全集中で生アフレコ! 『3期やります!ふるさと納税アニメ「邪神ちゃんドロップキックX」ステージですの』レポート【AnimeJapan2021】

2021年3月27日、28日にかけて開催された「AnimeJapan2021」内「永久(Everlasting)BLUE ステージ」にて27日、『3期やります!ふるさと納税アニメ「邪神ちゃんドロップキックX」ステージですの』が行われた。

「邪神ちゃんドロップキック」といえば、アキバ総研読者にはもはやおなじみだろう。2018年にTVアニメ第1期が放送され、2020年より第2期が放送。さらに2020年10月、アニメ第3期に向けたクラウドファンディングを開始し、目標金額を2日間で2000万円の目標を達成し製作を決定。(※クラウドファンディングは12月末日まで開催)。

その後もクラウドファンディング、ふるさと納税など既存のアニメビジネスの枠内にとらわれないコラボを積極的に行う異色のIPとして注目されている異色の作品だ。

そんな「邪神ちゃん」が、「AnimeJapan2021」初日「永久(Everlasting)BLUE ステージ」のトリを務めた。ちなみに同時間帯、「繋(Connect) GREENステージ」では「鬼滅の刃」のステージが行われていた。日本のアニメ史に燦然と輝く大ヒット作と、がっぷり四つでぶつかる作品なんて「邪神ちゃん」以外には存在しないのである。

なお、「邪神ちゃん」ステージでは、鈴木愛奈(邪神ちゃん役)、大森日雅(花園ゆりね役)、久保田未夢(メデューサ役)、小見川千明(ミノス役)、小坂井祐莉絵(ぺこら役)、佐々木李子(ぽぽろん役)、山田麻莉奈(ぴの役)、原奈津子(橘芽依役)、荒浪和沙(遊佐役)、寺田御子(氷ちゃん役)と10名のメインキャストが集結! このメンバーが35分の持ち時間を使って、なんとアニメ1話分を生アフレコしちゃうという「AnimeJapan」史上初の試みに挑んだのである。失敗のできない一発勝負である。全集中でキャストは演技を繰り広げた。

アニメ1本分……といいつつも、ただ本編を再現するだけで終わらないのが「邪神ちゃん」だ。ちゃんとアニメの合間には提供クレジットが流れたり、ふるさと納税のオリジナルCMが流れたりと、力の入れようがハンパない。(もちろんこれらのナレーションも生演技だ!)

また、「AnimeJapan」のステージ映像は2日でアーカイブが見られなくなってしまうので、今回見逃せば二度と見られないという超レアバージョンでもある。そんなわけで、アニメ本編も、時おりセリフが「AnimeJapan」仕様にアレンジされたり、キャスト陣もここぞとばかりにぶっ飛んだ演技を見せたりとやりたい放題。

とりわけ「大蛇丸~!」と叫ぶ原奈津子さんの熱演は爆笑もの! また、演技の合間に目配せしたり笑みをかみ殺す鈴木愛奈さんと大森日雅さんのやりとりが、なんともほほえましい。2人の仲のよさがうかがえる。

また、ぽぽろんのライブシーンでは、実際に佐々木李子さんがフリ付きで歌唱。ファンの声援を、ほかのキャスト陣が演じることで(いわゆるガヤ)、リアルなライブ会場を再現。時世柄、なかなかリアルイベントの開催が難しい昨今、アニメの中でもイベントの空気を感じることができたのはちょっぴり感動……したのは筆者だけ?

「邪神ちゃん」を愛する邪教徒は、ここでしか見られないレアな「邪神ちゃん」を堪能でき、初めて「邪神ちゃん」を見る人は本作の勢いと楽しさを味わうことができる、プレミアムなステージだったのではないだろうか。

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