【編集部レビュー】2021秋アニメ「境界戦機」主役メカのプラモデル「HG 1/72 メイレスケンブ」は、発見、驚き、想像、感動……プラモデルの面白さがギュギュっと詰まった名キットだ!
現在放送中の2021年秋アニメ「境界戦機」、面白いですね~。
SUNRISE BEYOND渾身の新作リアルロボットアニメということで、放送前から期待値はかなり高かった本作ですが、第1話から目の離せないストーリー展開の連続で、編集部Aとしては、現在、今クールのアニメの中でもぶっちぎりで楽しませていただいています。
本作の見どころは、なんといっても本作の鍵を握る人型特殊機動兵器「AMAIM(アメイン)」の活躍でしょう。
特に主役メカの「MAILeS(メイレス) ケンブ」は、特異な構造の関節を持つ、非常に個性的な機体となっています。メカニックデザインスーパーバイザーは、さまざまな工業デザインを手がける奥山清行氏。メカニックデザインは奥山氏が代表を務める「KEN OKUYAMA DESIGN」の小柳祐也氏が務めており、理にかなった機構とヒロイックなラインが融合したデザインとなっています。
あまりにも斬新なデザインゆえに、初見は「これは……どう評価したらいいんだ?」ととまどったりもしたのですが、実際にアニメで動く姿を見て、そして今回紹介するプラモデルを組み立てることで、今では「これは、めちゃくちゃカッコいい!」と確信をもって言えるようになりました。
というわけで、アニメ放送開始と同タイミングで発売された「HG 1/72 メイレスケンブ」を紹介したいと思います!
組んで楽しい! 動かして感動のメイレスケンブ!
まずはパッケージからご紹介。
激しい戦闘シーンの最中をイメージさせるイラストです。第3話~第4話あたりが、まさにこんな感じでしたね。
では内容物を見てみましょう。
HGキットとしては標準的なボリュームです。本キットはポリキャップレスで、PS樹脂のプラパーツのみで構成されています。
それではさっそく組み立て!
ヒロイックなカラーリングと、工学的に考慮された構造が共存した特異な体型をしています。
最大の特徴は、腕と脚の構造でしょう。多数の一軸可動の関節を組み合わせることで、フレキシブルなアクションを可能としています。
腕は二の腕と手首を外装パーツに接続することで、大きな可動範囲を実現。
脚は脛部パーツに、腿と足首を接続します。膝を折り曲げているようなシルエットが面白いですね。
胴体パーツは、前後左右に動く胸部とボールジョイント接続の腰部をつなぐ構造。
軸接続とボールジョイントで、大胆に体をひねることが可能。
胸の黄色部分は肩部パーツと連動して動くシリンダー構造となっています。
腕を前方にスライドすると、シャフトが押し込まれるという芸の細かさ!
顔のアップ。
驚くことに、成型色のみで色分けを再現しています。頭部は非常に細かいパーツの集合体となっています。
それでは、驚異の可動をご覧ください!
膝を立てて腰を下ろすのはお手の物。
つま先も可動するので、かなり接地させやすくなっています。
こんな感じで、蹴り上げるポーズもとれます!
続いて武器を装備してみましょう。
背面にウェポンラックを装着することで、さまざまな武器を携行することが可能に。「メイレスケンブ」には超熱振式戦闘直刀と、60mm携行機関砲が付属しています。ちなみに、先行して発売されている「HG 1/72 メイレスビャクチ」など、ほかの「MAILeS」系キットの武器も装着可能な模様です。武器を組み合わせてオリジナル装備を楽しむこともできそうですね。
ウェポンラックのアームは伸縮可能。
機体前面にアームを伸ばすことで、武器を手に取ろうとするシチュエーションを再現できます。
超熱振式戦闘直刀で接近戦!
両手で構えることもできます。片手を添えてみたり、両手でつかんでみたり……。かなり自由にポーズを取らせることができます。
続いて60mm携行機関砲を構え!
ちょうど腕のブロックの隙間に、機関砲がフィットするようになっています。カチッとはまることで銃身が固定されるので、射撃時に照準がブレなさそう……。と妄想がはかどります。細かいことですが、こういう「なるほど!」と感心させられる構造の妙を、組み立てながら発見できるのが、本キットの面白さです。
腰だめに構えるもよし。もちろん銃身に片手を添えることができます。
障害物に身を隠すイメージでしゃがませてもよし。どんな姿勢でもかっこよく決まっています。
第1話~第2話に登場した未完成状態もパーツの選択式で再現可能。
肩がジャンクパーツの寄せ集めっぽくなっているのと、左腕に装着されている盾付短剣が特徴。
このハンドメイド感も、なかなかいい……。
初登場時の駐機状態も再現可能。
きれいに全身が折りたたまれています。特に脚部のフィット感にはグッときます。一切の無駄がない構造!
塗装と墨入れでさらにカッコよく!
カラーリングは、成型色と付属のシールである程度は再現できるのですが、もうちょっと手を加えて、よりかっこよく仕上げてみましょう。
というわけで、塗装と合わせ目処理を施してみました。
外装パーツはつや消しで、フレーム部分は金属色で塗装した後、半つやで仕上げています。
両腕、両脚の関節位置に配置してある電源マークのような丸と縦線の個所に、しっかり色を入れることでグッと締まった見た目になりました。
それではいろんなポーズをとらせてみましょう。
下から見上げるアングルが、なんともはまります。いい感じにケンブの巨大感が出ているような。気分はもう戦場!
「よし、俺がゴーと言ったら突撃だ!」的なポーズ。
直刀の刀身は、メタリックシルバーの上にクリアオレンジを重ねてみました。それにしても、なんとなく’80年代のスーパーロボットものっぽいポーズになっちゃいました。ミリタリー方面にも、ヒーロー方面にも解釈できる「メイレスケンブ」って、本当に懐の深いロボットだと思います。
盾付短刀も装備したアニメ未登場の全部盛り形態! 武器を盛り盛りにするのは男の子のロマン!
「HG 1/72 メイレスケンブ」、いかがだったでしょうか。
素組で組み立てると1~2時間程度で仕上がるのですが、作りこもうと思うとどれだけ時間があっても足りない! そんなお手軽さと奥深さを兼ね備えた、超優秀なキットという印象でした。
今回はアニメのビジュアルに従った塗装で仕上げたのですが、ゲリラの兵器ということで迷彩塗装にしてみたり、思い切りウェザリングして汚しまくったりと、どんどん想像力が刺激されます。
「境界戦機」は、今後もさまざまなメカがプラモデル化される予定ですので、まだまだ楽しませてもらえそうな予感……!
今後も引き続き注目していきたいと思います。
【商品情報】
■HG 1/72 メイレスケンブ
・販売中
・価格:2,640円(税込)
・対象年齢:15才以上
※商品の写真は実際の商品と一部異なる場合がございますのでご了承ください。
※発売から時間の経過している商品は生産・販売が終了している場合がございますのでご了承ください。
<付属品>
60mm携行機関砲×1、超熱振式戦闘直刀×1、盾付短剣×1、ウェポンラック×1、ハンドパーツ 平手(左右)、武器持ち手(左右)、銃持ち手(右)、未完成状態再現用パーツ一式、ホイルシール×1
プラモデルの詳しい情報は境界戦機 プラモデル特設サイトをチェック!
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