「観たい2021夏アニメ人気投票」結果発表! 夏アニメの注目作品はライト系が中心?

2021年6月10日~6月24日の期間で開催されていた、アキバ総研公式投票企画「来期は何を観る!? 観たい2021夏アニメ人気投票」だが、投票が閉めきられ、その結果が明らかとなった。早速、上位ベスト10にランクインした作品を見てみよう。


1位:探偵はもう、死んでいる。(98票)
2位:うらみちお兄さん(86票)
3位:100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン(85票)
4位:天官賜福(51票)
5位:小林さんちのメイドラゴンS(42票)
6位:白い砂のアクアトープ(30票)
7位:転生したらスライムだった件 第2期 第2部(29票)
7位:魔法科高校の優等生(29票)
9位:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X(27票)
10位:NIGHT HEAD 2041(17票)
10位:ラブライブ!スーパースター!!(17票)

今期も多くの作品がラインアップされる中で見事1位となったのは、「探偵はもう、死んでいる。」だった。本作は、第15回MF文庫Jライトノベル新人賞・最優秀賞を受賞した、二語十先生による同名ライトノベルが原作。名探偵少女・シエスタの意志を継ぐ、巻き込まれ系男子、君塚君彦が主人公のサスペンスミステリーだ。2021年5月時点で原作のシリーズ累計発行部数が50万部を突破したという人気作で、登場キャラクターのかわいさと、過去・現在・未来を行き来するストーリーが話題を呼んでいる。


次点の2位は、コメディ作の「うらみちお兄さん」となった。電子書籍サービス「comic POOL」にて連載中の同名人気コミックが原作で、教育番組「ママンとトゥギャザー」に出演する体操のお兄さん・表田裏道(31)の日常を描く。第3回「次にくるマンガ大賞」Webマンガ部門第1位などを獲得した話題作だ。なお、主人公の表田裏道の声は、人気声優の神谷浩史さんが務めるほか、杉田智和、中村悠一、宮野真守、水樹奈々といった実力派声優がキャストに名を連ねる点も大きな見どころだろう。


2位「うらみちお兄さん」とわずかに1票差で3位となったのが「100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン」。講談社「別冊少年マガジン」にて連載中の同名人気漫画が原作。2020年秋アニメとして放送された第1シーズンも人気を博したが、当初から分割2クールという構成であったこともあり、続く第2シーズンも安定した人気で、堂々の3位という結果になった。なお、第2シーズンでは新キャラとして、ヤーナ(CV:竹達彩奈)、アォユー(CV:悠木碧)、カンティル(CV:三木眞一郎)なども登場する。


続く4位には、中国系作品の「天官賜福(てんかんしふく)」がランクイン。架空の古代中国を舞台にしたファンタジー作品で、天界から追放された仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)が、三郎(サンラン)と名乗る不思議な少年と出会い、冒険が始まる。2020年10月から中国の「bilibili動画」で配信開始され、総再生回数が3億回を突破したという人気シリーズで、日本版では、神谷浩史、福山潤、日笠陽子といった実力派声優が吹き替えを行う。


さらに5位には、京都アニメーション制作による「小林さんちのメイドラゴンS」がランクインした。2017年冬アニメとして放送された第1期からすでに4年になるが、待望の続編放映となる。メインキャストは第1期から続投。なお、第1期で監督を務めた武本康弘さんに代わり、本作では「涼宮ハルヒの憂鬱」や「中二病でも恋がしたい!」「響け! ユーフォニアム」などを手がけた石原立也さんが監督を務める。久々の地上波放映の京アニ作品ということもあり、アニメファンの期待値も高い。


6位に入った「白い砂のアクアトープ」は、P.A.WORKSが贈る完全新作オリジナルアニメーション。沖縄の水族館を舞台とした、高校生の青春物語となる。P.A.WORKSといえば、これまでも「花咲くいろは」や「凪のあすから」「TARI TARI」「グラスリップ」「色づく世界の明日から」といった青春作品を多く手がけて好評を得ているだけに、本作にも期待がかかる。


7位には、同票で2作品がランクインした。うちひとつは「転生したらスライムだった件 第2期 第2部」。2021年冬アニメとして放映された「第2期 第1部」に引き続く分割2クール目の作品だ。不思議な雰囲気をもった異世界世界のファンタジー作品だが、根強い人気でベスト10に入った。もうひとつは「魔法科高校の優等生」。こちらは「さすおに」などのキーワードでも有名な「魔法科高校の劣等生」シリーズのスピンオフ作品で、同作では主人公・司波達也(CV:中村悠一)の妹役として登場した深雪(CV:早見沙織)を主人公としたストーリーとなる。人気作品のスピンオフだけに、シリーズファンはもちろん、そうでない人にも注目の作品と言えそうだ。


続く9位は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X」。こちらも2020年春アニメとして人気を得た第1期に続く第2期作品で、安定した票を集めた形だ。主役のカタリナ(CV:内田真礼)をはじめ、メインキャストは続投。新キャラとして子安武人、上坂すみれといった人気声優の参加も決まっている。


最後の10位には、こちらも同票で2作品がランクイン。うちひとつは、かつて実写ドラマ化されカルト的な人気を博した「NIGHT HEAD」のアニメ版となる「NIGHT HEAD 2041」。小野大輔、島﨑信長、櫻井孝宏、小野賢章といった人気男性声優の豪華起用が話題だ。もうひとつの「ラブライブ!スーパースター!!」は言わずもがな、人気シリーズ「ラブライブ!」の最新作。表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校・私立結ヶ丘女子高等学校を舞台に、新たなスクールアイドルの物語が始まる。

以上、ベスト10にランクインした各作品の横顔を紹介してきたが、今夏期待度が高い作品は、コメディも含む比較的ライトな作品が多い印象。夏という季節柄もあると思うが、軽い気持ちで楽しめるライト系作品に帯する需要が高まっている様子が見て取れる。人気作品の続編も多くランクインしており、久々にアニメを観ようという人にとっても豊作のシーズンと言えるかもしれない。


なお、12位以下の作品も含めた今回の投票結果に関しては、下記よりご確認いただければと思う。

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