【大会レポート】オンラインで初めて行われた「TEPPEN」世界大会を制したのは日本人のkuran選手!
27日、ガンホーが配信するスマートフォン向けの対戦型デジタルカードゲーム「TEPPEN」の世界大会、「TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2020TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2020」の決勝大会が、オンラインで行われた。
番狂わせの連続! 事前情報で有力とされていた選手が敗退
トーナメント序盤戦。日本人選手で優勝最有力と目されていた、ツアーポイントランキング1位のアース選手は、Dブロック1回戦で同じ日本勢の木霊選手に2セット連取され敗退した。
使用可能なヒーロー、ヒーローアーツ、カードの選択肢が去年の世界大会より圧倒的に増え、戦略の幅も広がっているということで、前回上位に名を連ねた選手も次々と敗退。前回王者で、初戦のナリカワ選手、2回戦のSpooky選手を盤石な立ち回りで下した台湾のlast guardian選手も、ベスト8で日本のライア選手に劇的な逆転を演出され敗退。ベスト4にはすべて日本人選手が残る結果となった。
勝ち上がったのは前回準優勝のtarakomanとその雄姿にあこがれて始めたkuran!
決勝戦に勝ち上がったのは、前回準優勝で、今回のトーナメントすべての試合で一度劣勢になるも、そのたびに冷静な判断で巻き返した「TEPPEN界の王子」ことtarakoman選手と、そのtarakoman選手を目標に今年から本格的にゲームを始めたというkuran選手だった。
1ラウンド目は、kuran選手の型にはまると怖いウロボロス(ウェスカー)デッキに、守備的なまもりの大盾(アイルー) デッキを組んでいるtarakoman選手は、開始時の手札に恵まれず、あえてカードを出さずに終了時間1分までリアクションせずに時間稼ぎをし、ラスト1分程度で速攻をかけるプランに賭けた。しかし、これをkuran選手は受けきり、1本を先取した。
2ラウンド目はkuran選手がまもりの大盾、落鳳波(ゼロ)デッキで対決。ここでもtarakoman選手は終盤まで劣勢で、ライフポント1まで追い込まれるが、ギリギリのところで、カウンターハンターを引きあて、スーパーアーツ「落鳳波」で相手の自陣カードを消滅させると、一気に逆転。イーブンとし、この劇的な逆転劇には実況席も騒然となった。
3ラウンド目はまもりの大盾のミラーマッチとなった。序盤はtarakoman選手優位だったが、kuran選手の手札が充実すると、じょじょにライフを削られ、そのまま決着。2代目チャンピオンはkuran選手となり、tarakoman選手は2年連続準優勝となった。
TEPPEN史上だけではなく、eスポーツ史上でも語り草になりそうな1戦を演じたふたりの選手に、観戦していたガンホーの森下一喜社長も感極まり涙。「あの、そうですね……、ゲームを作っていると、いろいろと迷うことがいっぱいあるんですけど、みなさんに応援してもらえるのは幸せだと思います」と今回の出場選手やファンに感謝の気持ちを明かしたのだった。
優勝後のオンラインでの囲み取材に応じたkuran選手は、今回の使用デッキで特に注目となったウロボロスについて「直前で決めましたがかなり当たっていました」とコメント。最後のまもりの大盾ミラーマッチに関しては、これまでの対戦経験などで、お互いの手の内を知り尽くしていることから「そのときの(手札の)引きとかが大事だった」とほぼ時の運だったと明かしたのだった。
また、目標としていたtarakoman選手と決勝で当たったことについては「まさか当たるとは思っていませんでした。それが、当たれたので勝っても負けても楽しもうと思いました」と語った。tarakoman選手以外にも、一緒に試合をしたプレイヤーも多くいるということで「1年でうまくなれたのは自分の力だけではないと思います。チームで練習して、意見を出し合ったからです」とほかの選手にも感謝の気持ちを送った。
2回目の世界大会となった今大会には棋士や雀士、格闘ゲーマー、アクションゲーマーなど、従来のカードゲーマー以外の他ゲー勢も多数参加し、世界大会への出場者も生まれた。kuran選手自身は、カードゲームを中心にプレイしているが同ゲームに特徴については「カードゲームであってカードゲームじゃない、実力が強く出るゲーム」と話しており、ゲームの特徴について一言で表すとすればという質問に関しては「瞬発力と思考力です」とコメントした。
【アプリ情報】
■TEPPEN
ジャンル:アルティメットカードバトル
対応機種:iOS 10.0以降/Android6.0以降
価格:無料(ゲーム内課金あり)
配信開始日 :
2019年7月4日(木):北米・欧州 ※太平洋標準時
2019年8月8日(木):アジア・日本
対応言語:英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、繁体字、簡体字
発売元:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
開発:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社、株式会社カプコン
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