上位を争ったのは少年少女たちの「本気」がぶつかりあう青春アニメ!「どれがおもしろかった? 2021年夏アニメ人気投票」結果発表
2021年9月30日~10月13日の期間で開催されていた、アキバ総研公式投票企画「どれがおもしろかった? 2021年夏アニメ人気投票」だが、投票が閉めきられ、その結果が明らかとなった。早速、上位ベスト10にランクインした作品を見てみよう!
1位 かげきしょうじょ!! 131票
2位 Sonny Boy -サニーボーイ- 125票
3位 100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン 110票
4位 探偵はもう、死んでいる。 92票
5位 小林さんちのメイドラゴンS 43票
6位 うらみちお兄さん 36票
7位 天官賜福 33票
8位 転生したらスライムだった件 第2期 第2部 20票
9位 ヴァニタスの手記 19票
10位 BLUE REFLECTION RAY/澪 18票
1位を飾ったのは、歌劇団を目指す女子学生たちの切磋琢磨を描く「かげきしょうじょ!!」だ。舞台に情熱を傾ける少女たちのドラマは、時にみずみずしく、時に辛く苦しくもあり、まさに「これぞ青春!」といったおもむきの作品であった。出演しているキャストも、演技力、歌唱力に定評のある顔ぶれが並ぶほか、上級生、プロデビューした先輩たちをベテランのイケボ女性声優や元タカラジェンヌが務めたり、劇伴の力の入れようがハンパなかったりと、制作サイドの本気度が段違いだった本作。
ストーリーは第100期生の総決算となる文化祭開催でいったん幕を下ろしたが、ぜひここから先の物語も期待したいところである。
2位は「Sonny Boy」。漫画家・イラストレーターの江口寿史さんがキャラクターデザインを手がけ、主題歌をロックバンド「銀杏BOYZ」が担当するということで注目を集めた本作だが、ふたを開けてみればバリバリの硬派系SFアニメだった。毎回、謎を呼ぶ展開や思わせぶりなキャラクターのやり取りが繰り広げられ、視聴者は振り落とされないように30分モニターの前から動くことができない……そんな作品であった。
お手軽に、ながら見で、という昨今の風潮に真っ向から勝負を挑んだ結果、本作にどっぷりと魅了される熱烈なファンが生まれ、2位という結果につながったといえる。
3位は「100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン」。すでに第1シーズンから人気タイトルであったが、今回も人気を集める結果となった。
いい意味でも悪い意味でも「ヒドい」作品としても知られる作品で、特に「ツィンコビンビン」なんてとんでもないサブタイトルを掲げた第17話は、公式ツイッターの中の人もノリノリであった。
もちろんそんな一発ネタだけで3位になるわけはなく、ゲームマスターに定められたルールの中で生死をかけたミッションを推敲するキャラクターたちの姿からは目が離すことはできない。物語はまだまだ途中というところで、第2シーズンは終了。今後の展開も気になるところだ。
そんな感じで、上位3タイトルはある意味ユーザーに媚びない、芯の通った(?)作品が並んだと言える。
4位以下も見てみよう。
4位「探偵はもう、死んでいる。」は、第1話が1時間スペシャルという気合の入りようもすごかったが、アクションシーンの作画も極まっていた。また重要人物・シエスタの死にまつわるエピソードと、彼女との記憶を巡って現在と過去が交錯する構成など、ひと筋縄ではいかない作りとなっており、見ごたえは満点。全話視聴後の充実感は、かなりのものであった。
5位「小林さんちのメイドラゴンS」も、時にコメディタッチに、時にシリアスに、という前作から続くスタイルを踏襲。京都アニメーションならではのていねいな作画、演出も、キレッキレであった。特にアクションシーンの迫力は特筆もの。何度もコマ送りで動きを確認したのは、筆者だけではないはず!
あと、fhanaが歌うOPテーマ「愛のシュプリーム!」も名曲だった。
6位は「うらみちお兄さん」。原作コミックは、ネット上ですでに高い人気を集めていた本作だが、アニメ版は神谷浩史さん、宮野真守さん、水樹奈々さん、中村悠一さん、杉田智和さんといった人気の中堅声優陣がレギュラー出演。その味わい深い演技は、声優ファンならずとも吹き出さざるを得ないシーンが多数あった。
個人的には、すごく楽しいアフレコ現場だっただろうな~と想像しちゃう作品である。
7位は中国の人気Web小説が原作の「天官賜福(てんかんしふく)」。アニメーション制作の中国のスタジオ「絵梦アニメーション」という、純中国産アニメである。こちらも「うらみちお兄さん」同様、豪華キャストの共演が話題となった作品だ。
本作は中国で人気の武侠もの要素あり、ロマンスあり、人間ドラマありというさまざまな顔を見せる。日本のアニメでは見られない作風は、新しもの好きのアニメファンに心に響くものがあったのかもしれない。
8位は人気シリーズの続編「転生したらスライムだった件 第2期 第2部」が獲得。第1部も、「2021年冬アニメ人気投票」で8位ということで、ある意味安定した人気を維持していると言える。
9位は「ヴァニタスの手記」。、「PandoraHearts」の原作者・望月淳さんの最新作かつ、イケメン×スチームパンク×ヴァンパイアという萌え要素のフルコース的な本作だけあって、女性人気を集めたようだ。
そして10位は「BLUE REFLECTION RAY/澪」。発売直前のゲーム原作ということもあり、注目していたファンも多かったのではないだろうか。美しいビジュアルと、思春期の女子特有の揺れる感情とバトル要素のかけ合わせもある意味テッパンの面白さを生んでいた。
サブスクリプションサービスでも、ほとんどの作品が視聴可能なので、見逃した方も、もう一度見直したいという方も、ぜひ各タイトルをチェックしていただきたい!
なお、11位以下の作品も含めた今回の投票結果に関しては、下記よりご確認いただきたい。
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