【Steam】夏休みは旅行気分で楽しもう! 海外発のPCインディーズゲーム特集・北欧編

アキバ総研をご覧のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。早いもので、夏もすっかり本番となりました。夏休みシーズンということで、いつもなら国内旅行や海外旅行で人がにぎわう時期ですが、このご時世なので、なかなか旅行に出かけられないという人も多いかと思います。というわけで今回は、旅行気分が味わえる(かもしれない)ゲーム特集と題して、暑い夏だからこそ行ってみたい「北欧」の国で生まれたおすすめゲームをご紹介します。

夏休みは旅行気分で楽しもう! 海外発のPCインディーズゲーム特集・北欧編

項目
1.「Passpartout: The Starving Artist」
2.「Mosaic」
3.「No Time to Relax」

今日からあなたも芸術家! 自分が描いた絵を売って生活するアーティストシミュレーション1.「Passpartout: The Starving Artist」

  • Passpartout: The Starving Artist」(Flamebait Games)
  • ジャンル:シミュレーション
  • 2017年6月6日発売
  • 価格:980円(2021年7月18日時点)
  • コピーライト:(C) 2017 Flamebait Games

北ヨーロッパのスカンジナビア半島に位置する国、スウェーデン。絵本のようなカラフルな街並みや某有名メーカーでもおなじみのオシャレな家具など、洗練された美しい国というイメージが筆者にはありますが、ご紹介する「Passpartout: The Starving Artist」はそんなスウェーデンで生まれた作品です。


「Passpartout: The Starving Artist」は、アーティストの人生を体験できる一風変わったシミュレーションゲームです。「アーティスト」とひと口に言っても、画家や音楽家、演出家などジャンルはさまざまですが、本作で体験するアーティストは、ずばり画家。そして本作、作られた国はスウェーデンですが、舞台は芸術の都として名高いパリを首都に構えるフランスです。プレイヤーは、このフランスで、ひとりの画家として生活をしていくこととなります。ゲームを開始すると、プレイヤーの目の前に狭いガレージと簡素な2つの長テーブルを備えた薄暗い街角の光景が広がります。ここから駆け出し画家の物語が始まっていくというわけです。

駆け出しの画家となったプレイヤーの目的は、何はともあれお金を稼ぐことです。プレイヤーのもとには、定期的に請求書が届きます。プレイヤーは画家を操作して、家賃、ワイン、そしてバゲット代を支払うべく、一生懸命稼ぎ、このフランスで生き抜かなければならないのです。食べ物がバゲットというのはフランスらしさがあるものの、バゲットオンリーというのは栄養バランス的にどうだろうと思いますし、そしてワインは飲まずに我慢して節約してくれよとも思いますが、まあ、そのあたりはツッコまないことにしておきましょう。

さて、ではお金を稼ぐためにプレイヤーがすべきことは何かというと、実にシンプル。「絵を描いて並べて売る」という、たったこれだけです。というわけで、ガレージの中に置かれたイーゼルをクリックしてさっそく絵を描くわけですが、本作では何を隠そう、プレイヤーが本当に絵を描きます。どんな絵を描くかという選択肢を選んだり、決まったコマンドを組み合わせたりといった簡略化されたシステムではなく、まして絵を描く工程が省略されるといったこともありません。

マウスを使って画面内のキャンバスに実際に絵を描くというアクションを行い、まさに「画家をシミュレーション」するのです。お題やミッションが与えられるようなことはないので、自由になんでも描くことができますが、この「自由」というのが、絵を描き慣れない筆者からするとなんだか逆に難しく、少しとまどってしまいました。

ですが、生きるためにはジャンジャン描いてジャンジャン売らないといけないため、ここはちゅうちょせず、ペンのおもむくまま、もといマウスのおもむくままに好きなように描いていくのが吉。使える色の種類はなかなか多く、また線の太さも細かく自由に調整できるので、やろうと思えば凝った絵も描けるのがポイントです。

絵を描いて、題名を付けて、外に並べれば商品完成。これでバゲット&ワイン代(と家賃)が稼げるぞ……と思いきや、そう簡単にはいきません。絵が道行く人々の目にとまり、気に入られ、購入されなければお金は手に入らないのです。

