【インタビュー】石川吉元プロデューサーに聞く。「攻殻機動隊」シリーズ・全ボーカル曲のハイレゾ音源を収録したUSBメモリーが発売!

2021年1月20日(水)に発売になる「攻殻機動隊 superb music high resolution USB/SHM-CD」は、「攻殻」ファンにとって特別なアイテムになりそうだ。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」、「イノセンス」、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(攻殻機動隊 S.A.C.)」、「攻殻機動隊ARISE」の主題歌・挿入歌50曲を96KHz/24bit WAVハイレゾ音源とAAC音源で収録したプリレコーデッドUSB がまずは登場。USBメモリーをシルバーの亜鉛合金でくるみ、小さいながらも重厚感あふれるアイテムとなった。また、シルバーの丸缶に収納した高品質CD「SHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアルCD)」も同時発売。こちらでも、全50曲を高音質で楽しむことができる。
川井憲次、菅野よう子、コーネリアスという日本を代表する作曲家が手がけてきた「攻殻」の音楽。「イノセンス」以降の作品で音楽ディレクターを務め、今回の企画を実現させた株式会社フライングドッグの石川吉元氏に、「攻殻機動隊 superb music high resolution USB/SHM-CD」へのこだわりと、「攻殻」の音楽の歩みについて語ってもらった!

「攻殻」のコアなファンのために、音質とアイテムとしての存在感にこだわりました


──「high resolution USB」も「SHM-CD」も、まずはモノとしての存在感がありますね。

石川 「攻殻機動隊」のファンはコアな方が多いので、コレクション性の高いアイテムにすることを意識しました。「high resolution USB」は持ってみると、まるで歴史に出てくる金印ですね(笑)。ずっしりと手応えがあり、それを収納する紙製BOXも高級感があるものになっています。「SHM-CD」の丸缶はあえてCDよりも大きめの直径約17cmにして、存在感を出しました。両方とも、内容的には「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」から「攻殻機動隊ARISE」までのボーカル曲、厳密に言うと作詞者がクレジットされている曲をすべて収録しています。数えてみると、ちょうど50曲でキリがよかったんです。注目していただきたいのは価格で、ハイレゾ音源を個別に購入すると25,000円くらいになるのが、今回のUSBは15,000円ということで、しかも高級な筐体にも入ってかなりお得になっているんです。CDはさらにその半額で、しかも従来のCDよりも高音質です。

──しかも、データだけでなくアイテムとしての価値もあるというのが、今回の企画ですね。「high resolution USB」の製品としてのこだわりを教えていただけますか?

石川 まず、USBメモリー本体です。有名アーティストのUSBメモリーを手がけてきた経験のあるJVCケンウッド・クリエイティブメディアという我々のグループ会社に協力を仰いで、生産を依頼しました。高音質のUSBメモリーを使っていて、品質にばらつきが生まれないように、すべて同じメーカー、同じ工場のロットで生産しているんです。


──USBメモリーをくるんでいる、シルバーの金属は何ですか?

石川 亜鉛合金です。持ったときの心地よい重さと色のよさで選びました。フタと本体をぴったり合わせてヘアライン加工を施しています。ここにも高い技術が使われているんです。

──いっぽうの「SHM-CD」とはどういったものなのでしょう?

石川 「スーパー・ハイ・マテリアルCD」という、読み取りエラーが少なくて透明度の高いCDです。CDというものは再生するときにはどうしても読み取りエラーが出て、CDプレーヤーはそれを自動補正しているんですけど、音質が低下してしまう可能性があるんです。これに対して、読み取りエラーを軽減させ、従来のCDよりもいい音質で聴けるのが「SHM-CD」で、こちらもJVCケンウッド・クリエイティブメディアに発注しました。現代は、高音質のハイレゾと手軽に聴けるストリーミングにリスニングスタイルが二分化されていると思うんですけど、今回、「SHM-CD」を製作してみて、CDもかなりの高音質だと再認識しました。


──どちらも完全生産限定商品なんですよね。

石川 はい。2020年9月で一度、予約を締め切らせていただきました。それ以降も予約は受けつけていますが、もしかしたら在庫がなくなってしまう可能性もあることをご了承いただいているというシステムです。現段階でかなりのご予約をいただいていますので、興味がある方は早めに申し込んでいただきますよう、お願いします。

おすすめ記事