【インタビュー】諏訪ななかが、初のアニメ主題歌を担当。スタートラインに立つ気持ちを爽やかに歌った「コバルトの鼓動」

TVアニメ「バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!」のオープニングテーマ「コバルトの鼓動」をリリースする、諏訪ななか。爽やかで明るい青春ソングでありつつ、メロディやアレンジにはかなりのクセ者感があり、一度聴いたら忘れられない楽曲になっている。また、ジャケットやミュージックビデオ(MV)では、白とブルーを基調にした爽快感のある衣装に身を包み、ビジュアルも最強! 新作を出すたびにアーティストとしての可能性を広げている彼女に、話を聞いた!

「コバルトの鼓動」は、爽やかで疾走感のある曲になりました


── 前作にあたるTVアニメ「バトルアスリーテス大運動会」は、1997年から翌年にかけて放送されました。諏訪さんは、まだ本当に小さかったころですよね。

諏訪 はい、今回のお話をいただいて、初めて「バトルアスリーテス大運動会」という作品を知りました。23年ぶりのアニメ化だそうですね。

── 今回の「バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!」は、前作から100年後が舞台で、太陽系の各地からさまざまな少女が集まり、宇宙撫子(コスモビューティー)の座を巡って、神・大運動会に出場します。まずは、この作品の第一印象を教えていただけますか?

諏訪 「大運動会」とタイトルにある通り、走って競い合うことを通して、女の子の友情が描かれていくお話だと思いました。宇宙に大学衛星があって、そこで「神・大運動会」が開催されるという設定からして、壮大で斬新ですよね(笑)。

── そのOPが「コバルトの鼓動」です。諏訪さんにとっては初のTVアニメ主題歌ですね。

諏訪 いつかはアニメの主題歌を歌ってみたいと思っていたので、すごくうれしかったです。今までリリースしてきたアルバム( 1stアルバム「So Sweet Dolce」、ミニアルバム「Color me PURPLE」)ではかわいい曲が多めだったんですけど、今回は作品の内容に合わせて、爽やかで疾走感のある曲になりました。

── 爽やかなだけでなく、難しさもある曲だと感じました。

諏訪 はい、難しかったです(笑)。私の曲は今までも難しい曲が多かったんですけど、今回も大変そうだなと思いました。でもその分、すごくおしゃれなメロディなんですよね。歌詞には「スタートライン」という言葉が入っていたり、「どこまでも 走れ」という部分があったりして、作品とリンクしつつ、アーティストとしての私らしさを感じさせてくれる曲になったと思います。

──季節感も、ちょうど今に合っていますよね。

諏訪 そうですね。サウンド的にも清々しいですし、スタートラインに立って、これから始めていこうという歌詞も春らしいと思います。

──作詞・作曲・編曲は、OSTER projectです。

諏訪 OSTER projectさんは、1stアルバム「So Sweet Dolce」で「マカロンラブ」という曲の作詞を担当して頂いて、そのときはすごくかわいい歌詞を書いてくださったんです。それが今回はとても爽やかだったので、私にとっては意外だったんですけど、「コバルトの鼓動」のような曲調のほうが、むしろOSTER projectさんらしさが出ていると教えていただきました。

──レコーディングは、いかがでしたか?

諏訪 アニメの佐々木勅嘉監督が、いくつかの候補曲の中からみずから選んでくださった曲ということで、レコーディングにも立ち会ってくださいました。爽やかさと疾走感を意識して歌ったので、曲調に合わせて私のボーカルも自然に新しい感じになったんじゃないかと思います。

──歌ううえで特に気を配ったところや、歌詞で特に好きなところはどこでしょうか?

諏訪 Aメロの2行目の「狙い定め リスタート」という部分が1番と2番では譜割りが違うので、デモをしっかり聴き込んでレコーディングに臨みました。みなさんにカラオケで歌っていただくことがあったら、注意してほしいポイントです。歌詞で特に好きなのは2番の「不安を消せない事もあった それでもまだちゃんとこの脚で ここに立っている」というところで、何事も諦めない気持ちを歌っていて、心に刺さりましたし、リスナーの方の心にも届く部分だと思っています。

──「コバルトの鼓動」というタイトルについては、どう感じましたか?

諏訪 コバルトは歌詞には直接出てこない言葉なんです。「鼓動」という言葉と「澄んだ青」という言葉はそれぞれ歌詞に出てくるので、その2つを合わせたのかなと。コバルトという響きが好きで、とてもいいタイトルだと思います。

──MVも、爽やかな青が印象的でした。

諏訪 私の今までのアルバムのビジュアルは、ピンクやパープルといったかわいい色を基調に作ってきたので、まず青というのが新鮮でした。私の曲を聴き続けてくださっているファンのみなさんにとっても、ギャップを感じていただけるんじゃないかと思います。MVはみんなを応援するチアガールのイメージで、青のフラッグを2本持って踊っているんですけど、リハは何もない空間だったのに本番では周りに風船や飾りがたくさん浮かんでいて、ぶつからないように意識しました。かわいいセットを作っていただいたので、壊さないように踊りました。

──衣装はいかがですか?

諏訪 MVはスタジアムジャンパーにスカートというスタイルで、青のチェックとリボンがかわいいんです。それから、別パターンでピンクの衣装も着ています。ジャケットの衣装は白を基調にしたスポーティーなデザインで、セーラーのようなトップスに、スカートではなくキュロットを合わせました。特にジャケットの衣装は自分のプライベートではあまり選ばない配色とデザインなので、とても新鮮でした。

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