しかし、ほとんどの人々は、立ち止まって絵をしばし眺めたあとで

「これはカスに等しいぜ」
「3歳児が描いたのかね?」
「お前の絵で友だちはできるだろうけど、アートは作れないだろうな」

など、辛辣なコメントを残して去っていきます。自分としては力作だと思っていた作品に激辛コメントを吐かれると少々、というよりも、かなり心が折れてしまいますが、生きていくためにはそれでもめげずに作品を作り続けなければなりません。この「心が折れても頑張る」というほかのゲームではなかなか味わうことのできない体験は、アーティストシミュレーションである本作ならではのものと呼べるのではないでしょうか。

数々の辛辣なコメントを乗り越えて、ついに自作の絵に興味を示す人が現れたら、いよいよお金をゲットできるチャンス。取引は、お客さんが提示する価格に対して天秤マークをクリックすることで交渉が行われ、金額がアップしていくというオークション風のシステムで行われます。

交渉は繰り返し行うこともできますが、場合によっては、金額が下がってしまうこともあるので要注意。ほどよい価格で決定すれば、絵と引き換えにお客さんからお金を受け取れますが、当然、売却した絵はお客さんの手に渡るため、プレイヤーの手元には残りません。「作品はこの世にたったひとつだけ」というこの一期一会な感覚は、芸術をテーマにした本作ならではのおもしろさ。ちなみに展示した絵を確認する際に表示されるダウンロードボタンを押せば、作品のスクリーンショットをパソコン本体に保存できるので、気に入った絵が描けたときは、売れてしまう前にスクショを撮っておくといいかもしれません。

人物画風の絵、静物画風の絵、抽象画風の絵など、好きなものを思いつくままに描いていくというのが本作の基本的な遊び方となりますが、実は同じような絵ばかり描いていても客は絵を買ってくれません。プレイヤーは、常に新しいテイストの絵を作り出すべくアイデアをひねり出し、作風を試行錯誤していく必要があるのです。

また、登場する客たちには絵の好みが存在しているので、それぞれの好みに合った絵を制作するというのも効率よく売るためのポイントです。とは言え、ハッキリ好みの傾向がわかるわけではなく、絵を観たあとに口にする辛辣なコメントから推理して読み取る必要があります。自分の描きたい絵をひたすら好きなように描き続けるのか、それとも客が買ってくれそうな絵を考えながら描くのか……。もしかしたらこの葛藤こそ、「画家の生活を体験する」という本作の真骨頂なのかもしれません。

「自分が描いた絵を売る」という独自性の高いシステムで、アーティスト気分を味わえる唯一無二のシミュレーションゲーム「Passpartout: The Starving Artist」。絵を描くのが苦手という人でも落書き気分・お絵かき気分で気軽に遊べる作りになっているので、気になる方はぜひプレイしてみてください。

忙しい現代人必見!? 退屈な毎日から脱出するビジネスマンを描いたモダンアドベンチャー2.「Mosaic」

  • Mosaic」(Krillbite Studio)
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 2019年12月5日発売
  • 価格:2,050円(2021年7月18日時点)
  • コピーライト:(C) 2019 Krillbite Studio

北ヨーロッパのスカンジナビア半島西岸に位置する国、ノルウェー。その国名は「北の道」を意味する「ノルレベク」に由来するそうで、なんとなく「北海道」を連想してしまった筆者ですが、そんなノルウェーは国土面積が日本とほぼ同じだそうで、行ったことのない国でありながら少し親近感が湧いてしまいました。ご紹介する「Mosaic」は、そんなノルウェーで生まれた作品です。

「Mosaic」は、モノトーンを基調としたローポリテイストのグラフィックが目を引くアドベンチャーゲームです。本作の主人公は、人口過密のとある街で暮らす、ひとりの会社員。朝はスマホのアラームで目覚め、メールを確認し、寝癖を直して歯を磨いて身支度を済ませて出社し、社内の郵便ボックスをチェックして、仕事では与えられたノルマをこなし、たまにスマホを開いてアプリゲームでヒマを潰す……という、単調で孤独な毎日を過ごしています。このゲームでプレイヤーは、実際に主人公を操作して、彼の日常を体験していくこととなります。

