新体制[Alexandros]も主題歌「閃光」をライブ初披露! ガンダム最新情報&「閃光のハサウェイ」の見どころがたっぷり語られた「GUNDAM TOPICS2021」&「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ完成報告会見」レポート

2021年4月13日、ガンダム最新譲歩を発表する「GUNDAM TOPICS2021」および「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ完成報告会見」が、Zepp DiverCityで行われ、その模様がYoutTube「ガンダムチャンネル」にて配信された。

第1部「GUNDAM TOPICS2021」に登壇したのは「ガンダムビルドリアル」の本広克行総監督、田中佑和監督、小形尚弘プロデューサーの3名。

第2部「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ完成報告会見」には、ハサウェイ・ノア役の小野賢章さん、ギギ・アンダルシア役の上田麗奈さん、ケネス・スレッグ役の諏訪部順一さん、レーン・エイム役の斉藤壮馬さん、「閃光のハサウェイ」主題歌を担当するロックバンド[Alexandros]のメンバーが登壇。ガンダムの最新情報が公開された。

■第1部 「GUNDAM TOPICS2021」

「GUNDAM TOPICS2011」は「ガンダムビルドリアル」の情報から公開された。

先日第1話の配信がスタートし、すでに話題となっている本作。本広総監督は、「ガンダムとロボコンを合わせた企画として20年間温めてきた」と本作への思い入れを語る。念願かなってスタートした本企画について、嬉しそうな表情を見せつつも、スケジュールの都合から、実制作は田中監督が手がけることになったことについては悔しさをにじませる一幕もあった。

左より小形尚弘プロデューサー、田中佑和監督、本広克行総監督

作品を託された田中監督は、「2~3年後には実現しそうな未来」の世界として本作を描きつつ、ガンダムファン以外にも届くような青春ドラマをきちんと描くことを意識したと語る。

また、本作は実際の風景にCGで描かれたガンプラを組み合わせてバトルを描いているのだが、撮影時は「こう動く」と想定してカメラを回すそうで、何も見えない中で撮影することが大変だという。

もちろん俳優陣にも同様の要求をせざるを得ない。また、本作独自の演出としてパイロットはVRゴーグルを装着してバトルをするということで、口元しか俳優の表情が見えない。そんな中でも、視聴者にパイロットの表情を想像してもらえるように、「口元で相手をにらんでくれ」といったようなオーダーをしていることを田中監督は明かした。

そのほか、本ステージにてキービジュアルが初公開。実はこのビジュアルの中に、今後の展開を示唆するヒントが隠されているそうで、キーワードは「目」とのこと。キービジュアルの目に注目しつつ、今後の展開を予想していただきたい。

続いて、バンダイスピリッツより田口博丈さんが登壇。「ガンダムビルドリアル」に登場するガンプラのコンセプトについて解説した。

コンセプトは、「実際に自分で近いものが作れるガンプラ」だそうで、「ぜひ自分で劇中に登場するガンプラを作ってほしい」「自分で作るということを楽しんでもらいたい」とコメントした。

なお第2話は2021年4月26日、YouTube「ガンダムチャンネル」にて公開予定とのことだ。

続いて、待望の「Gのレコンギスタ」最新情報だ。

劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」の公開日が、2021年7月22日に決定したというニュースとともに、富野由悠季監督のビデオメッセージを公開。

⇒コメントおよび動画はこちらの記事からご確認を!

劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」7月22日ロードショー! 富野由悠季総監督のメッセージ動画も到着!

コロナ禍においてもなお意気軒昂(いきけんこう)といった様子の富野監督の姿に、本広監督は「前よりも元気になっている」とコメント。

また、小形プロデューサーによると、前2作よりも劇場の規模を拡大する予定とのこと。そして、ここから4作目、5作目と一気に公開していくことが明かされた。

そのほか、4月よりアニメの配信、放送がスタートした「SDガンダムヒーローズ」の、新商品情報が公開されたほか、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の最新情報として、5月に「閃光のハサウェイ」とのコラボレーション演出プログラム公開や、オンラインで「動くガンダム」を格納するデッキ「GUNDAM-DOCK」内に潜入しつつ、テクニカルディレクター石井啓範氏の解説とともに巡る「オンラインバックヤードツアー “Mission 0(ゼロ)”」の開催などの新情報を一挙公開。


詳細は「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」公式サイトにてご確認いただきたい。

■第2部 「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ完成報告会見」

第2部「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ完成報告会見」では、小野さん、上田さん、諏訪部さん、斉藤さん、小形プロデューサーが登壇した。

