「ひたすらポジティブにAIを描こうと決めていました」 映画「アイの歌声を聴かせて」吉浦康裕(原作・脚本・監督)×大河内一楼(共同脚本)インタビュー

「イヴの時間」「サカサマのパテマ」など、こだわりの映像とSFマインドあふれる作風で知られる吉浦康裕監督が原作・脚本・監督を務める長編映画「アイの歌声を聴かせて」が、現在全国で公開中だ。

ポンコツ“AI”が周りに幸せにしていくという、ハッピーで楽しいオリジナル劇場作品「アイの歌声を聴かせて」。土屋太鳳さん演じるAI・シオンの歌声は作品でも大事な要素になっていて、シオンにとって大事な存在であるサトミをはじめとするクラスメイトたちを幸せにしていくところは、作品の見どころにもなっている。

そんな本作の成り立ちから物語の構築、世界観について。そして何よりシオンの歌声について、原作・脚本・監督の吉浦康裕さんと脚本の大河内一楼さん(「プリンセス・プリンシパル」シリーズ、「プラネテス」のシリーズ構成や脚本を担当)にたっぷりと語ってもらった。

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企画の成り立ちからミュージカル要素が加わった理由

ーー今回の企画の発端というのは、どのようなところからだったのでしょうか?

吉浦 プロデューサーから、王道エンターテインメントのオリジナル劇場作品を作りませんか?というお話をいただいたんです。「サカサマのパテマ」が2013年公開で、実はその間に1本ポシャってしまった作品があったのですが、そのときにやりたかったものも王道の青春ジュブナイルだったんです。なので、それをやれるチャンスが来たなと思いました。

そこからどういうテーマで行こうかを考えたのですが、僕は幼少期からロボットものが大好きで、しかもAIを題材にした作品を、メジャー感をもってできるような時代になってきたなと思ったので、AIを主軸にしたジュブナイルというアイデアを考え、初稿まで書いたんですけど、オリジナルでやるにはいまいちパンチがないなと……。

そのとき、先ほどのなくなってしまった企画でご一緒していた大河内さんに、感想をいただけないかと脚本を見てもらったんです。

大河内 あれは吉浦さんからだったんですか!?

吉浦 そうです。自分から客観的な意見が欲しいと言いました。場合によってはほかの脚本家の方と一緒にやったほうがいいのではないかとも思っていたんです。それで大河内さんから意見をいただき、一緒に書いていただきませんか?とお願いしました。

大河内 その話は今はじめて聞いたのですが、プロデューサーから意見を聞かせてくれないか?と脚本をいただいたんです。その時は自分が関わると思っていないし、わざわざ意見を欲しいと言うくらいだから、辛口の意見が欲しいのかなと思って厳しめのものを送ったら、監督に見せてもいいですか?と言われたから、驚いたんですよね(笑)。

ただ、その台本を読んだときも、この企画はいいなと思っていたんです。吉浦さんが自分でいいと思っているところと、僕が吉浦映画を見ていいなと思っていたところが入っていたので、無理がない感じがあったんですね。ただ、こことここを整理したほうがいいのではないかとか、シオンの秘密がわかるのはもう少し早いほうがいいのではないかとか、そういう意見を書いて送ったんです。

吉浦 脚本の技術的なところで、少しラフなところがあるという自覚があったし、前の企画でご一緒して「なるほど」と思うところがあったので、それもあって一緒に書いてほしいと思ったんです。ただ、この段階ではまだ歌の要素はなかったんですよ。

その段階ですでにAIキャラを中心にした物語にはなっていたんですが、周りを引っ掻き回すそのキャラに、何か特異な性格や特性を与えるべきだということになり、その中で突然「歌い出す」というアイデアが生まれたんです。

それを見たとき、監督を夢見ていた中高生の頃、いつかミュージカルのように歌の要素があるアニメを作りたいと思っていたことを思い出したんですね。大変ではあるけど直感的にいけると思ったので、歌にしましょう!となりました。

大河内 歌の要素って、実現するのは大変だし、先にできあがった物語と組み合わせることもできないから難しいのかな?と思っていたんですけど、本人がやれるというのだったらいいんだろうと思ったんです。

吉浦 わりとすぐに賛同してくれたイメージでしたけど、大変そうだと感じていたんですね。

大河内 すぐに賛同したのは、監督が好きなものを作るのがいいと思ったからというのが大きいです。「こういう作品のほうが売れそう」とか「そういうオーダーがあるから」というものがあって作るよりも、監督がいいと思ったものをやるのが一番なので。

吉浦 僕が中高生の頃は1990年代中盤で、まだアニメのキャラが歌ったり踊ったりすることがそこまでない時代だったのですが、ディズニー映画を見て、いつかこういう作品を作りたいと思っていたんです。そこから時代が進み、TVアニメですらキャラクターが歌って踊ることも珍しくなくなりましたけど、まだ自分がかつてやりたいと思っていたミュージカルのようなアニメ作品はないなと思ったので、今やるべきだと決心をしたという感じです。

ーーミュージカルを脚本にするというのは、普通の脚本とどう違うのでしょう?