さて、主人公のこの日常生活ですが、実際にプレイしてみると本当にかなり淡々としており、変化や盛り上がりもなく、プレイヤーは意図的に作られたであろう退屈さを感じることとなります。モノトーンで描かれた暗めのビジュアルと主人公の動きのスローさも相まって、「つまらない日常を過ごしている」という実感が、否が応でも湧いてくる演出です。さらに「あと5回の遅刻で契約が打ち切りになる」という、会社からの通達であったり、「大都市の人口集中によって生まれる安全リスク」といったウェブニュースであったり、銀行口座から引き落とされる多額の請求金額の通知であったりといった、リアリティあふれる情報の数々が、プレイヤーをなんとも言えない灰色の気分にさせてきます。

プレイヤーは主人公を操作するだけではなく、彼がこなす会社の仕事も実際に操作して行うことになるのですが、この仕事が非常に作業感あふれるものになっています。

仕事内容は、画面下部から生み出される動く点を集めて六角形を生成し、ひたすら上へ上へとつないでいく、というもの。文章ではなんだかよくわからないかもしれませんが、実際にやってみてもなんだかよくわかりませんし、いったいこれがなんのための仕事で、なぜ彼がこれをやらされているのかという理由もまったくわかりません。しかし、もちろんこれは、計算ずくで意図的に作られた「よくわからなさ」です。この「なんだかよくわからない仕事を、ノルマのために淡々とこなす」という感覚は、一部の社会人にはブッ刺さるものではないでしょうか。

もうひとつ筆者が推しておきたいのは、ゲーム内で遊べるスマホゲーム「BlipBlop」です。

これは、クッキークリッカーなどに代表されるいわゆるクリッカーゲームなのですが、とにかく見た目がシンプルで飾り気がありません。主人公、もといプレイヤーがこの「BlipBlop」でやれることは、ひたすら画面をクリックすることだけ。一定のスコアが貯まれば、1クリックで2倍3倍と多くのスコアをゲットできる機能や、自動的にスコアを獲得してくれる機能も開放できますが、正直、だからといってなんだということはありません。大きな目的もなく、操作も単調で、暇つぶしの極みのようなこの「BlipBlop」は、主人公がいかに退屈な日常を送っているかという事実を、わかりやすくプレイヤーに体験させてくれます。

ちなみにこの「BlipBlop」、なんと我々が暮らす現実世界でも無料のスマホゲームとして配信されていたりします。試しにダウンロードして遊んでみると、本作の世界観をさらに身近に体験できるかもしれません。とは言え、とてつもなく単調なのでやはり退屈ではありますが……。(などと言いつつ、筆者は正直ちょっとハマってしまいました)

さて、そんな退屈な毎日を送っていた主人公ですが、ある出来事を境に、少しずつ日常に変化が訪れます。その出来事とは、いつもどおり朝の歯磨きをしている最中に口から飛び出した金魚との出会い

現実なのかそれとも彼の妄想なのかは明かされませんが、とにもかくにも、この金魚の登場によって主人公の生活には変化が現れます。そして、ここからがこの「Mosaic」という作品の本番なのです。

会社へ向かういつもの道からそれて、美しく輝く太陽を見つめてみたり、木の上から降りられなくなった猫を助けてあげたり、小さな公園で演奏するストリートミュージシャンの音楽に耳を傾けてみたり……。

プレイヤーは、金魚との出会いのあと、代わり映えのしない現実へ抵抗するかのように、逃避行動をとれるようになっていくのです。特筆すべきは、現実逃避をする際にモノトーンの世界にが現れること。灰色の日常の中で「生きている実感」とも呼べるような出来事に出会った主人公の、大きな心の揺れ動きを感じられる、印象的な演出です。主人公と似た鬱屈とした日々を生きる現代人には、この演出は少なからずグッとくるものがあるのではないかと思います。

