いよいよ始まる東京ゲームショウ2021! 現地に行けずとも、家にいながら試遊体験!PS5タイトル体験インプレッション

アメリカはロサンゼルスで開催されるE3、ドイツのケルンで開催されるGamescomとならび、世界3大ゲーム見本市のひとつである、東京ゲームショウ(TGS)。

最盛期の2018年には約30万人、2019年には26万人の来場者でにぎわう、興奮と情熱あふれるイベントでしたが、今年のTGSは、昨年2020年に引き続き、新型コロナウイルス対策のため、残念ながらオンラインでの開催となってしまいました。

TGSの醍醐味と言えば、何をおいても最新ゲームの試遊体験でしょう。往時は多くのゲーマーがブースに列を作り、コントローラーを代わる代わる握りしめては最新のゲームに興じていました。

とはいえ、2021年も新型コロナウイルスは蔓延しており、こうした体験は過去のもの。なんと今年は家で最新ゲームを体験できるのです! 家にいながら……ということは、自分のペースでのんびり遊べるということでもあります。もちろん、並ぶ必要はありませんし、後ろで待っている人の圧を意識することもありません。本記事では、PS5で体験できる、TGSならではの体験版無料トライアルをご紹介していきます!

MAIDEN 極上の音と光を体験! 3Dオーディオ技術とレイトレーシングで恐怖は新次元に


  • ゲーム名:MAIDEN
  • ジャンル:サバイバルホラー
  • メーカー名:カプコン

©CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.



カプコンより2021年5月8日にPC/PS4/Xbox One/PS5/Xbox Series X|S向けで発売された「バイオハザード ヴィレッジ」ですが、PS5向けの体験版「MAIDEN」では「バイオハザード ヴィレッジ」のビジュアルデモとして、新次元の恐怖の一端が体験できます。
本デモでは「バイオハザード ヴィレッジ」と前作「バイオハザード7 レジデント イービル」の主人公であるイーサン・ウィンターズではなく、戦闘はおろか防御すらできない無防備な女性を操作し、豪奢な古城からの脱出を目指してプレイします。
早速、「MAIDEN」の魅力をプレイしながらご紹介していきましょう。なお筆者は、ヘッドホンには、ソニーがPS5向けに発売しているPULSE 3D ワイヤレスヘッドセットを、モニターには4Kテレビ(SONY KJ-55A8H)を使用しています。



まずプレイしてすぐに気が付くのが、音響の素晴らしさです。ゲームを進めていると何者かの奇声や足音がするのですが、この音の表現が非常にリアルで、距離感や方向がはっきりとそれでいて自然に聞き取ることができます。露骨な感じがないというか、本当にその場に自分がいるかのように聞こえるのです。これには非常に驚かされました。というより、この音響が恐怖感を一段と高めています。
ゲームの進化は「画質が上がった、グラフィックがよくなった」といったビジュアル面で感じることが多いですが、自分がそこに入り込んだような音響はゲーム、特にホラーゲームのレベルを一段上げたと言っても過言ではないでしょう。正直に述べると、序盤の地下のシーンではグラフィックに比べて音の素晴らしさの方が感動の度合いが大きかったです。音は画像では伝わらないので、ぜひ実際に体験してみてほしいです!



もちろん、グラフィックも進化しています。画質は粗くなることなく4Kの解像度を維持していますし、画面のジャギーも皆無でした。フレームレートも滑らかで安定しています。トレイラーやスマホの画面などでは画質やフレームレートが最大限表現されていなかったのですが、4Kの画面でプレイすると印象が大きく異なりました。
感覚的な感想になってしまい申し訳ないのですが、ひと言で表すならば「度数の高い眼鏡をかけて、世界がくっきりと見えるような感じ」が近いでしょうか。



階段を上り、地下から抜け出すと、古城の美麗な装飾品やそれを照らす美しい光の表現が目を引きます。やわらかな光が、磨かれた壁の金属装飾に反射する様子や甲冑が放つ鈍い金属光沢は、特に素晴らしいです。ぎらついた感じではなく、現実に即した表現が美しく再現されています。
ゲームの進め方はもちろん、これまでの「バイオハザード」シリーズと同様にアイテムを見つけ出し、仕掛けを解いていくというものです。3Dオーディオ技術とレイトレーシングで高い没入感を実現している古城の中では、単純なアイテム探しも鮮烈な体験となるでしょう。



以上、簡単な「MAIDEN」のプレイレポートでした。ゲームは実際にプレイしてみないと本当の楽しさがわからないものですが、本作では解像度の高さや映像の滑らかさはもちろん、画像だけでは伝わらない3Dオーディオ技術による音の表現が素晴らしく、ぜひ皆さんにも実際に試遊してほしいと強く感じました。ゲームクリアまでの時間も約20分程度と短めなので、気軽に体験していただきたいタイトルです。

「ファイナルファンタジーXIV」はPS5でどれほど進化した? PS4版と比較してみた。


  • ゲーム名:ファイナルファンタジーXIV - フリートライアル
  • ジャンル名:MMORPG
  • メーカー名:スクウェア・エニックス

(C) 2010 - 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.