まず本作がついに完成したことについては、小野さんが「ついに完成し、この日を迎えました。早く完成した本編を見たいです」と語ると、上田さんは「どんな映像で、音楽で動くのか期待も不安もあると思います。今のチームでできるせいいっぱいができたかなと思います」と自信をのぞかせる。すでに試写会で映像を観たというファーストガンダム世代の諏訪部さんは「出演者ということを差し引いても面白い素晴らしい作品に仕上がっていると思います」と太鼓判。斉藤さんも「多くの人の思いを背負って作られている本作。その思いを引き継いで仕上げないと、という責任と覚悟を持って演じないといけないと思っていた」と本作に対する意気込みを改めて語った。

小野賢章さん

上田麗奈さん

非常にシリアスでリアルな人間ドラマが描かれる本作において、各キャラクターの見どころを尋ねられた小野さんは、ハサウェイについて「なんとか自分のやりたいことを行動に移すけれど、本当にこれでいいのかという思いが常に作中にあるキャラ。テロリストでありブライト・ノアの息子の青年であるという表現は、小形Pや監督などいろんな方と話し合いながらていねいに作っていきました」と、役作りの苦労を交えつつ、そういう複雑な人間性を持つ点が見どころだとコメント。

諏訪部順一さん

モビルスーツ戦において、ライバル的な立ち位置にあたるレーン・エイムを演じる斉藤さんは、「ほかの3人(ハサウェイ、ギギ、ケネス)に比べてストレートで、わかりやすくアンサーを体現したキャラだと思います。若武者のように演じてほしいと言われたので、ほかのキャラに比べて感情とセリフが直結しているところがある。若さゆえのみなぎりが表現できれば。どのようにその青さから脱却できるのかが見どころなのでは」と語った。

斉藤壮馬さん

小形尚弘プロデューサー


また、映画全体での注目ポイントについて「CGと手書きの融合が自然に行われているので、見ごたえのあるビジュアルになっているし、サウンドもこだわって作られている。劇場で聞いたらよくわかります。目にも耳にもやさしい作品」と迫力のサウンド&ビジュアルをプッシュ。上田さんは「アニメということを忘れるような絵力」とビジュアル面を推しつつも、「人と人が会話している緊張感」も見どころだと語る。「1人ひとりの意志や思いが見えていくと、戦闘シーンじゃないんだけど、戦闘シーンと同じくらいの緊張感というのを感じられて、見入ってしまう。日常的なシーンにも注目してほしい」と何気ない会話シーンも見どころにあげた。

そのほか、映画公開に合わせて発売されるプラモデルや、劇場やガンダムベース各店で限定販売される「HG 1/144 ペーネロペー[クリアカラー]初回限定パッケージ」、フィギュア商品が紹介された。

第2部のトリを飾ったのは、主題歌「閃光」を演奏するロックバンド[Alexandros]だ。4月10日に加入したばかりの新メンバーのドラマー・リアド偉武さんを迎えた新体制で、初のライブ演奏を披露してくれた。

演奏後、コメントを求められたメンバーは「(「ガンダム」の主題歌を担当できて)とにかく嬉しく光栄。マネージャーがガンダム好きで、2010年頃に『いつかガンダムの主題歌でタイアップを持ってこれるようになれよ』と言われました。やっと恩返しができたのかな」(ギター&ボーカル・川上洋平さん)、「マネージャーに拾っていただいたようなものなので、大きなプレゼントができたかな」(ギター・白井眞輝さん)と、バンドを支えてくれるマネージャーへの思いを語った。

また、楽曲の制作エピソードとして川上さんは「小説を読ませていただいて、最初は暗めの曲を作ったんですが、小形プロデューサーに『もっと明るい曲がいい』とダメ出しをされた」と告白。おそらく1作目ということで勢いが欲しかったのでは、と推測しつつ、ハサウェイの初期衝動のようなものを曲に込めた結果、現在のアップビートは楽曲に仕上がったそうだ。

またベースの礒部寛之さんによると「ストーリーのインスピレーションもあるが、今[Alexandros]がやりたいことを詰め込んだほうが誠意あると思い、作品と化学反応が起きてたらいいよね、と純粋な気持ちで制作できた」という。

ライブ演奏を観た小野さんは、「本当にカッコよかった。『閃光』という曲も、ハサウェイの悩みながら突き進んでいく心情とマッチしていて、鳥肌が立つ」と大絶賛。

2021年5月7日公開予定の「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」への期待感が高まる発表会見となった。


なお会見では、劇場での物販情報や歴代の劇場版「ガンダムシリーズ」のフィルムがもらえる来場者特典、舞台挨拶情報なども発表された。詳細は、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」公式サイトにてご確認いただきたい。

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