【Steamゲームレビュー】自粛中は自炊デビューでインスタ映えを狙おう! 本格お料理バカゲー「Cooking Simulator」

この連載では、PCゲームのプラットフォームとして今盛り上がっている「Steam」で遊べるオススメゲームを、「Steam」のコアゲーマーである、“すちーむまにあ”こと、辻村美奈が詳細にレビュー。その面白さを紹介していきます。


まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発出され、外出自粛が求められている今、「外食する機会が減ったので自炊を始めた」という人が増えています。例に漏れず、筆者も自炊やお菓子作りにハマっています。そんな中、今回は本格的なキッチンで楽しく料理を覚えることができるゲーム「Cooking Simulator」を紹介します。ゲームなら失敗しても食材を無駄にすることがなく、無駄になるのは電気代と時間のみ! 失敗を恐れずにどんどん難しい料理にチャレンジできます。

見入ってしまうほど美しい”精巧に再現されたキッチン”


前述の通り、このゲームでいくらお料理をしても食材を無駄にすることはありません! しかも、このゲームに登場するレシピは実際に作っても美味しいと評判です。

引用元:Steam公式ストアページ


ゲームを進めるに従って、どんどん豪華になっていくレシピも見ものです。さらにキッチンには、見たこともないような珍しい調味料がたくさん並んでいたり、パセリやバジルなどのハーブも栽培されていたりと、まるでおしゃれなレストランの厨房のよう。「なるほど、こんな感じなのね」と一般人が入ることのできない領域を楽しめます。


基本的には、シェフとしてのキャリアを積みながら、レシピを解放していくというシミュレーションゲーム。ゲームモードは、シェフとして働きながらレシピを解放していくキャリアモードと、ルールが一切なく、何でもできちゃうサンドボックスモード、チュートリアルが遊べる調理学校モード、クリスマスシーズンのパーティメニューを作れるモードなどが用意されています。

チュートリアル「調理学校」で料理を作ってみた!


それでは実際に調理学校から遊んでいきたいと思います。今回は、実践講習の「ステーキ フライドポテト添え」という料理を作ります! まずは、ステーキ肉にお塩と黒コショウをふりかけて下味をつけます。


下味をつけたらお肉を各面45秒ずつ焼いていきます。お肉のジューッと焼ける音がリアルで空腹を刺激します。焼き目もいい感じで美味しそう!


お肉が焼けたらいったんお皿に移し、ジャガイモを15gのピースに切っていきます。


ジャガイモを切り終わったらフライヤーに油を注いでスイッチを入れ、バスケットにジャガイモを入れて30秒間揚げます。


ポテトを盛り付けて、飾り用のローズマリーを散らせば完成です! どうですか? 少しボテトが飛び散ってしまいましたが、まずまずの出来じゃないでしょうか? 無類のポテト好きの筆者としてはたまらない1枚になっています。

目指すはミシュラン三ツ星レストラン! キャリアモードで遊んでみた


無事、調理学校を卒業したら、次はレストランで働きます。


どうですか、この景色! これから働く店は、大都会にある洗練されたレストランのようです。


記念すべき最初のオーダーは「マスのオーブン焼き」です。黒コショウ、乾燥タイム、乾燥ディルを振りかけて下味を付け、オーブンで90秒間焼きます。


焼き終わったら乾燥ホースラディッシュを振りかけて、レモンの四つ切りと一緒にお皿に盛り付け、最後にフレッシュパセリの葉を飾りつけます。


完成! めちゃくちゃオシャレじゃないですか? お魚を焼くとどうしてもお部屋に臭いがついてしまうので現実では躊躇してしまいがち……。そんな魚料理もゲームなら安心して作れちゃいます。


評価はオール星5でした! ゲームとは言え、作った料理にこういったフィードバックが返ってくるのは嬉しいですね。どんどん作りたくなってしまいます。


さらに、増えた経験値でパークをひとつアンロックできました。今回は熱いものを持てるようになる「耐熱手袋」をGET。こういうやりこみ要素があるとついつい何時間もやっちゃうんですよね。

