1位は「魔女の旅々」OPテーマ、上田麗奈が歌う「リテラチュア」に決定！ 「2020秋アニメOPテーマ人気投票」結果発表

コロナ禍の中、ようやく作品数もある程度そろって盛り上がった2020年秋アニメもついに最終回。各作品を色取ってきたOPテーマも聞き納めだ。そこで、2020年11月9日～11月23日にかけて実施された、アキバ総研公式投票企画「どの曲がお気に入り？2020秋アニメOPテーマ人気投票」。その結果を発表しよう。

以下は、ベスト10の曲となる。

1位：上田麗奈「リテラチュア」（魔女の旅々）･･････209票
2位：高槻かなこ「Anti world」（100万の命の上に俺は立っている）･･････135票
3位：スヤリス姫(CV.水瀬いのり)「快眠！安眠！スヤリスト生活」（魔王城でおやすみ）･･････60票
4位：Eve「廻廻奇譚」（呪術廻戦）･･････56票
5位：安達としまむら(CV.鬼頭明里と伊藤美来)「君に会えた日」（安達としまむら）･･････51票
6位：Petit Rabbit's「天空カフェテリア」（ご注文はうさぎですか？ BLOOM）･･････48票
6位：鈴木愛奈「もっと高く」（いわかける！- Sport Climbing Girls -）･･････48票
8位：畠中祐「DYING WISH」（憂国のモリアーティ）･･････42票
9位：由崎司(CV.鬼頭明里)「恋のうた(feat. 由崎司)」（トニカクカワイイ）･･････38票
10位：富田美憂「Broken Sky」（無能なナナ）･･････29票

見事、2位との差を大きく開いて1位になったのは、「魔女の旅々」のOPテーマである、上田麗奈「リテラチュア」だった。上田麗奈さんは、最近大注目の若手女性声優であるが、本作では声優ではなく、OPテーマを歌うアーティストとして参加している。正統派お姉さん系ボイスで人気の上田さんであるが、その演技力も高く評価されており、その片鱗はこのOPテーマでも感じられる。ややウィスパーがかったハイトーンボイスが上田さんの声の魅力だが、ひと言ひと言紡ぎ出すようにていねいに歌う姿勢は、まさに上田さんの演技そのもの。1曲聴いた後には、ひとつの作品を観たような余韻さえ残る。「魔女の旅々」という、ややダークで押さえた雰囲気の作品カラーにもよく似合っており、印象に残るOP曲となった。

続いて2位となったのは、「100万の命の上に俺は立っている」のOPテーマ、高槻かなこ「Anti world」だった。高槻かなこさんは、「ラブライブ！サンシャイン!!」で国木田花丸役を演じていることで知られる若手女性声優。同作品に登場するアイドルグループ「Aqours」のメンバーでもあり、その歌唱力には定評があるところ。本作「Anti world」は、王道のロックナンバーとでも言うべき楽曲であるが、「Aqours」で見せるその姿とは異なる、クールでアッパーな感じの歌いっぷりが、彼女の魅力をさらに引き上げているナンバーだ。

続く3位は、「魔王城でおやすみ」のOPテーマ曲、スヤリス姫（CV.水瀬いのり）が歌う「快眠！安眠！スヤリスト生活」となった。まさに王道中の王道とも言うべき、アップテンポかつコミカルなキャラソンである本楽曲だが、本作で主役のスヤリス姫を演じる水瀬いのりさんが、劇中のコミカルな雰囲気そのままにかわいらしく歌い上げるのが、何ともいとおしい。睡眠がテーマだけあって、「ノンレム睡眠、レム睡眠♪」というフレーズが何度も繰り返されるが、一度聴いたら頭の中をこのフレーズが駆け巡ること必至だ。

4位には「呪術廻戦」のEve「廻廻奇譚」がランクイン。「呪術廻戦」は言わずと知れた、2020秋アニメの中でも最重要作品のひとつであるが、そのOPテーマに選ばれたこの楽曲は、「呪術廻戦」の世界観にマッチした、非常にスリリングかつスピーディー、そしてどこかクールなカッコいいナンバーだ。どちらかと言えば、やわらか感じの作品が多い2020年秋アニメの中では異彩を放っている本作だが、それだけにOPテーマも含めて、作品の持つ魅力が全開になった感がある。

いっぽう、5位の「安達としまむら」のOPテーマ、安達としまむら（CV.鬼頭明里と伊藤美来）が歌う「君に会えた日」は、こちらも作品の雰囲気にぴったり寄り添った、主人公の女子2人が歌うさわやかなキャラソンである。なお、本作で安達を演じる鬼頭明里さんは、本投票では9位にランクインした「トニカクカワイイ」のOPテーマ、由崎司（CV.鬼頭明里）「恋のうた（feat. 由崎司）」も歌っており、2作品がベスト10にランクインするという結果になった。まさに今乗りに乗っている大人気声優である鬼頭さん、さすがの人気と言うべきであろうか。

6位のPetit Rabbit's「天空カフェテリア」は、人気のゆるふわコメディ「ご注文はうさぎですか？ BLOOM」のOPテーマ。こちらも説明の必要はないと思うが、かわいらしい主人公たちを演じる声優グループ「Petit Rabbit's（プチラビッツ）」（佐倉綾音、水瀬いのり、種田梨沙、佐藤聡美、内田真礼）が、作品そのものの雰囲気でかわいらしく歌うというキャラソンの王道ナンバーだ。なお、水瀬いのりさんは、3位「快眠！安眠！スヤリスト生活」に続く2作品目のランクインということになる。

これと同率で6位となった、鈴木愛奈「もっと高く」は「いわかける！- Sport Climbing Girls -」のOPテーマ。鈴木愛奈さんと言えば、「邪神ちゃんドロップキック」で一世を風靡した声優さんであるが、元々民謡を歌っていたというその歌唱力にも定評があり、本作もそんな鈴木さんの歌唱力が光る1曲となっている。

8位の畠中祐「DYING WISH」は、サスペンスドラマ「憂国のモリアーティ」のOPテーマ。作品が持つダークだがどこか美しい世界観にぴったりくる、荘厳なテーマを持った楽曲に仕上がっている。畠中祐さんとしては5枚目のシングル曲となるが、アニメタイアップとしては、2019年の「ナカノヒトゲノム【実況中】」に次いで2作目となる。

最後に10位の富田美憂「Broken Sky」は、「無能なナナ」のOPテーマ。本作は、騙し合いをテーマにしたサスペンス作品であり、本楽曲もその世界観に沿ったどこかスリリングな雰囲気を漂わせるアップテンポのナンバーだ。これを歌う富田美憂さんは、声優としてはどちらかと言えば、かわいらしいキャラクターを演じることが多いように思うが、本作では、鋭くクールなアーティストとしての一面を見せている。

さまざまな作品が顔をそろえ、なかなか豊作だった2020年秋アニメ。OPテーマについても、以上見てきたように、ベスト10に選ばれた楽曲は、作品の雰囲気を体現したすぐれた楽曲が多い印象で、なかなか豊作のシーズンだったと言えるのではないだろうか。

11位以下の結果は、下記ページを参照していただきたい。