MMORPGと言えば、多くのプレイヤーがひとつの仮想世界に入り込み、そこで戦いや生産を行い、生活していくというゲームジャンルです。同じプレイヤー同士でチームを組み、ギルドやクランといったコミュニティを形成できるのも魅力で、コアな愛好者が多く、世界的に根強い人気を誇ります。もちろん、人気があるということは多くのゲームタイトルも登場するということ。

そんな数あるMMORPGタイトルの中でも高い人気を誇るゲームのひとつが、「ファイナルファンタジーXIV」です。現在配信されているフリートライアル版ではレベル60まで無料でプレイでき、「新生エオルゼア」と「蒼天のイシュガルド」というRPG作品2本分のボリュームを期間の制限なく楽しめます。

ただ、実は筆者はMMORPGを全く触ったことがなく、最初の数時間をお伝えしたところで本作の魅力を紹介できるとは到底思えません。そこで、本記事ではPS4とPS5でプレイした際の違いに焦点を当ててご紹介していきます。



まず、PS5では4K出力に完全に対応しました。もちろん、4Kのモニターを使っていない場合はWQHD(1440p)とフルHD(1080p)からも選択可能で、画質を重視するか、フレームレートを重視するか、プレイスタイルに合わせて選ぶことができます。 PS5で実現したUIアセットの高解像度化では、全体的なUIの解像度が上がり、文字のにじみなどもなくなりました。
PS5の大きな特徴と言えば、振動がリアルに表現される「ハプティックフィードバック」とLRトリガーの抵抗が変わる「アダプティブトリガー」を備えたコントローラーがありますが、本作もこれに対応しています。ハプティックフィードバックについては、自分が歩く際の絶妙な振動や、チョコボが歩く際の振動、飛行するマウントに乗った際の風を切る感覚まで、しっかりと再現されています。ハプティックフィードバックについては感覚的なものなので、ぜひ試遊で体験していただきたいところです。



サウンドに関しては、PS5の3D Audioに対応しています。ただ、PS4でもサウンドは十分によかったので、画質やハプティックフィードバック以上の違いは感じにくいように思いました。
2021年11月23日には冒険の舞台が最新拡張パッケージ「暁月(ぎょうげつ)のフィナーレ」も登場予定の本作。光の戦士となるには今が絶好の機会かもしれません。

「声だけ」の協力プレイ! 「オペレーション:タンゴ」を友達と遊んでみた。


  • ゲーム名: オペレーション:タンゴ
  • ジャンル名:アドベンチャー、パズル
  • メーカー名:CLEVER-PLAYS STUDIO

Copyright 2021 Clever Plays Studio. All rights reserved



ひとりでゲームをプレイするのもいいのですが、やはり友人とプレイするゲームはひとりプレイとは異なる楽しさがあります。「オペレーション:タンゴ」は、そんな友人と遊ぶゲームが好きな方におススメしたい作品です。
2人のプレイヤーは「フィールド・エージェント」であるエンジェル、あるいは「ハッカー」であるアリスターとなりペアを組んで、世界的な脅威を倒すためのミッションに挑みます。もちろん、任務の達成には円滑なコミュニケーションが不可欠。信頼のおける仲間と挑んでいきましょう。
何となくこのゲーム、恋人とプレイすると楽しそうな気がしますが、残念ながら筆者には「こいびと」の「こ」の字もないため、中高時代からの友人とプレイしていきます。


まずはキャラクター選択から始まります。ハッキングするアリスターと実際に潜入するエンジェルをそれぞれ選択します。今回は筆者がアリスター、友人がエンジェルを選びました。



今回のミッションは、ビルの最上階に保管されているウィルスゲノムを奪取すること。そのため、まずはハッカーたる私がエレベーターを操作して、友人の分身たるエージェントを最上階へと導いていきます。



ちなみに、エレベーターに乗っているエージェントの視界はこんな感じ。役割によって画面が全く異なるのも本作の特徴です。



最上階までたどり着いたら、金庫を開けるためハッキングします。ハッキングは私の仕事ですが、エージェントにも協力してもらわないとクリアできません。今回は緑の玉を触れずに穴まで送り届けることでハッキングが完了するようです。

ただ、この玉を送るのもひと筋縄ではいきません。それぞれ操作できるのは横方向と縦方向に限定されており、上手く声をかけ合わないと失敗してしまうのです。そのため、あらかじめ作戦をたてておくなど、事前のコミュニケーションが重要になってきます。



その後も次々と障害をクリアしていく2人。隠されたボタンを見つけ、力をあわせて謎を解いていきます。映画「ミッション:インポッシブル」をゲームで実現した、というとわかりやすいでしょうか。監視カメラ越しにハラハラする感じは非常に映画的です。



ミッションも後半になってくると、口頭で説明したり指示を出したりするのが難しいシチュエーションも登場し、なかなかやりごたえがあります。あくまでも“仲良く”意思疎通してクリアしていきましょう。
ちなみに本作は、ひとりのプレイヤーが製品版を持っていれば、参加する側は無料でプレイできます。試遊版で気に入ったらひとまず購入して、親しい友人や恋人、家族を誘ってプレイしてみてはいかがでしょうか。



ハクスラ×シューティング×Co-op「OUTRIDERS」


  • ゲーム名:OUTRIDERS
  • ジャンル:TPS
  • メーカー名:スクウェア・エニックス

OUTRIDERS © 2021 Square Enix Limited. All rights reserved. Developed by PCF Group S.A. SQUARE ENIX and the SQUARE ENIX logo are registered trademarks or trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd. OUTRIDERS is a registered trademark or trademark of Square Enix Ltd. People Can Fly and the People Can Fly logo are registered trademarks of PCF Group S.A.


