【東京ゲームショウ2021】「真・女神転生V」「パワプロクン」「遊戯王」「KOF」「零」「メガトン級ムサシ」など、注目作試遊レポート！

新型コロナウイルスの影響で、9月30日、10月1日の両日をプレス向け、インフルエンサー向けに幕張メッセで公開し、続く10月2日、3日の両日、オンラインで一般公開するという、変則的な開催形式をとった「東京ゲームショウ2021」。今回のイベントではどんなゲームがアピールされていたのか、各メーカーの注目作品をプレイレポートする。

「真・女神転生V」（アトラス）

自他ともに認めるアトラスの看板シリーズの最新作。リメイク版やスマホ向けアプリゲームを除くと、約5年ぶりの完全新作となる同作は、11月11日に発売予定だ。

試遊時のマップは廃墟のような雰囲気で、ボタン押しでダッシュもできるので、かなりスピーディーに移動できる印象だ。今作ではシンボルエンカウントを採用しており、ランダムエンカウントより敵の出現パターンが把握しやすい。

ブースの担当者の解説によると、敵のシンボルの背後を取ると、戦闘で先制攻撃を取ることが可能なようだ。また、マップ中ではボタンを押すと、主人公が光剣を振るモーションが用意されている。これは、マップ中の破壊可能なオブジェクトに有効なだけではなく、敵に気付かれて襲いかかられたとしても、タイミングよくシンボルに剣を当てて戦闘を開始することで、強引に先制攻撃を取れるシステムということだ。

戦闘はシリーズおなじみの「プレスターンバトル」で行われる。これは相手の弱点を突くことで、行動回数が増え、有利に戦闘を進められるシステム。そのため、有利にバトルを進めることができる。同シリーズでは先制攻撃を取るのが重要になるのだが、今回はシンボルエンカウントとの会敵方法で先攻が取れるので、背後から回る、もしくはうまく敵を釣りだすなど、マップ上でのプレイスタイルにも注目する必要がありそうだ。

戦闘グラフィックはNintendo Switchということで、キャラクターの美麗なグラフィックが目をひく。また、スキル使用時のカメラワークにもこだわっており、プレイのじゃまにならない最小限の時間で、演出を楽しませてくれる。

本作からの新要素としては「マガツヒスキル」というものがある。これは、バトル中に行動によって溜まる「マガツヒゲージ」を消費することで特殊なスキルを使えるようになるもので、大ダメージを与えることができるもののほか、回復や補助系など、さまざまな種類がある。

もちろんシリーズ恒例の「悪魔会話」もあり、バトル中に相手と交渉することで、うまくいけば「仲魔」にして自身のパーティーに入れることも可能だ。なお、交渉が決裂し、機嫌を損ねるとバトルが不利になったりもする。

5年ぶりの新作「真・女神転生V」の発売日は11月11日。ファンならずともぜひプレイしてほしい。

「パワプロクンポケットR」（KONAMI）

2021年11月25日発売予定の本作は、コナミの看板タイトルのひとつでもある「パワフルプロ野球」（パワプロ）シリーズのオリジナル選手育成モードである「サクセス」を独立させたゲーム「パワプロクンポケット」（パワポケ）を、Nintendo Switchで復活させたタイトルとなる。

2011年発売の「パワプロクンポケット14」までシリーズを展開していた、「パワポケ」シリーズは、野球育成ゲームとしてのやり込み要素や、おおよそ野球とはかけ離れたぶっ飛んだ舞台設定などが魅力。そのノリは今回の「R」でも健在で、さらに「サイバーバル」という戦車ゲームで、敵を倒し、選手の育成に必要なパーツを集める新育成モードを搭載している。

同モードは育成ゲームでありながら最大4人での同時プレイに対応しており、パーティーゲームの要素を兼ね備えてもいる。ステージクリア後に、ステータスが上がるボーナスも用意されているが、各ステージの選考基準は完全ランダムで、敵撃破数や目標物破壊数などの単純な成績によるもの以外にも、敵から受けたダメージなどのマイナス要素も評価対象にされることもある。

メインとなるサクセスの「極亜久高校編」と「ドリルモグラーズ編」という、パワポケでは定番の人気シナリオのほかに、「戦争編」というパワポケファンなら文言を確認しただけで、身構えるシナリオの名前が。

かつて「パワプロクンポケット2」の裏サクセスとして登場し、当時の攻略本に「200週生き残れる確率は1～2%」と書かれた理不尽難易度は健在なようで、同ゲームの解説をしていた担当者は「今回も野球要素はゼロで、戦場を1か月を生き抜いてもらいます」と喜々として答えた。なお、動画サイトなどでの実況プレイ動画投稿も許可されるということで、自身で楽しむだけではなく、ゲーム実況などで人気の動画配信者が、あまりの理不尽な難易度に悲痛な叫びをあげる姿も拝めそうなので、ファンは期待していいだろう。

遊戯王マスターデュエル（KONAMI）

今冬発売予定の本作は、有名トレーディングカードゲームである「遊戯王OCG」をデジタルで遊べるソフトだ。

対戦カードバトルではあるが、「ソロモード」が搭載されており、遊戯王シリーズを初めて遊ぶ人や、以前は遊んでいたが久しぶりにもう一度遊びたいと考えている人など、初心者や出戻りプレイヤーにやさしいシステムになっている。試遊では「聖遺物に選ばれしもの」「輝石の戦士たち」「巨大なる機殻」の3種類のストーリーが確認できたが、リリース時はさらに追加されるとのことだ。

試遊では「聖遺物に選ばれしもの」をプレイしたが、シナリオを読み進めていくと、間にチューリアルやCPUとのデュエル（カードバトル）が挟まれる。ゲームを進めていけば、カード名や属性、攻撃力と守備力などのデュエルの基礎知識から、魔法・罠カードの解説、融合召喚やアドバンス召喚など、デュエルを有利に進める基礎戦術などを学べるだろう。

遊戯王マスターデュエル
メーカー：KONAMI
発売日:今冬予定
CERO：審査中
プラットフォーム：モバイル版：App Store / Google Play
PS5、PS4、Xbox Series X、Xbox Series S、Xbox One、Switch、Steam
（全機種ダウンロード版のみ）
ジャンル：対戦型カードゲーム
ⓒスタジオ・ダイス／集英社・テレビ東京・KONAMI
ⓒKonami Digital Entertainment

The King of Fighters XV（SNK）

2022年2月17日に発売予定のSNKの看板タイトルである「キングオブファイターズ」シリーズの新作では、新プレイアブルキャラのイスラがプレイ可能となっていた。

イスラは、前作の「XIV」で主人公キャラクターとして登場した、シュンエイのライバルという設定だが、遠距離攻撃、近距離攻撃ともにバランスのよいオールラウンダーだったシュンエイに比べると、イスラは空中での機動変化や斜めの弾道を取る飛び道具などもあり、変則的でトリッキーなキャラクターとしての性能を有しているという。