吉浦 最初に言ったのは、歌がなくても成立する話ではなく、歌がちゃんと物語を前に進めるような作品にしたいということでした。

大河内 ミュージカルって独特なジャンルなので、それを楽しみにしている人だけが観ればいいんですけど、好きではない人もいると思うんです。でも映画「ラ・ラ・ランド」(2017年日本公開)がヒットして、ミュージカルから始まるわけではないけど、だんだんミュージカルになっていくような、苦手な人でも心の隙間を開けていってミュージカルにもっていく手法が新しいと感じたんです。それを観て、こうすればいいんだというのは取っかかりとしてあります。

だから、ミュージカルを題材にはするけど、ミュージカル好きだけが観る映画にはしたくなかったんですよね。

吉浦 それもあって、誰がどこで歌うのか、たとえば1曲目はどういうポジションの曲なのかというのは結構考えましたよね?

大河内 最初に歌い出したときに、お客さんの気持ちと同じく、登場人物がいったん引かないと入り込めないよね、という話はしましたね。

吉浦 突然目の前で女の子が歌いだしたら、周りはこうなるよね、という反応を素直に描いているのですが、そういう意味でAIキャラクターとの相性はよかったんです。「ポンコツAIだから、いきなり歌い出してもいいよね」となったので。それが曲を重ねていくごとに、スッと相手の心に響き、最終的にすごくいい曲として、ほかのキャラクターにも受け入れられるという構図を作っていくことが面白かったです。

ーーそうなると、歌詞の内容も大事になってきますよね?

吉浦 早い段階から、物語の中で、こういう意味を持つ曲ですというのを音楽スタッフにお伝えしました。丸投げではうまくいかないと思ったので、曲調やテンポ、歌詞にこういう情報を入れて、こう決着させてくださいと指定したところ、相性がよかったのか、作詞の松井洋平さんも作曲の高橋諒さんも一発目からいいものをあげてくださって。

ーー歌を歌っていくのはAIのシオンですが、セリフなどはAIということも考慮されているのですか?

大河内 実はシオンはAIっぽく書いていないんです。「イヴの時間」などを見ていても、きっとそこは演出で見せてくれるんだろうと思っていたので、普通に書いていました。でも土屋太鳳さんの演技を見ていたら、声優さんたちから少しズレた感じがポジション的にもあったので、これは素晴らしいと思っていましたね。

吉浦 自分はロボットっぽいセリフを書くという意識が端から抜けているらしく(笑)、どちらかというと立ち振る舞いや言動で、普通の人間が多少は持っているはずの陰の部分がなさすぎて違和感があるくらいの感じで、そこでAI感を出せたらと考えていました。それに普通の感覚だと「サトミ、今幸せ?」ってド直球に言われると、「ん?」って思うじゃないですか。でもそれを言う土屋さんの雰囲気がすごく合っていて、そこでキャラクター性が成立していたんですよね。そこから話の流れで、だんだんシオンがかわいく魅力的になっていくという、いいバランスで落ち着きましたね。

ーー土屋さんには、どんなディレクションをしたのですか?

吉浦 ネガティブな声は出さないでくださいとお願いしました。シオンは怒ったり悲しんだりはしないんですと。困るときも本当に困るというよりかわいげがある感じで演じられていて、そこは工夫されていたのですごいなと思いました。

ーーその土屋さんの歌も素晴らしかったです。

吉浦 シオンはAIなので貪欲に学習をして、いろいろな曲が歌えるんです、ポップス、バラード、ビッグバンドジャズ、ミュージカルのような曲調まで歌えると、言うのは簡単ですけど、それを実現してくれた土屋さんはすごいと思いました。

本当にご本人は努力の方で、1曲ずつ収録したのですが、講師をつけて1曲ずつ曲に合わせた練習をしてきてくれたらしく、歌唱に関しては土屋さんの才能と努力の賜物だと思います。音源も素晴らしくて、僕自身、制作の最後のほうは辛くなったら、その歌を聴きながら作業をして勇気をもらっていました。

ーー同じモチーフを使ってメロディをなじませながら、歌詞を変えていくようなところはミュージカルの手法にのっとったものですよね?