本作の特徴としてあげられるのは、セリフの要素がほとんどないことです。

セリフ以外のテキストについても、主人公の心情や状況を説明するような、いわゆるナレーション的なものはありません。そのとき主人公が何を見て、何を感じ、どういった心境の変化が起きたのか、それらの解釈はプレイヤーへとゆだられます。現実と妄想が入り混じる抽象的なシーンも多く、総じて1本の上質な短編映画を鑑賞するような感覚を味わえることが、本作の醍醐味だと筆者は感じました。

「決まりきった退屈な毎日からの脱出」という現代人の共感を呼ぶテーマを、巧みな演出と独特のビジュアルで描いた「Mosaic」。日常生活に疲れを感じている社会人の人にこそ、ぜひ1度遊んでみていただきたい作品です。


リラックスしてるヒマなんてない! みんなで遊べるドタバタ系人生シミュレーションボードゲーム3.「No Time to Relax」



  • 「No Time to Relax」(Porcelain Fortress
  • ジャンル:ボードゲーム
  • 2019年2月28日発売
  • 価格:1,420円(2021年7月18日時点)
  • コピーライト:(C) 2019 Porcelain Fortress

北大西洋に浮かぶ島国、アイスランド。その特徴的な名前のイメージから、雪と氷に囲まれたスーパーマリオシリーズの氷の国のような場所を想像してしまう筆者ですが、実は火山が多く存在し、その影響で温泉も湧いており、世界最大の露天風呂である「ブルーラグーン」があったりするそうです。温泉、いいですね……。と、それはともかく、ご紹介する「No Time to Relax」は、そんなアイスランドで生まれた作品です。


「No Time to Relax」は、最大4人でプレイ可能な人生シミュレーションゲームです。と言っても実際は、シミュレーションゲームというよりもボードゲームに近いプレイ感になっています。

ちなみにこちらの作品は、Nintendo Switchに「リラックスしてらんない」というタイトルで移植されており、移植版発売の際に、駐日アイスランド大使館の公式Twitterアカウントがアイスランド産のテレビゲームということで紹介をしていました。お堅いイメージのある大使館のアカウントがゲームの紹介をするという意外性に驚いて、筆者は思わずいいねとRTをした、という思い出があります。

さて、すごろくなら最初にゴールにたどり着いた人が勝ち、桃鉄なら総資産額が最も多い人が勝ちと、ボードゲームにはそれぞれ勝利条件が設定されているものですが、本作の勝利条件はずばり「誰よりも充実した人生を送ること」です。字面だけ見るととてつもなく難しく、そしてなんとも雲をつかむような条件に思えますが、実際はプレイヤーごとに与えられた4つのパラメーターと、ペットを愛でたスコアや隠しミッションの達成スコアの合計で勝敗を競うという、点数制の勝敗システムになっています。

少々複雑に感じられるかもしれませんが、非常にざっくり言ってしまえば、「できる限りいろいろなことをやった人が勝ち」といったところで、「人生は楽しんだモン勝ち」みたいな感覚で挑むとよいかもしれません。



本作の舞台となるゲームボードは、ひとつの町の形をしています。1画面に収まるサイズになっており、画面スクロールの要素はありません。このボード上でターンごとにアクションを行い、勝利するためにパラメーターを上げていくことがプレイヤーの目的です。

パラメーターはお金、健康、幸福度、そして頭脳(勉強)の4種類があり、仕事をすればお金が増え、食事をとり、運動をすれば健康が増え、ショッピングをすれば幸福度が上がり、大学で勉強すれば頭脳のパラメーターが上がるといった具合になっています。しかし、ストレスというマイナスパラメーターもあり、仕事や勉強ばかりしているとストレスがたまってしまうため注意が必要。このあたり、非常に現実的な香りのするシステムで、本作が「人生シミュレーションゲーム」と銘打たれているゆえんと言えるのではないでしょうか。



ボードゲームでは、プレイヤーはサイコロやカードに従ってアクションを行うのが常ですが、本作のシステムはかなり独特なものになっています。

ずばり、何をするのも「自由」。

自分のターン中、プレイヤーはボード内のどのマス(施設)にでも自由に移動でき、どんなアクションでも自由に実行できます。それなら全プレイヤーがいくらでもスコアを稼げるので勝負にならないのでは……と思いきや、もちろんそんなことはありません。このゲームには、プレイヤーを縛るものがしっかりと存在しています。それは「時間」です。