クリスマスモードの美味しそうな豪華料理を作ってみた


最後にシェフ人生の集大成として「冬の祝日モード」で遊んでみようと思います。このモードでは、クリスマスの晩餐会を開くことができます。まずは、招待するゲストの人数を1人~8人から選びます。当然ゲストが多くなればなるほど、作らなければならない料理が増えるので難しくなっていきます。ゲストが決まったら作るレシピを自分で決めなければなりません。冬の祝日モードの料理はどれも豪華なものばかりで、見ているだけで楽しくなります。


ゲストにはランダムで好きな食材が決められているので、その食材を使った料理にするとポイントが上がります。さらに各料理には難易度も1~5で決められています。今回のゲストの好物はハラペーニョ! ということで、ハラペーニョを使った難易度5の料理「スパイシーシャクシュカ」(右)に挑戦してみようと思います。


「スパイシーシャクシュカ」のレシピはこちら。まずはレシピに沿って食材庫から野菜や調味料を取ってきます。たくさんあるので材料集めもひと苦労ですね。


材料をひと通り取ってきたら、レシピを見ながら玉ネギ、赤ピーマン、トマト、ニンニクをひと口大に切っていきます。


食材を切り終わったら、オリーブオイルとスモークペッパー、ターメリック、クミン、塩コショウで味付けをして炒めます。火が通ったら、さらに水や卵と追加の塩コショウを追加して30秒炒めます。もうすでに美味しそうですね。


最後に、各10gに切ったヤギチーズと両面を焼いたトーストと一緒に盛り付けます。


あっ! つい手が荒ぶってしまって、見事に液体を全てこぼしてしまいました。ソースなしスパイシーシャクシュカの完成です……。


気になるゲストの反応はというと……すごい食べっぷりでした! それにしても、人間が描かれたパネルボードに食材が吸い込まれていく様子は、かなりシュールですよね。ファンタジーな世界観も素敵です。


見ての通り、料理を置いた反動でさらに半分くらい皿から飛び出してしまっていますが、ゲストは美味しそうに食べているので結果オーライ! 

三ツ星シェフへの道は思ったほど甘くはなかった


今回は、「ステーキ フライドポテト添え」、「マスのオーブン焼き」、「スパイシーシャクシュカ」という3つの料理を作ってみましたが、想像していたより難易度が高い印象。特に難かしかったのは、完成した料理を盛り付ける操作。そっと置いたつもりでも、トングやフライ返しが少し触れるだけですぐに皿が割れてしまったり、食材が飛び散ってしまったりするのでかなり慎重に盛り付けなければなりません……。さらに、フライ返しを置こうとしたのに何故か吹っ飛んで行方不明になって詰んでしまうこともしばしば……。


とは言え、料理や調味料、調理器具の種類の多さ、特に調理過程の自由度の高さなどは素晴らしく、シミュレーションゲームとしては文句なしの仕上がりになっていると思います。


料理というシンプルなジャンルを活かした豪華なダウンロードコンテンツ(DLC)も魅力のひとつ。ピザ職人やケーキ職人、料理番組の出演者になりきることができるなど、バラエティに富んでいます。

引用元:Steam公式ストアページ


さらに、世紀末の地下シェルターで変異動物を狩猟したり、光るキノコを栽培したりできるFallout風世紀末DLC「Shelter」も近日公開予定とのこと。間違いなく長く遊べるゲームなので、今から楽しみです! 

タイトル情報

「Cooking Simulator」(Big Cheese Studio)
2019年6月7日リリース
価格:2,050円(2021年6月2日時点)
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筆者:すちーむまにあ(辻村美奈)

オフィスマイカに所属するライター兼ゲーマー。好きなゲームのジャンルは、サンドボックスのサバイバルゲームや、ホラーゲームなど。プレイスタイルは、コミュ障炸裂でVC勢に怯えるテキストチャットガチ勢。


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