吉浦 1曲目の「ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~」があり、ミュージカルシーンの「You've Got Friends 〜あなたには友達がいる〜」はそのリフレインになっていて、最初はAIらしく、押し付けがましい感じでポカーンとする曲なのに、物語を経て「You've Got Friends 〜あなたには友達がいる〜」ではすごくいい曲に聴こえる。観客にも、メインキャラクターたちにも染みるという構図になっているんです。その他の劇伴にもそのモチーフは何度も出てきているので、音楽劇らしい構成になったと思います。そこは高橋さんが洋画好きな方で得意だったというのも大きかったです。ビッグバンドジャズがあったりして、音楽は多様性がある感じにもしたかったので、本当にぴったりの曲を上げてくれました。

ーーその意味では、歌が実際にどうなるのかは脚本家としても楽しみなところですね。

大河内 そうですね。書いているときは歌がどうなるかはさっぱりわからないので、ものすごくいいものがあがってくるというのを想像して書いていたんです。

というのも、たとえばサトミ(CV.福原遥)の気持ちが30くらいで、シオンの歌を聴いたあとに80になるとすると、歌が50のパワーを持っていないといけないんです。そこで歌のパワーがそれほどないのではないかと疑うと、脚本段階でサトミの気持ちを40か50に上げないとうまく繋がらなくなると考えてしまう。だからそこは歌の力を信じて、150くらいの歌がくると思って書いていました。

試写会で、そのすべてが組み合わさったものを見たとき、あぁよかったと思いました。下手に脚本でお膳立てをしようと思わなくて本当によかったです。だって想像を上回る歌が入って、ガツンと気持ちを上げてくれたほうが絶対に気持ちがいいですから。

吉浦 僕はそこへのプレッシャーとかは感じていなくて、先ほど話した通り、ミュージカルがやりたいという気持ちが溜まっていたから、それをやっとやれるんだという気持ちが爆発していたんでしょうね。制作中、歌の力が足りないのではないかと思うことは本当になかったです。どこか感覚が麻痺していたのかもしれないですけど(笑)、深く考えずに今の自分の気持ちをとにかくぶつけようというスタンスだったので、そこはブレずにやれたなと思います。

AIがどのように生活に浸透しているのか、劇中の世界観設定を聞く

ーー歌の力もありましたが、特に中盤でソーラーパネルのところで歌うところなどは、演出も非常に美しかったですね。

吉浦 あそこはスタッフ一丸、シーンの意図を理解してすごくがんばってくれたんですよね。花火のシーンも自分の予想以上にきれいに決まっていて、よかったなと思います。

ーー電子の世界みたいなシーンもありましたが、エレクトリカルパレードみたいで夢のある表現でした。

吉浦 あれはシオンの主観でとらえたデジタル空間で、その人の人となりが反映された見え方をするんだろうと思っているんです。メカメカしいものではなく、楽しくて華やかな感じなんだろうなと。それをCGチームに伝えたら、ぴったりのものがあがってきたので、素晴らしいなと思いました。

大河内 吉浦さんの作品ってだいたいそうなんですけど、テクノロジーに対してポジティブなところがすごくあるんですよ。イメージの描き方とか、それが物語でどういう活躍の仕方をするのかとか。ひと昔前だとAIの反乱とかになるけど、そうじゃないところが僕は好きなんです。

ーーそれに関してはすごく感じました。AIの反乱ものというのはAIが自己進化した結果だと思うのですが、本作でそれを視聴者にどこまで伝えたかったのかなと思いました。

吉浦 AIを自分たちと分離して考えているのが僕はイヤで、作っているのも人間だし使うのも人間なので、結局はテクノロジーって写し鏡だと思っているんです。だから使う側が正しければ正しい未来へ行くと僕は信じているし、そこに警鐘を鳴らすということも必要でしょうけれども、AIを扱った作品の8割がその方向性な気がして、だったら自分は、よりよい方向に向かっていくという未来を躊躇せずに描こうと思ったんですよね。ひたすらポジティブに描こうというのは、最初に決めていたところです。

大河内 作中で危険性を指摘するのって、ミュージカルシーンで最初みんなが引くというのと同じで、監督の持っているポジティブな精神って、みんなが当然のように持っているものではないので、「え?」って思う人もそれなりにいることはわかったうえでやっているんです。自己進化する危険性を唱える意見もあるけど、それを乗り越えてやっているんだよ、というふうにできたらいいと思ったので、反対の人(AIを恐れる人)も置きたいなと思った、ということなんです。

吉浦 作劇的にはそうなりますね。

ーー僕もそういう作品を見てきたからかもしれないですが、「大丈夫なの?」と思ってしまうタイプだったので、この作品を見て、AIが発達したポジティブな未来を想像できるようになりました。

