「あの頃は青春だった！」──「魔法戦隊マジレンジャー」マジグリーン／小津薪人役・伊藤友樹をゲストに迎えた「鈴村監督のグラサンナイト」第2回レポート

「仮面ライダークウガ」「仮面ライダーアギト」「美少女戦士セーラームーン」「炎神戦隊ゴーオンジャー」「非公認戦隊アキバレンジャー」といった特撮作品のみならず「ノーコン・キッド〜ぼくらのゲーム史〜」「初森ベマーズ」「湘南純愛組！ YOUNG GTO!」」などのドラマも多数手がける鈴村展弘監督がメインパーソナリティーを務める番組「鈴村監督のグラサンナイト」の第2回が、2020年11月30日20時よりニコニコチャンネルにて放送された。

「鈴村監督のグラサンナイト」は、映像監督・鈴村展弘さんをメインパーソナリティーに据えたトーク番組。俳優、女優、声優など芸能系のみならず、クリエイター、文化人、ミュージシャンなど、さまざまなパワーのあるゲストともに、時ににぎやかに、時に深く、さまざまな切り口で視聴者と一緒に楽しく盛り上がるという番組で、アシスタントは、女優・小山未結さんが務める。

第2回放送では、「魔法戦隊マジレンジャー」（2005年放送）マジグリーン／小津薪人役の伊藤友樹さんがゲストに登場。撮影当時、鈴村監督と大いに飲み語り合った盟友の出演ということで、非常に軽快なトークが繰り広げられた。

とはいえ実際に顔を合わせて話すのは昨年放送された、ニコニコ生放送番組依頼。2年弱ぶりの再会となったが、しょっぱなから2人はアクセル全開！軽妙洒脱なトークの応酬が続く。

そんな伊藤さんだが、「当時の思い出は？」と鈴村さんから尋ねられると「たくさん飲んだこと」と返答。当時、伊藤さんはまだ20歳になったばかりくらい。いっぽうの鈴村監督は30代半ば。当時の監督と同じくらいの年になった伊藤さんは、「そんな若者と、よくサシで飲んでくれたな」と改めて感謝している様子。

ちなみに2人は、アメリカで行われたアニメコンベンションに「マジレンジャー」関係者で招待された際、ずっとおしゃべりしたりお酒を飲んでいたそうで、あまりの盛り上がりぶりに天空聖者スノウジェル役の潘恵子さんに「お酒飲みすぎ！」「しゃべりすぎ！」と怒られたという。そんなエピソードすら「すごく楽しかった」と振り返る。

その一方で、撮影は緊張感がつきまとっていたという。というのも、まだ当時のスーパー戦隊シリーズの撮影現場は16mmフィルムでの撮影だったため、各話で使用できるフィルムの本数が限られていたためだ。

鈴村監督は、自身がモデルになった敵怪人「ベルビレジ」が登場した第23話、第24話では熱がはいりすぎたあまり、フィルムを使いすぎて始末書を書くはめになったと語り、伊藤さんは「撮れる時を狙わないといけないという緊張感があった」「ちゃんとリハーサルもやっていた」と役者ならではの思い出を語った。

話題はオーディション時のエピソードにも及び、小津芳香／マジピンク役の別府あゆみさんは、「レッドがやりたいです。レッドがやりたくて、ここまで来たんです」とスタッフに直談判していたことが明かされた。

そのほか、小津兄弟の絆を感じさせるエピソードが伊藤さんから語られ、ファンも鈴村監督も「そんなことがあったんだ」と新たな発見に驚いていた。

映像業界の専門用語を解説してくれる「おしえて!!鈴村先生」のコーナーや、歴代「スーパー戦隊」シリーズの「○○戦隊」から続く「○○レンジャー」「○○マン」の名前を当てるというクイズで盛り上がったあとは、視聴者のコメントやSNSに寄せられた質問に答えるコーナーが行われた。

ここでは「伊藤さんにとってのヒーローは？」という質問が飛び出し、これまでの軽いノリから一転して、役者を志したきっかけのヒーローであるロビン・ウィリアムスの魅力を語る伊藤さん。

そのほか2020年11月3日に行われた、小津兄弟が勢ぞろいしたオンライントークイベントで披露された「マジレンジャー」15周年記念ソング「You’re My Hero」についても語られた。この曲は、OP歌手・岩崎貴文さん、ED歌手・Sister MAYOさんとともに作ったオリジナル曲で今のところリリースの予定などは、いろいろな事情で立っていないそうだが、ファンの反響次第では何か動きがあるかも……とのこと。

今後の展開にも期待を感じさせる第2回放送となった。