プレイヤーのターンが始まると、画面下部に見える時計の針が、自動的にぐんぐん進んでいきます。それに加えて、移動や施設でアクションをするとさらに針が進みます。時計の針が1周するとターン終了となって次のプレイヤーの番、というのが本作のターン進行システム。

「バーガーショップに行って食事をとり、大学に行って勉強して、ついでにジョブオフィスに行って転職も・・・」と、あれこれ計画しつつも、リアルタイムで進行する時間によってプレイヤーは常に行動の取捨選択を迫られます。

まさにタイトルのとおり「リラックスしてらんない」というわけで、この独自のタイムリミットシステムこそが本作最大の特徴にしておもしろさであると言えるでしょう。



ゲームでは、タイムリミット以外にもさまざまな制限がプレイヤーをやきもきさせます。その最たるものは食事。自分のターン中に食事をとらなかった場合、次の自分のターンに行動時間が減ってしまうというペナルティを与えられます。時は金なりを地で行く本作にとって、タイムロスは最大のペナルティ。つまり食事は必須アクション……なのですが、ほかのことを考えているとついつい忘れてしまうのが人間というもの。ちなみにほかのプレイヤーが食事を忘れているときは、教えてあげずに、こっそりほくそ笑むのが本作の正しい(?)楽しみ方です。

ほかにも、一定ターンごとにやってくる「家賃の支払い」や、突発的に訪れる「新しい服の購入指示」は、自分の行動を制限されるだけではなくお金まで減ってしまいます。ちなみに家賃の支払いをすっぽかすと、ローン支払いとして、仕事をしてお金を稼ぐたびに一定金額を天引きされてしまいます。なんだか人生の世知辛さを感じてしまうリアルなシステムです。



さらにさらに、各ターンのはじめにカードをめくる形で実行される強制ランダムイベントも厄介な存在。お金をもらえるようなプラスイベントもあるにはありますが、その可能性はごくわずかで、大半はお金やパラメーターが減少するようなマイナスイベントばかり。UFO博物館に行ってお金が減ったり、泥棒に入られてお金が減ったりと、たびたび理不尽な出来事に見舞われてしまいますが、他人の不幸は蜜の味というかなんというか、ほかのプレイヤーがマイナスイベントに見舞われるのは見ていて思わずニヤニヤしてしまいます。

ちなみに本作は日本語ローカライズに対応していますが、訳のクセがなかなか強めで、アイスランド産のゲームであるにもかかわらず「三重県出身の泥棒チーム」なんてフレーズが飛び出します。同じくクセの強いテイストのグラフィックとの相乗効果で、独特の世界観でプレイヤーを楽しませてくれます。



場所を選んでアクションを実行するだけという誰でも遊べるシンプルなシステムを備えつつ、タイムリミットやマイナスイベントによって常にドタバタ大忙しのゲーム展開が楽しめる「No Time to Relax」。オンラインプレイにも対応しているので、フレンドや見知らぬ誰かと遊ぶことも可能。さらにSteamの機能である「Remote Play Together」にも対応しているため、誰かひとりが本作を所持していればフレンドと一緒にオンラインプレイができるので、気の合う仲間とボイスチャットをつなぎながら遊ぶのも一興です。みんなでワイワイ楽しめるボードゲームを探している方はぜひ、本作で“リラックスしてらんない”人生を謳歌してみてください。


北欧のインディーズゲームは目が離せない!

というわけで、おすすめの3作をご紹介しました。

今回取り上げた北欧産の3作は、どれも個性的なシステムと一風変わったテーマが特徴的なゲームばかりでしたが、実は世界的大ヒット作「マインクラフト」やクラクラこと「Clash of Clans」も、北欧のゲームスタジオで生まれた作品だったりします。北欧のゲーム界、要注目ですね……! というわけで、またいつの日か、海外を旅する気分になれる(かもしれない)世界のゲーム特集でお会いしましょう!

筆者:百壁ネロ
ゲーム買い過ぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)、「母の嘘(「悪意怪談」所収)」(竹書房)。
Twitter:https://www.twitter.com/KINGakiko
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