【Steamゲームレビュー】Steam同時接続80万人超え! Amazon が作ったMMO RPG「New World」

この連載では、PCゲームのプラットフォームとして今盛り上がっている「Steam」で遊べるオススメゲームを、「Steam」のコアゲーマーである、“すちーむまにあ”こと、辻村美奈が詳細にレビュー。その面白さを紹介していきます。


今回レビューするのは、今年9月29日に発売された、Amazon Gamesが開発&運営する新作MMO RPG「New World」です。すでにSteamで同時プレイヤー数80万人超を記録、Twitchでは同時視聴者数90万人超を記録した、今大注目のゲームです。

さっそくチュートリアルをプレイ


とにもかくにも、遊んでみなくちゃ何もわからない! ということで、さっそくチュートリアルで遊んでみようと思います。


New Worldの公式サーバーは、AP Southeast、SA East、US West、US East、EU Centralの全5種類。各サーバーで2人までキャラクターを作ることができます。Ping(応答速度)は時間帯によって多少上下しますが、日本から接続しやすいのはAP Southeast(オーストラリア)とUS West(アメリカ)です。サーバーを選んだら、次にワールドリストから実際に遊ぶワールドを選びます。

一度ワールドを選ぶと固定されるため、別のワールドに変更するにはキャラを作り直す必要があります。慎重に選びましょう。

サーバーを選ぶとオープニングムービーが流れます。どうやら大航海時代をモチーフに作られていて、船や海賊、魔法使いが出てきます。

ムービーが終わるとキャラクリエイト画面に切り替わります。キャラクリエイトは顔が20種類、髪の毛が40種類と、あまり多くはありません。正直、少し物足りないです。

キャラクリエイトが終わると、操作のチュートリアルが始まります。3発くらいで倒せる敵が出てきて、戦いながら武器や移動の操作方法を覚えます。


一般的なMMO RPGでは、自動ターゲティング(自動でカメラが動く)方式が多いのですが、New Worldではノンターゲティング方式を採用しています。ターゲットが動くたびに「勝手にカメラを動かされる」ということがなく、自分でAIMを合わせられるため、MMO RPGに慣れていない人でも操作しやすいと思います。

チュートリアルを進めていくと、オープニングムービーに出てきた敵が現れます。いきなりボス戦かと思いきや、何回か攻撃を当てるといきなり倒れます。強そうに見えますが、めちゃ弱いです(笑)。


この戦いが終わると、いよいよ自由に遊びまわれるようになります。

チュートリアルクエストをプレイ


自由に動き回れるようになると、ほかのプレイヤーも表示されるようになります。マーキングの場所へ行くと、チュートリアルクエストを受注できます。

余談ですが、NPCの周りに初期装備のプレイヤーが群がるシーンはMMO RPGならではの”始まりの村感”があり、個人的にたまらなく好きです。

クエストを受注すると、マップにマーキングされ、このあとやるべきことが画面右側に表示されます。敵を倒すクエストの場合は、その敵の上にクエストマークが付きます。

チュートリアルクエストでは、近くの船を調査したり、敵を倒したり、チェストからアイテムをあさったりします。

始まりの村のクエストをひと通りクリアすると、ささやかな小ボスクエストが現れます。このボスを倒すとこの村でのクエストが完了し、さらに大きい街へ案内されます。

街の中はクラフト台や資源が充実していて、最初の村よりもプレイヤーも多く、活気にあふれています。街中にある、井戸やハチの巣、牛からは一定時間ごとにそれぞれのアイテムがもらえます。ちなみに、World内にはいくつもこういった町があり、一度訪れるとファストトラベルが可能になります。

町にあるトレーディングポストは、アイテムの売買はもちろん、欲しいアイテムの買い注文を出せます。素材アイテムを採集して売ったり、装備を作って売ったりすると、お金を貯めることができます。

町に着くと、各NPCへの挨拶回りクエストや装備を作るクエストが始まり、素材を集めつつ、各クラフト台の使い方を覚えていきます。

チュートリアルクエストが終わると、勢力を選択できるようになります。勢力を選択した後は、勢力クエストやタウンクエストを自由に受注できるようになります。

さらに、自分の勢力が占領している敷地内では経験値アップやファストトラベルの費用が安くなったり、PVP要素で有利になったりなど、さまざまな恩恵を受けられるので、強い勢力に参加したほうがゲームを有利に進められます。ワールドによって強い勢力や弱い勢力が違うので、選ぶ前にMキーでマップの勢力バランスを確認するのがおススメです。

レベル20までは何度でもリセット可能!


