。

流木にカラーパウダーなどを接着したのですが、劇中の「和」の雰囲気が出せたように思います。

連載三之巻いかがだったでしょうか?

「仮面ライダー響鬼」15周年の年に、響鬼さんの作例を作れることを心から嬉しく思います。

「和」の空気が漂う響鬼の作風や世界観はなんとなく暖かくて、ほっこりしていたことを覚えています。放送当時のことをいろいろと思い出しながら作ってみました。

たくさんの方の心に響きますように……。

では、次回の作例でまたお逢いしましょう!!

じゃあな!

BGM: "輝(かがやき)" "少年よ"

(文・作例/YU-GO)

【商品情報】

■Figure-rise Standard 仮面ライダー響鬼

・発売中

・価格:3,740円(税込)

<付属品>

・フィギュアライズエフェクト台座×1

・音撃棒、音撃棒エフェクト×2

・音撃鼓エフェクト×1

・音角×1

・手首パーツ 決め手(右)、音角専用手(右)、音撃棒一体持ち手(左右)、平手(左右)、握り手(左右)

・ホイルシール×1

・テトロンシール×1

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