【インタビュー】牧野由依、「ARIA」シリーズの最終章を締めくくる「エスペーロ」に感動!
2005年放送の「ARIA The ANIMATION」に始まり、人気シリーズに成長していった「ARIA」。それから15年。2021年12月3日からは「蒼のカーテンコール」最終章「ARIA The BENEDIZONE」が劇場公開される。シリーズ最後のアニメ化作品だ。
そのオープニングテーマ「エスペーロ」とエンディングテーマ「ウンディーネ ~2021 edizione~」を歌うのは、牧野由依。「ARIA The ANIMATION」から「ARIA The ORIGINATION」に至るTVシリーズ3作のオープニングテーマを歌った彼女が、約13年ぶりに「ARIA」に帰ってくることになった。
「ARIA」の世界やクリエーターたちと喜びの再会を果たした牧野由依に、「ARIA」の最後を飾る楽曲の魅力を語ってもらった!
「ARIA」に関しては、涙腺がゆるくなってしまうんです
──「エスペーロ」のリリース情報が届いたとき、「ARIA」シリーズに牧野さんが帰ってきたとうれしくなりました。
牧野 私もまた「ARIA」の曲が歌えるとはと、本当にびっくりしました。TVアニメ10周年記念プロジェクト「蒼のカーテンコール」が始まってからは、いち視聴者として「ARIA」を見ていたんです。私にとっては過去に主題歌を歌わせていただいた、大好きな作品ととらえていたところに今回のお話をいただいて、最初にマネージャーから聞いたときは、「嘘だぁ!」と叫んでしまいました(笑)。
──予期せぬサプライズだったんですね。
牧野 そうですね。作品を重ねるごとに主人公たちが成長していって、時とともにいろいろなことが変わっていく。それは愛しいことなんだと教えてくれたのが「ARIA」シリーズでしたし、主題歌も素敵なアーティストさんたちが作品ごとに歌いつないでいくというのも作品のコンセプトに合っていて、もう私に戻ってくることはないだろうなと。最初にその話を聞いたのは渋谷の路上だったんですけど、驚きと喜びで、人目をはばからず泣いてしまったんです。
──牧野さんにとって、「ARIA」シリーズはそれだけ特別だということですね。
牧野 声優、歌手としていろいろな作品に携わらせていただいて、もちろんどの作品も大切なんですけど、「ARIA」に関しては涙腺がどうしてもゆるくなっちゃうんですよね(笑)。仕事として関わらせていただいていても、ファンとして作品を見ていても、すぐに気持ちがあふれ出てしまって。普段は感情をしっかり制御して、人前で涙を見せるようなことはないんですけど、「ARIA」だけはガードが効かないんです。
──「ARIA」だけは、というのは、わかるような気がします。
牧野 素直な気持ちで生きることが大切なんだと気づかせてくれる作品なんです。作中に出てくる名言の数々も、心の鎧を外さないとその真価がわからないような気がしますし、「ARIA」を見るときはいつも心が無防備になっているんですよね。「エスペーロ」を歌うにあたって、TVシリーズ3作品と「蒼のカーテンコール」の2作(「ARIA The AVVENIRE」、「ARIA The CREPUSCOLO」)をもう一度全部見て、新たな感動がありましたし、やっぱり泣いてしまいました。
──TVシリーズからは時間も経っていますし、あのころと今ではとらえ方が違ったのではないでしょうか?
牧野 最初に「ARIA」に触れたのはまだ10代のころで、そのときも作品に感動して、登場人物の言葉に納得して、私もこんな気持ちを大事にして生きていこうって思った記憶があります。でも大人になって見ると、「ARIA」が訴えかけていることはあのころ考えていたよりもずっと深いことがわかって、新たな学びがありました。なにより先輩たちの心情のほうに、自分の気持ちが向かっているのを感じたんです。作品の描かれ方も、灯里ちゃんたちの代だけではなく、いろいろな世代のキャラクターにスポットライトが当たるようになっていきましたし。
──シリーズが進むごとに、各キャラクターが掘り下げられるようになりましたね。
牧野 少し距離を置いて、後輩を温かく見守るもどかしさにジーンと来るものがあって。これは当時の私には理解できなかったものかもしれないなと思いました。自分の年齢と重ねながら見ると、より心に響くものがあって、あと10年くらい続いてほしいんですけど、今回が最終章なんですよね。早く映画館で見たい気持ちもありつつ、寂しくなってしまいます。
──こんなに長くシリーズが続いたことは素晴らしいと思いつつ、やっぱり寂しいですよね。佐藤順一監督をはじめ、スタッフのみなさんとは、どんなやり取りがありましたか?
牧野 関係者向けの試写会で、サトジュン監督にご挨拶させていただきました。その場で、「エスペーロ」の使い方のお話まで聞かせていただいて。
──監督は「エスペーロ」を映画の中で、どんなふうに流そうと考えたのか、という。
牧野 はい。公開を楽しみにされているファンのみなさんのために詳しくは言えないですけど、すごく印象的に、曲のことを考えて使ってくださっていて。監督のお言葉を聞いていて、温かい気持ちになりました。それから、キャストさんたちがポスターの前に集まって記念写真を撮っていたときに、アリス役の広橋涼ちゃんが私のことを呼んで、撮影の輪に入れてくれたんです。それがすごくうれしくて(笑)。
──懐かしい仲間という感じで。
牧野 そうですね。試写会ではいろいろな方に再会できて、またここに帰ってきたんだなと思いました。
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