「みんな、ここで命を繋いでいたんだ」相田ケンスケ役・岩永哲哉も感激!「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の「第3村ミニチュアセット」が、ミニチュアテーマパーク「SMOALL WORLDS TOKYO」で期間限定展示!

現在大好評公開中の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の大ヒットを記念して、世界最大級のミニチュアテーマパーク「SMOALL WORLDS TOKYO」では、劇中に登場する「第3村」のミニチュアセットを展示開始する。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、1995年にTVシリーズが放送開始されたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」、および2007年よりスタートした映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの完結編にあたる最新作だ。

2021年3月8日の公開から30日で興行収入70億円を突破し、シリーズ最高記録を更新。そんな、まだまだエヴァ熱が冷めやらぬ中、株式会社SMALL WORLDSは、世界最大級のミニチュアテーマパーク「SMOALL WORLDS TOKYO」にて「第3村ミニチュアセット」(場面設定・画面構成検証用)を4月10日(土)~9月8日(水)の期間限定で展示する。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」では、ミニチュアや実寸大のセットを用意し、映画の画面に最適なカメラアングルを探り、その映像、写真をもとにプリヴィズ(画コンテに代わる、動きのある設計図のこと)が作成されている。今回展示される「第3村ミニチュアセット」は、映画前半に登場する第3村の中心部を再現した1/45スケールの木製ミニチュアで、幅約9m×奥行約4mという巨大なものとなっている。実際にシン・エヴァの製作スタッフは、最適なカメラアングルを探すためにこのミニチュアを撮影したという。

このミニチュア展示を記念して開催されたメディア向け内覧会に、「エヴァンゲリオン」シリーズの版権管理をする株式会社グラウンドワークス代表取締役の神村靖宏さん、株式会社カラー 文化事業担当学芸員の三好寛さんが登壇。「第3村ミニチュアセット」について解説した。

三好寛さん(左)と神村靖宏さん

三好さんによると、ミニチュアセット自体は2017年春頃に、まず1/450スケールの第3村ミニチュアセットが作成された後、改めて2017年秋に今回展示されている1/45スケールのミニチュアセットが作成されたという。その後、2018年5月まで撮影が行われたそうだ。

「実在感のある人々の生活を描くためにどうしたらいいか考えた時に、ミニチュアを作ろうということになった」と三好さん。「目に映るものに嘘はつけない。アニメを作る時にロケハンをすることはあるけど、こういうミニチュアをわざわざ作ったのは初めてではないか」と語る。

神村さんが「ある意味、特撮映画は当たり前。庵野監督はアニメも実写もこなす方なので(この発想が生まれたのでは)。人間の頭の中でカメラアングルを組み立てるのには限界があるけど、実際にミニチュアを作って撮影することで発見がある」と語ると、三好さんは「ありえないほど高いところから撮影したり、低いところから撮影したりできた」と、実際にミニチュアで撮影した時のメリットを語った。

また神村さんによると、この村のモデルになったのは、静岡県浜松市にある天竜二俣駅周辺だそうだ。正確にはさまざまな駅前の街の要素を組み合わせてデザインされたそうだが、さまざまな街を徹底的に取材して街のアイデアを生み出したという。その後、ミニチュアを配置していくことで村のレイアウトが決まっていき、そこから各施設の機能を確定していくことで、リアリティを構築していったそうだ。

岩永哲哉さん

また、トーク中盤から相田ケンスケ役の声優・岩永哲哉さんも合流。

岩永さんは、衣装やビデオカメラなど、劇中で描かれた小道具の元となったアイテムを着用。すっかり「ケンケン」になりきった姿で登場すると、「ここでみんな、命を繋いでいたんだなと思うと、何倍も想像が広がる。感無量ですね」と感激した様子。

ミニチュアの感想について聞かれると、「ドールハウスを見て想像するのが好きだったので、よりリアルに頭の中でイメージがわいてきた」とコメント。また、映画の内容について聞かれると、「ファンの大半が、ケンスケは『破』で死んだ説を信じていたので、自分のキャラは生きていてほしいと思っていました。生きていたらセリフのひとつでも言わせてほしいと思ってたら、まさかその後の14年間をサバイバルオタク知識で生き延びていました。生きていてくれてありがとう。それが一番です」とキャラクターへの思い入れを語った。

ちなみに三好さんは、庵野秀明監督が設立した「アニメ特撮アーカイブ機構」の事務局長でもあるということで、「第3村ミニチュアセット」を保管しないといけない、というミッションが課せられていたという。作ったはいいが、これだけ広大なミニチュアを保存する場所に困っていたそうだが、それを聞いた「SMOALL WORLDS TOKYO」を運営する株式会社SMALL WORLDS代表取締役の近藤正拡さんの好意で、当時、開館準備中だった「SMOALL WORLDS TOKYO」の一角に、最重要機密案件として置かせてもらっていたという。

三好さんは「残しておいたことで、今日、この日を迎えることができました」と感謝を述べた。

また、神村さんは「(ミニチュアを作って撮影したことは)視聴者には関係ないことかもしれない。しかし、そういう手法で作っていたということは知ってもらいたい」と展示の意義を改めて語った。

■ミニチュアギャラリー

岩永さんいわく「自分の住んでる部屋よりも広い」というほど、広大なミニチュア

印象的な転車台。手前の黒い屋根の建物は、シンジやアヤナミレイ(仮称)が滞在した鈴原トウジの家。車庫に併設されているのが、診療所。奥の配給所には人が列をなしている

公衆浴場「新生湯」(女湯)、「記念湯」(男湯)が作られていた車両

アヤナミレイ(仮称)が本を探しに来た図書館車両

家出したシンジがずっとしゃがみ込んでいた廃墟(ネルフ第2支部N109棟跡)

落ち込むシンジの姿を確認!

アスカとシンジが滞在した、ケンケンの自宅

ケンケン発見!

塔の上にアスカの姿が

あくまでレイアウト、カメラアングルを検証するために作られたミニチュアのため、ディテールはそこまで作りこまれているわけではない……とのことだが、非常にリアルな建物の配置と形状だ

高台から見た第3村

生活感あふれる路地

カメラを地面すれすれに置いて撮影すると、まるで第3村の中に自分が入り込んだような気分になれる

【施設情報】

■SMALL WORLDS TOKYO

・住所:東京都江東区有明1−3−33有明物流センター

・営業時間:OPEN 9:30 CLOSE 20:00(最終入場19:30)

<映画公開記念特典>

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」劇場用パンフレットを持参し、1階チケットカウンターに提示することで通常2,700円の入場パスポートが1,000円になります。

・価格:大人、中人1,000円 小人500円

・実施期間:3月8日(月)~5月7日(金)

※同行者1名様まで割引適用です。

※当日券にのみ適用です。他割引との併用は不可です。

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