数あるゲームジャンルの中でも、2021年時点で、特に人気なものと言えば、サードパーソンシューター(TPS)でしょう。TPSとは、キャラクターを背中越し視点で操作する撃ち合いゲームのこと。ゲーマーなら誰しも一度はプレイした経験があるのではないでしょうか。今回ご紹介する「OUTRIDERS」はそんなTPSの中でも、ほかのプレイヤーとの協力プレイ(Co-op)や、敵を倒すとランダムで獲得できる装備を集めていく(ハクスラ)体験に重きを置いた差タイトルとなっています。
今回の試遊版では、ゲームの冒頭数時間を遊ぶことができます。もちろん、オンラインで別のプレイヤーと楽しむこともできますし、製品版への引継ぎも可能です。本記事では、序盤のストーリーとアクションの様子をお伝えしていきます。では、さっそくプレイしていきましょう



「OUTRIDERS」の物語は、荒廃した地球から脱出した最後の人類が、83年の宇宙放浪の末に新天地「惑星エノク」へとたどり着いたところから始まります。そこへ先遣隊として降り立った主人公達には、この惑星が安全であることを調査し、本隊の待つ宇宙船へと信号を送る任務が課せられているのです。


調査開始の前に、まずはキャラクターメイキングを行います。キャラクターメイキングでは、髪型やヒゲなど用意されたパーツの中から選択し、自分だけのキャラクターを作ることができます。もちろん、女性も選択可能です。目の角度や頬、顎といったパーツを調整することはできませんが、それでも自分だけの個性を付けることは可能です。顔はあとから変更できないので、じっくり考えましょう。



惑星へと最初の一歩を踏み出した主人公達は周囲に拠点を構築し、この惑星が安全かどうかの調査を開始していきます。見たところ惑星エノクは美しく、安全そうです。
しかし、森へと足を踏み入れると恐ろしいことが起こり始めます。なんと超常現象が発生し、隊員が次々と倒れていってしまったのです。加えて、この惑星が安全であることを証明して自身の出世を達成したいという責任者の思わくから、宇宙船へ安全であるとの信号を発してしまったため、事態はさらに混乱していきます。



結局、主人公は負傷したため、治療するためのキャンプが作られるまで冷凍睡眠することになり、深い眠りにつきます。そして月日が流れ、再び目覚めると……



びっくりするほど世紀末! というのも、安全であるとの信号を発したまま先遣隊が壊滅したため、宇宙船はそのまま惑星へと降着。しかし、超常現象による磁気嵐で高度な電子機器類はすべて使えなくなり、入植者たちは惑星内の少ない資源を求め戦争状態に陥っていたのです。
この戦争に巻き込まれた主人公は、代わりに超人的な能力を身に付けます。それが本作で重要な4つのクラスです。



テクノマンサーは、タレットなどの兵器が扱えるサポートタイプで、長射程型。
パイロマンサーは、広範囲の敵に有効な炎を操り、敵を攻撃する中射程型。
トリックスターは、ワープや敵の動きを鈍化させる特殊攻撃などの時空間を操る技が多い短射程型。
デバステーターは、防御力にすぐれ、敵からのダメージを引き受けるタンクタイプ。短射程型。



どのクラスも魅力的で迷ってしまいましたが、筆者はパイロマンサーを選択。獲得した能力で敵を倒していきます。
戦闘システムは壁に身を隠すカバーアクションと、回避できるローリングを組み合わせて動きつつ、装備している銃と、一定時間ごとに使えるクラス独自のアビリティで攻撃する形式。「Destiny」や「Anthem」といった同ジャンルのゲームに近く、こうしたゲームをプレイしていた方ならばすぐに操作に慣れそうです。
また、戦いで減ってしまった体力は積極的に敵を倒すことにより回復が可能(クラスによって回復方法は異なる)。このシステムのおかげで、逃げ回って回復、といった世界観にそぐわないプレイではなく、自分のクラスのアビリティを生かして戦えば、おのずと有利なプレイができるゲーム設計になっています。



操作感もレスポンスがよく、ハクスラゲームにありがちな、周回して敵を倒し武器を手に入れる。という作業要素も、この操作感のおかげで楽しくなりそうです。
骨太な世界観とストーリーが魅力的な本作。TPSが好きな方はプレイしてはいかがでしょうか?

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