武器には、近接武器と遠隔武器、魔法、回復できるものまであります。それぞれ使えば使うほど武器レベルが上がり、スキルなどを手に入れることができるようになります。それとは別に、プレイヤーレベルのレベルアップごとに好きな武器種へポイントを振り分けることができます。

レベル20になるまでは無料で何度もリセットができ、レベル20以上でもコインを支払えば簡単に変更できるのでいろんな武器を試すことができます。

クエストにはメインクエストとサブクエストがあり、サブクエストには、勢力クエストとタウンクエストの2種類があります。勢力クエストは、敵NPCの村を攻撃しろというものと、チェストからアイテムを奪えという2つのパターンが多く、タウンクエストは、アイテムを集める採集や納品系が多い印象です。どちらもメインクエストよりサクサク進められるのでレベルアップにはサブクエストが一番おススメです。

エンドコンテンツには最大40人で遊べるPVPモードも


さらに、レベル25からは強い装備がたくさん入手できるダンジョンにも挑戦できます。ダンジョンでは、常に自分のレベルよりちょっと上のよいアイテムをたくさんゲットできます。

落ちるアイテムはランダムなので、ガチャガチャを回しているみたいでかなりクセになります。

ただし、3人以上のパーティーでしか参加することができないうえに、マッチングシステムがないので、ダンジョンの入り口の前で「LFG」(Looking For Groupの略で参加希望という意味)とチャットして、どこかのパーティーに入れてもらう必要があります。ちょっとハードルが高いですが、意外とすぐに招待が飛んできます。ちなみに、慣れている人は「LFG healer(自分の役割)」と、具体的にアピールしていました。

また、レベル60から遊べる「アウトポストラッシュ」というエンドコンテンツも用意されています。20vs20で遊ぶ攻城戦で、これを目当てに買ったという人も多いと思います。筆者もそのひとりで、今から楽しみです。 

英語がわからなくても問題なく楽しめる


メインクエストに関しては、戦っている時間よりも移動をしている時間のほうが圧倒的に多い印象でした。一応、ファストトラベル機能もありますが、「azoth」というアイテムを消費してしまうので気軽にファストトラベルしているとすぐになくなってしまいます。そのため、オートラン(自動で走り続ける)キーがデフォルトで用意されているのですが、目を離すとすぐに家や木に引っかかって進まなくなってしまいます……。どんな形でもいいので、もう少し移動しやすくしてほしいですね。


また、マッチングシステムがないため、ひとりでダンジョンへ行く時は、チャットで仲間を集めなければなりません。よく言えばシンプルですが、悪く言えば昔のゲームのわずらわしさを残したような感じです。


ストーリーに関しては、ほかのMMO RPGと比べると、戦略要素やNPCとの交渉といった要素がほとんどないので、英語力がなくても楽しめるシンプルなストーリーになっています。ストーリーを楽しみたいという人には少し物足りないかもしれませんが、英語が苦手な筆者にとっては、逆にすごく遊びやすかったです。


ただし、人気がゆえに、発売直後の接続の悪さや、ログイン戦争(人気サーバーは2万人待ち)の影響で、Steam上の本作の評価は賛否両論。ただし、運営も続々と新サーバーを開設しているので、人気サーバーにこだわらなければ問題ありません。筆者も発売日から遊んでいますが、空いているサーバーを選べば待ち時間なく遊べました。リアルタイムの各サーバーの待ち時間はこちらで確認できます。#

タイトル情報

「New World」(Amazon Games)
2020年9月29日リリース
価格:4,200円(2021年10月26日時点)
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筆者:すちーむまにあ(辻村美奈)

オフィスマイカに所属するライター兼ゲーマー。好きなゲームのジャンルは、サンドボックスのサバイバルゲームや、ホラーゲームなど。プレイスタイルは、コミュ障炸裂でVC勢に怯えるテキストチャットガチ勢。

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