吉浦 フィクションは現実に影響を及ぼすと思っているので、いい未来を描く映画というのもフィクションの役割ではないかと思うんです。

ーー少しAIのところで気になったところだと、この街の描写なのですが、古民家のようだけどAIなどのテクノロジーが自然に生活の中に入っている感じがしました。

吉浦 AIの過渡期をイメージして、いろいろなAIの機能がある前提のインフラがあふれているのは不自然だろうと思い、それだったら既存のものに後付けするほうが自然かと思ったんです。家電やバスは私たちが見慣れているものなんだけど、部分的に違っているというのが全体を通したコンセプトになっています。だから古民家もあるし、社宅用のモダンなマンションもあるんですけど、そのソフトウェアとして、AIは目立たないように生活に介在しているというイメージですね。

大河内 実験都市という感じで、そこで星間エレクトロニクスというグループががんばっているという感じなんですよ。ただ、そこで人の生活まで変わってしまうと、そこに住む人もいなくなると思ったので、生活家電とかはそのままで、ハードウェアとしてロボットが特に発達しているという感じで書いているんです。

吉浦 この作品では人型ハードウェアの描写だけが、映画として大嘘をついている個所なんです。とは言え現実感のある世界観にもしたかったので、人型の労働支援ロボットは、まだまだ一般家庭には受け入れられていない、ということにしています。劇中でも「三太夫」という汎用人型のロボットが出てきますが、自分と同じくらいの身長のロボットが家にいたら、歩いているだけでも怖いと思うんですよね。だからそれをユーザーが受け入れてくれないというジレンマがあって、メーカーはそんな中でがんばって企業努力しているという設定です。だからホシマはロボットを一生懸命かわいくデザインしているし、デモンストレーションでロボットに田植えをさせているんです。本当はロボットに日よけ帽子は無駄なだけですから(笑)。

大河内 ロボットは怖くないよっていう宣伝なんですよね。

吉浦 ロボットのデザイン全般にも共通しているんです。メカニックデザインに関しても、機能的な部分、説得力を持たせる部分を明貴美加さんにお任せしつつ、そこにかわいげをプラスしてもらっているんです。掃除ロボットにも顔を付けちゃいましょうとか。

ーー世界観の設定部分は作中でも言葉での説明はあまりなかったので、すごくスッキリしました。では最後に、メッセージをお願いします。

吉浦 キービジュアルからもわかる通り、楽しい映画を作るという、言葉にすると恥ずかしいくらいストレートな想いで作った映画です。制作途中で悩んだときは、いつもそのコンセプトに立ち返っていました。多くの人に観てほしいですし、素直に楽しんでほしいと思える映画になったと思っています。なにより音楽劇の要素もありますので、どうか大迫力な劇場でご覧ください!

大河内 楽しいを目指していて、楽しい映画にしようと思いながら脚本を書いていました。脚本家は制作途中の段階はわからないので、音楽がどうなのかとか、土屋さんがどういう方なのかというのも知らない状態で試写会を見たのですが、僕は楽しいと思ったんです。かけ値なしに楽しいと思ったので、ぜひぜひ劇場に足を運んでください。よろしくお願いします。

(取材・文/塚越淳一)

【作品情報】

■アイの歌声を聴かせて
<STORY>

景部市高等学校に転入してきた謎の美少女、シオン(cv 土屋太鳳)は抜群の運動神経と天真爛漫な性格で学校の人気者になるが…実は試験中の【AI】だった!
シオンはクラスでいつもひとりぼっちのサトミ(cv 福原遥)の前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。
彼女が AI であることを知ってしまったサトミと、幼馴染で機械マニアのトウマ(cv 工藤阿須加)、人気 NO.1 イケメンのゴッちゃん(cv 興津和幸)、気の強いアヤ(cv 小松未可子)、柔道部員のサンダー(cv 日野聡)たちは、シオンに振り回されながらも、ひたむきな姿とその歌声に心動かされていく。
しかしシオンがサトミのためにとったある行動をきっかけに、大騒動に巻き込まれてしまう――。
ちょっぴりポンコツな AI とクラスメイトが織りなす、ハートフルエンターテイメント!


<CAST>
土屋太鳳、福原 遥、工藤阿須加、興津和幸、小松未可子、日野 聡、大原さやか、浜田賢二、津田健次郎、咲妃みゆ、カズレーザー(メイプル超合金)

<STAFF>
・原作・脚本・監督:吉浦康裕
・共同脚本:大河内一楼
・キャラクター原案:紀伊カンナ
・総作画監督・キャラクターデザイン:島村秀一
・メカデザイン:明貴美加
・プロップデザイン:吉垣 誠、伊東葉子
・色彩設定:店橋真弓
・美術監督:金子雄司〈青写真〉
・撮影監督:大河内喜夫
・音響監督:岩浪美和
・音楽:高橋 諒
・作詞:松井洋平
・アニメーション制作:J.C.STAFF
・配給:松竹
・歌:土屋太鳳

©吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

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