メインキャスト&アーティスト陣が「SEASON2」への想いを語る!主題歌も初歌唱! 「ゆるキャン△ SEASON2~磐田・浜松編~」先行上映会レポート

人気シリーズ待望の最新作であるTVアニメーション「ゆるキャン△ SEASON2」(以下、「SEASON2」)が、2021年1月より放送スタートする。それに先立ち、2020年11月29日(日)に丸の内ピカデリーにて先行上映会「ゆるキャン△ SEASON2~磐田・浜松編~」が開催された。

出演者は、花守ゆみりさん(各務原なでしこ役)、東山奈央さん(志摩リン役)、原 紗友里さん(大垣千明役)、豊崎愛生さん(犬山あおい役)、高橋李依さん(斉藤恵那役)、黒沢ともよさん(土岐綾乃役)、亜咲花さん(オープニングテーマアーティスト)、佐々木恵梨さん(エンディングテーマアーティスト)。先行上映回の模様は、全国35か所でライブビューングも実施され、多くの「ゆるキャン△」ファンが楽しんだ。

「ゆるキャン△」らしい和やかな空気でトークを展開!

まずは、「SEASON2」の第1話〜第3話を先行上映。美麗な映像、音楽、キャラクターたちの雰囲気、空気感、どれを取っても「ゆるキャン△」らしさがたっぷり詰まった内容に加え、「SEASON2」からの新要素もあり、3話分があっという間に感じられたことだろう。

上映に続いて、メインキャストの花守さん、東山さん、原さん、豊崎さん、高橋さん、黒沢さんが登壇。高橋さんはちくわ(斉藤恵那が飼っているチワワ)のぬいぐるみも手にしており、豪華メンバーが勢揃い。

花守さんから順に「キャンにちは!」と「ゆるキャン△」ならではの挨拶をしていくと、東山さんの目にはいきなり涙が浮かぶ。自身のイベントなどオンラインで行われたものはあったものの、こうやって直接お客さんと対面するのは今年2月以来とのことで、感慨もひとしおの様子だった。ほかのメンバーも、役に合わせて挨拶のイントネーションを変えたり、「熊とトラとチワワ、100匹放っときます」と作中のネタを入れたりと、言葉の端々に作品愛が垣間見える。

「SEASON2」から新たに登場する、なでしこの幼なじみ・土岐綾乃を演じる黒沢さんは、さっそく「キャンにちは!」の挨拶を教えてほしいとお願い。メンバーとはほかの作品でそれぞれ共演歴があることもあり、すっかりなじんだ様子でトークを繰り広げた。

そんな「SEASON2」は2018年に「へやキャン△」や劇場版とともに発表されたわけだが、その時の感想を聞かれると、花守さんは「宇宙に放り出された気分になった」と当時の嬉しさを口に。発表の瞬間は涙、涙だったようで、原さんからは「ゆみりちゃんがきれいな涙を流していた印象がすごく強かった」との言葉も飛び出す。実際にアフレコが始まった時は、その涙を思い出したのだとか。

東山さんも、アフレコは前作からかなり時間が経っていたものの、イベントやゲームなどで「ゆるキャン△」に触れる機会が多かったので、スッと入っていけたと話す。豊崎さんは、とにかく感謝の気持ちでいっぱいだと顔をほころばせ、「ゆるキャン△」はファンの人はもちろん、スタッフ陣の愛もすごいと語っていた。

いっぽう、高橋さんは「第1期でやりきったから、続けるのが怖い気持ちもちょっとだけあった」と正直な気持ちを吐露する。しかしいざアフレコをやってみて「ちゃんと1期のテンポ感で続けていけるんだ」と実感できたようだった。

そして、黒沢さんは綾乃役に決まった時のことを語る。「ゆるキャン△」がこだわりを持って作られている作品なのは知っていたので、嬉しさと同時に緊張もあったという。「が、が、が、がんばります!」という気持ちで臨んだそうだが、やはりメンバーとのこれまでの繋がりがあったから、安心して参加できたと振り返っていた。

続く話題は、公開中のキービジュアルについて。公式サイトなどで確認してもらえばわかるように、“夜”と“朝”の2種類のバージョンあり、それぞれ3人ずつバックショットが描かれている。夜のシーンが描かれている場所は花守さんが以前訪れたことがある場所だそうで、行くのが早すぎたと笑う。

