【インタビュー】新曲「Analogy」を筆頭に、彩音が歌う「ひぐらしのなく頃に」シリーズ楽曲を集めたアルバムが登場 !

2021年7月からスタートした「ひぐらしのなく頃に 卒」でオープニングテーマ「Analogy(アナロジー)」を歌っている彩音(あやね)。その「Analogy」とともに、彼女が歌い続けてきた歴代「ひぐらし」ソングを収録したアルバム「Analogy ~彩音 HIGURASHI Song Collection~」がリリースされる。
2007年2月にリリースされたシングル「嘆きノ森」で、初めて「ひぐらしのなく頃に」の主題歌を担当。ゲームの主題歌を歌い続けてきて、2020年にはいよいよ「ひぐらしのなく頃に 業」エンディングテーマ「神様のシンドローム」で、初めてアニメシリーズにも進出した。このアルバムには、全13曲の「ひぐらし」ソングを収録。彩音のアーティストとしての歩みをたどる1枚にもなった。
主題歌を担当する前から「ひぐらし」シリーズの大ファンだったという彩音に、「Analogy」から時系列をさかのぼり、歴代楽曲について語ってもらった!

「ひぐらし」という同じシリーズの楽曲でありつつ、多彩なラインアップになりました


──「Analogy ~彩音 HIGURASHI Song Collection~」は、現在放送中のTVアニメ「ひぐらしのなく頃に 卒」オープニングテーマ「Analogy」に加え、今まで彩音さんが歌ってきた「ひぐらし」シリーズの主題歌をすべて収録したアルバムになっています。この企画について知ったとき、どう感じましたか?

彩音 「ひぐらしのなく頃に 卒」のオープニングテーマへの起用が決まった段階で、それを含めたアルバムをリリースするというお話をスタッフさんから聞きました。今まで「ひぐらしのなく頃に」のゲームを中心に主題歌をたくさん歌わせていただいてきて、いつかそれを集めたアルバムを出せたらいいなと、ずっと思っていたので、本当にうれしかったです。

──彩音さんが最初に歌った「ひぐらし」ソングは、PS2ゲーム「ひぐらしのなく頃に祭」オープニングテーマの「嘆きノ森」で、2007年のことですね。

彩音 「嘆きノ森」と「コンプレックス・イマージュ」(PS2ゲーム「ひぐらしのなく頃に祭 ~澪尽し編~」オープニングテーマ)がシングルに同時収録されたんですけど、どちらもライブの定番曲になっていって、日本だけでなく海外でも大切に歌い続けてきました。ですから、CDをリリースしたのはもう14年も前なんだという意識が私にはなくて。今回改めて、収録曲のリリース時期を振り返って、いろいろな感情が湧いてきました。

──「嘆きノ森」をリリースした当時について、どのような思いがありますか?

彩音 レコーディングしたのは、デビューしてそれほど年数が経っていなかったころで、「ひぐらしのなく頃に」という大きな作品に関わらせていただいたことで、初めてたくさんのファンの方と出会えることになりました。「ひぐらしのなく頃に」は仲間との絆を描いた作品であり、その主題歌を歌うことで、私自身もファンの方との絆を結ぶことができたと思います。


──大きな質問になってしまいますが、「ひぐらしのなく頃に」は彩音さんにとって、どのような作品ですか?

彩音 楽しく学校に通い、部活動をしたりする平和な日常が、突然の惨劇に襲われて、仲間が好きだからこそ、かえって疑心暗鬼の気持ちが芽生えてしまうという物語で、心を揺さぶられます。大きな愛が激しい憎しみに変わってしまうことがあるんだと、この作品で改めて気づかされました。私は「嘆きノ森」と「コンプレックス・イマージュ」を歌わせていただく前から「ひぐらしのなく頃に」が大好きで、ゲームの主題歌を歌えることになったときは大きな喜びがありました。また、昨年の「ひぐらしのなく頃に 業」からはTVアニメの主題歌を担当させていただくことになって、このときも感激でいっぱいでした。

──彩音さんが歌う「ひぐらし」ソングも、仲間との絆に焦点が当てられたものが多いですね。そして今回のアルバムで全曲を通して聴くと、サウンドの多彩さに驚かされました。

彩音 そうなんです。大きな軸がありつつ、それぞれの作品ごとに違うストーリーが展開して、それに合わせて楽曲も多岐にわたっているんです。

──アルバムには新曲も含めて、全13曲が収録されています。注目したいのは曲順で、楽曲の発表順には並んでいないんですよね。

彩音 「神様のシンドローム」(TVアニメ「ひぐらしのなく頃に 業」エンディングテーマ)から始まって、通して聴くのに自然な流れを意識し、最後に「不規則性エントロピー」(TVアニメ「ひぐらしのなく頃に 業」新エンディングテーマ)に戻ってくるという曲順になっているんです。

──「業」の2曲が最初と最後に来ていることで円環を作っていて、全曲を何度もループして聴きたくなる構成だと思いました。

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