ティザービジュアルが公開されたのは役が決まる前だったという黒沢さんは、「その時は、(大塚)明夫さんがキャンプをやっている作品としか」と、先日配信された『あきキャン△』のことを引き合いに。ただ、実際には大塚さんはナレーションやリンのおじいちゃんの役なので、「(キャンプを)やってないじゃん、と思いました(笑)」いうオチまで話してくれた。

さらに、今回は上映後の舞台挨拶ということで、もう一度見てほしいシーンについても話がおよび、「このキャラのやさしさ」や、「この家族」、「妹」、「おいしそうなご飯」、「お餅の伸び具合」など、ポイントがあげられていく。読者の皆さんにも、オンエア時に細かなところまで見ていただきたい。

また、ご存知の人も多いと思うが、“松ぼっくり”などの声は豊崎さんが兼ね役で演じている。その話題になると、実際にステージ上で声を出してみんなを喜ばせる豊崎さん。ちなみに、ちくわは原さんが演じているので、本役以外のところでのキャスト陣の演技も楽しみだ。



オープニング&エンディングテーマを初歌唱!

トークの後は、前作に引き続き主題歌を担当する亜咲花さんと佐々木さんが登壇。

オープニングテーマ「Seize The Day」について亜咲花さんは、「新しく一歩を踏み出すような楽曲のジャンル、歌詞にしていきたいと思って。前回の『SHINY DAYS』よりもポップさのある、弾けるような楽曲に仕上がりました」と説明。なでしこたちの気持ちや心を込めたレコーディングでは、ゴスペルっぽい歌い方をより強くしたという。衣装も1950年代のヨーロッパ風をイメージして作ってもらったとのことで、オシャレさを目指した曲の内容だけでなく、その声質や歌い方、衣装にも注目だ。

いっぽう、エンディングテーマ「はるのとなり」の作詞・作曲・編曲を担当した佐々木さんは、「テーマは『おうちに帰ろう』ということで、キャンプや旅先からゆったりおうちに帰っているところをイメージして楽曲を作りました」と語る。真冬の空気より、少し春の匂いが感じられる季節を思い浮かべながら作ったとのことで、タイトルにも“もうすぐ春だ”という意味合いが込められているのだとか。

そして、2人はステージで生歌を披露。4月には声帯ポリープ手術を行い、直接人前で歌うのは久しぶりなので緊張していると話す亜咲花さんだったが、その歌声はオシャレさも力強さもさらにパワーアップ。ステージを左右に移動しながら、笑顔いっぱいで「Seize The Day」を歌い上げた。

続いて、佐々木さんが彼女の大きな魅力であるヒーリングボイスで「はるのとなり」を歌い、みんなの心を暖かくしてくれる。曲後には、お客さんの偉大さを口にする2人。作品が持つ気持ちや温度感はみんなに伝わっており、2人の素敵な歌声に花守さんや東山さんがちょっぴり涙ぐむ姿も見られた。

イベントの最後には、今後の告知として、延期となっていたイベントの振替開催日が決定したことや、VRゲームのリリース決定などを発表。今冬リリース予定のVRゲームについては、美しい風景のもとでリンと一緒に現地にいるような感覚を味わえる映像も公開された。

さらに、ここでなんと、「ハローキティキャン△」として「ゆるキャン△」とコラボを行っている、あのハローキティがサプライズで登場!

これは出演者たちも聞かされていなかったようで、みんな大興奮。「どうしよう」「かわいい!」とぴょんぴょん飛び跳ねて喜びを爆発させる。また、サンリオキャラクターと「ゆるキャン△」との描き起こしコラボビジュアルも公開され、そのかわいらしさにこちらも嬉しい悲鳴。

嬉しさと興奮冷めやらぬ中、花守さんによる「『SEASON2』は、おかえりという気持ちで私たちも台本を読ませていただき、声を吹き込ませていただいております。スタッフさんの愛や、なによりファンの皆さんが応援してくださる愛を一身に受けながら、大切に大切に作らせていただいております。本当に面白いし、おいしそうだし、ほっこりするし、でもホロリとしてしまう、そんな素敵なお話が続いていきますので、よろしくお願いします」という挨拶で上映会は終了。

1月からの放送がさらに楽しみになるイベントとなった。


(取材・文/千葉研一)

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